この記事でわかること
ローカルSEOは、地図枠(MEO)と通常の検索結果の両方で地域の検索に表示されるための施策です。Googleが公表する順位の要素は関連性・距離・知名度で、事業者が動かせるのは関連性と知名度です。
- 01SEO・MEOとの違いSEOは通常の検索結果でWebページを、MEOは地図枠でビジネスプロフィールを上げる施策。ローカルSEOはその両方を含む地域検索全体の呼び名です。
- 02表示される場所ローカルパック、ビジネスプロフィール(ナレッジパネル)、Googleマップ、通常の検索結果(ローカルオーガニック)の4か所に分けて考えます。
- 03順位を決める3要素Google公式ヘルプは関連性・距離・知名度を挙げ、知名度にはリンクしているサイトの数やクチコミの数も含まれると書いています。金銭で順位は上がりません。
- 04やり方は6つビジネスプロフィールの登録とオーナー確認、情報の正確さ、NAPの統一、クチコミ、自社サイトの地域ページ、サイテーションと地域からの被リンクの6つが基本で、どれも無料で始められます。
- 05やってはいけないこと看板などで使っている実際の名称にない地域名(〇〇駅前など)や業種キーワードをビジネス名に足すと、プロフィールが停止される場合があります。クチコミと引き換えの割引・特典もGoogleのポリシーで禁止されています。
ローカルSEOとは?地域の検索で店舗を見つけてもらう施策
ローカルSEOとは、「地域名+業種」や「近くの〜」のように場所が関わる検索で、自社の店舗や事業所をGoogle検索とGoogleマップに表示させるための施策です。英語圏では Local SEO と呼ばれ、日本ではマップ側の対策を指して「MEO」と呼ぶことも多い分野です。
Googleのヘルプも、ユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索するとGoogleマップとGoogle検索に「ローカル検索結果」が表示される、と説明しています。この「ローカル検索結果」に載るための取り組みがローカルSEOの中心です。SEO全体の考え方はSEO対策とは?基本から実践手順までで解説しており、この記事はそのうち地域に紐づく検索を掘り下げた内容です。
ローカルSEOの対象になる検索の例
| 検索クエリの例 | 検索している人の意図 |
|---|---|
| 渋谷 美容院 | 渋谷エリアで美容院を探している |
| 近くのカフェ | 現在地の周辺でカフェを探している |
| 歯医者 おすすめ 新宿 | 新宿で通える歯科医院を比較したい |
| 横浜 ラーメン 人気 | 横浜で評判のラーメン店を知りたい |
| 水道修理 世田谷区 | 自宅まで来てくれる業者を探している(出張型) |
地域名が入っていなくても、「近くの」や業種名だけの検索で現在地に近い店舗が表示されることがあります。なお「地方SEO」は、ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言い方です。似た言葉の「ローカライズSEO」は、言語や国に合わせてサイトを最適化する文脈で使われることもあるため、地域の店舗集客の話をしているのかを確かめてから使い分けましょう。
ローカルSEOとSEO・MEOの違い
結論から言うと、SEOは通常の検索結果でWebページの順位を上げる施策、MEOは地図枠でGoogle ビジネス プロフィールの順位を上げる施策の日本での呼び名、ローカルSEOはその両方を含めた「地域の検索で見つけてもらうための施策全体」です。
| 項目 | SEO(通常の検索) | MEO | ローカルSEO |
|---|---|---|---|
| 主な表示枠 | 通常の検索結果(Webページの一覧) | ローカルパック・Googleマップ | ローカルパック・Googleマップ・通常の検索結果 |
| 主に整える場所 | 自社のWebサイト | Google ビジネス プロフィール | ビジネスプロフィールと自社サイトの両方 |
| 順位の決まり方 | ページの内容・品質、被リンクなど | 関連性・距離・知名度(Google公式) | 上の2つの組み合わせ |
| 競う相手 | 同じキーワードを狙う全国のページ | 同じ商圏の同業者 | 同じ商圏の同業者と、地域名で書かれた記事・ポータル |
| 成果が出る場面 | 情報収集・比較・オンラインでの申し込み | 来店・電話・ルート検索 | 来店・電話から、地域名での比較検討まで |
通常のSEOとの違い:表示枠と順位の決まり方が違う
通常のSEOとの違いは、評価される対象と、検索する人の位置が順位に関わるかどうかです。通常のSEOではWebページそのものが評価され、検索する場所によって順位が変わりにくい傾向があります。ローカル検索結果ではビジネスプロフィールが評価の対象になり、Googleは「距離」、つまり検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を順位の要素の1つとしています。同じ「歯医者」の検索でも、新宿で検索した人と横浜で検索した人には別の歯科医院が表示されるのはこのためです。「転職 選び方」のように、どこで検索しても求められる情報が変わらない検索は通常のSEOの対象、「新宿 美容室」「近くの歯医者」のように場所で答えが変わる検索はローカルSEOの対象、と分けて考えるとわかりやすくなります。
比較表の中には「ローカルSEOは数週間で効果が出る、通常のSEOは半年以上かかる」と期間の差を挙げる説明もあります。ただ、今回確認したGoogleのヘルプには、どちらについても効果が出るまでの期間の目安は書かれていません。期間よりも「どの枠を、何で評価されるか」の違いとして理解しておくほうが確実です。
ただし、地域名の入った検索でも通常の検索結果の枠は残ります。そこでは通常のSEOと同じく、ページの内容と品質で順位が決まります。ローカルSEOが通常のSEOを置き換えるわけではなく、通常のSEOの上に地図枠向けの対策が加わる関係です。
MEOとの違い:MEOはローカルSEOの一部
MEOとの違いは範囲です。MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップと検索結果の地図枠でビジネスプロフィールを上位に出す施策を指す、日本で広まった呼び名です。ローカルSEOは、そのMEOに加えて、自社サイトの地域ページや外部サイトでの言及(サイテーション)まで含みます。
日本ではMEO対策を専門に請け負う会社が多く、「MEO=ローカルSEO」と説明されることもあります。担当者として整理するなら「MEOはローカルSEOのうち地図枠を担当する部分」と捉え、自社サイト側の対策が抜けていないかを確認するのが実務的です。
SEOとMEO、どちらを優先するか
どちらが大事かは、お客さんがどこで成約するかで決まります。来店や訪問で売上が立つビジネスならMEO(ビジネスプロフィール)から、オンラインで申し込みや購入が完結するビジネスなら通常のSEOから着手するのが基本です。
| ビジネスの形 | 例 | 優先する施策 |
|---|---|---|
| 来店型(店舗に来てもらう) | 飲食店、美容院、歯科医院、整骨院 | MEOを先に整え、地域ページで通常の検索結果も取る |
| 出張型(顧客の所へ行く) | 水道修理、ハウスクリーニング、訪問介護 | サービス提供地域を設定したビジネスプロフィール+対応地域ごとのページ |
| 地域で比較される士業・BtoB | 税理士、弁護士、地域のWeb制作会社 | 両方。比較検討は通常の検索結果で行われやすい |
| 店舗を持たない全国型 | EC、SaaS、Webメディア | 通常のSEO。ビジネスプロフィールの対象外になることが多い |
多くの店舗ビジネスは二者択一ではありません。たとえば複数の店舗を持つ整骨院なら、「腰痛 ストレッチ」のような一般的な検索は通常のSEOで、「〇〇駅 整骨院」のような地域の検索はローカルSEOで集客する、という役割分担になります。Web集客の手法全体の中での位置づけはWeb集客とは?主要8手法の比較も参考になります。
ローカルSEOの種類:検索結果に表示される4つの場所
ローカルSEOの「種類」は、施策の種類というより、地域の検索で店舗が表示される場所の種類として整理するとわかりやすくなります。大きく分けて次の4つです。
| 表示される場所 | 中身 | 主に整える場所 |
|---|---|---|
| ローカルパック | 検索結果の中に出る、地図と複数のビジネスが並ぶ枠 | ビジネスプロフィール |
| ビジネスプロフィール(ナレッジパネル) | 店名などで検索したときに出る、1つのビジネスの詳細情報 | ビジネスプロフィール |
| Googleマップ・ローカルファインダー | マップアプリでの検索結果と、ローカルパックから開く一覧画面 | ビジネスプロフィール |
| ローカルオーガニック | 地域名を含む検索の、通常の検索結果に並ぶWebページ | 自社サイト(地域ページ) |
ローカルパック(地図+数件のビジネス)
ローカルパックは、地域性のある検索をしたときに検索結果の中に表示される、地図と複数のビジネスが並ぶ枠です(SEO業界での呼び名)。表示される項目や件数は検索や端末によって変わりますが、店名や評価、クチコミ数などが並び、電話やルート検索へ進めることが多い枠です。MEO対策で「上位3位に入る」と言われるのは、一般にこの枠を指しています。
「ローカルスナックパック」「ABCパック」とは
解説記事では、ローカルパックの表示の違いを「ローカルスナックパック」「ローカルABCパック」などと呼び分けることがあります。いずれもSEO業界で使われてきた通称で、この記事で確認したGoogleのヘルプページには出てこない呼び名です。表示の形はGoogleが随時変えるため、呼び名を覚えるより「地図枠に出るかどうか」と「出たときに何が表示されるか」を自社の検索で確かめるほうが実務の役に立ちます。
ビジネスプロフィール(ナレッジパネル)
店名や「店名+地域名」で検索すると、そのビジネスの詳細情報がまとまった枠が表示されます。これがGoogle ビジネス プロフィールの表示で、ナレッジパネルとも呼ばれます。住所・営業時間・電話番号・写真・クチコミが1か所にまとまるため、指名で検索した人が最後に確認する場所になります。
Googleマップとローカルファインダー
Googleマップのアプリやサイトで「カフェ」などと検索したときの結果も、ローカル検索結果の1つです。また、検索結果のローカルパックから一覧を開くと、地図とより多くのビジネスが並ぶ画面に移ることがあります。この画面はSEO業界でローカルファインダーと呼ばれています。どちらもビジネスプロフィールの情報で表示されるため、対策の中身はローカルパックと同じです。
ローカルオーガニック(通常の検索結果に出る地域ページ)
ローカルオーガニックは、地域名を含む検索で、地図枠とは別の通常の検索結果に表示されるWebページです。店舗の地域ページのほか、地域の比較記事やポータルサイトのページもここで競います。こちらはビジネスプロフィールではなく、ページの内容と品質で順位が決まります。
当サイト(scale-basics)は店舗もビジネスプロフィールも持たないWebメディアですが、地域別にSEO会社を紹介する記事が、地域名を含む検索の通常の検索結果に表示されています。Google Search Consoleで確認すると、2026年7月14日〜10月12日の期間に、福岡のSEO会社を紹介する記事は「seo対策 福岡市」で表示93回・平均26.3位、札幌の記事は「seo 会社 札幌」で表示24回・平均24.1位でした。地域名の入った検索でも、通常の検索結果の枠は店舗を持たないWebページも含めて競う場所だということです。店舗側から見れば、地図枠に加えて自社サイトの地域ページでこの枠を取りにいく余地があります。
ローカルSEOの効果・メリット
ローカルSEOの効果は、来店や電話に近いタイミングの検索で、店舗の情報を直接見てもらえることです。主なメリットは次の3つです。
来店・電話・ルート検索など行動に近い検索で表示される
「近くの〜」「地域名+業種」で検索する人は、すでに利用する場所を探している段階にいます。ローカルパックやビジネスプロフィールには電話ボタンやルート検索の導線があり、Webサイトを経由せずに行動へ進めます。ビジネスプロフィールのパフォーマンスのレポートでは、通話数・ルート・ウェブサイトのクリックなど、こうした行動の数を確認できます。予約プロバイダ経由で予約を管理している場合は、プロフィールから完了した予約の数も指標に含まれます。
競う相手が同じ商圏の同業者に限られる
地図枠の順位には「距離」が関わるため、全国の大手サイトと同じ土俵で競う通常のSEOと違い、相手は基本的に同じ地域の同業者です。小規模な店舗でも、情報の正確さやクチコミで差をつけられる余地があります。
Google ビジネス プロフィールは無料で始められる
Googleのヘルプには「ビジネスは無料で追加または申請できます。」とあり、マップと検索での表示を無料で管理できると説明されています。費用をかけずに着手できるのは、広告や制作費のかかる施策との大きな違いです。
向いている業種・向かない業種
ローカルSEOが向いているのは、お客さんが実店舗に来る業種(飲食・美容・医療・小売など)と、お客さんの所へ出向く業種(修理・清掃・訪問サービスなど)です。Googleのガイドラインも、ビジネスプロフィールを作成できるのは、顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点があるビジネスか、顧客のいる場所に出向くビジネスとしています。反対に、ECやSaaSのように店舗を持たずオンラインで完結するビジネスは対象外になりやすく、通常のSEOが中心になります。
順位を決める3要素:関連性・距離・知名度(Google公式)
Googleのヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」は、「ローカル検索結果は、主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます。」と説明しています。それぞれの定義は次のとおりです(引用はいずれも同ページの原文)。
| 要素 | Google公式ヘルプの定義 | 事業者が打てる手 |
|---|---|---|
| 関連性 | 「関連性とは、検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。」 | カテゴリ・説明文・サービス内容を正確かつ具体的に書く |
| 距離 | 「距離とは、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します。」 | 動かせない(住所を偽ることはガイドライン違反) |
| 知名度 | 「知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。」 | クチコミ、地域サイトからのリンクや掲載を増やす |
知名度について、同じページは「この要素は、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づいています。」「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります。」と書いています。クチコミと被リンクが知名度の材料になることを、Google自身が明示しているわけです。
もう1つ押さえておきたいのが、同じページの「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません。」という一文です。お金を払って地図枠の自然な順位を上げる方法はなく、費用をかけて表示を買えるのは広告枠だけです。広告は自然な表示とは別の枠で、出稿できる業種の方針もプラットフォームごとに変わります(Apple Maps広告がホームサービス系の業種を禁止したと報じられた例はApple Maps広告のホームサービス禁止を参照)。
3つのうち距離は店舗の場所で決まるので、対策は関連性と知名度を上げることに集約されます。次の章のやり方は、主にこの2つのどちらかに効く作業です。
ローカルSEOのやり方:自分でできる6つの対策
ローカルSEOのやり方は、ビジネスプロフィールを整える作業から始め、次に自社サイトと外部サイトへ広げる順番が基本です。どれも有料ツールなしで、自分で進められます。
| 順番 | 対策 | 主に関わる要素(編集部の整理) |
|---|---|---|
| 1 | ビジネスプロフィールを登録し、オーナー確認をする | 管理・編集の前提(表示される可能性も高まる) |
| 2 | カテゴリ・営業時間・写真などを正確で最新に保つ | 関連性 |
| 3 | NAP(店名・住所・電話番号)を統一する | (Googleは明言していない。利用者の混乱防止と情報の整合) |
| 4 | クチコミを集め、返信する | 知名度 |
| 5 | 自社サイトを地域に最適化する | 関連性・ローカルオーガニック |
| 6 | サイテーションと地域からの被リンクを増やす | 知名度 |
Google ビジネス プロフィールを登録し、オーナー確認をする
最初の作業は、Google ビジネス プロフィールにビジネスを追加し、オーナー確認を済ませることです。Googleのヘルプは、オーナー確認を行うと検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなると説明しており、編集やパフォーマンスの確認もオーナー確認が前提です。
確認方法は自分で選べません。ヘルプには「オーナー確認の方法は Google によって自動的に決定されるため、変更できません。」とあり、方法は業種・公開情報・地域・営業時間によって異なります。2026年10月14日時点のヘルプに載っている方法は、電話またはテキストメッセージ、メール、ライブビデオ通話、ハガキの郵送、動画の録画です。ハガキとライブビデオ通話は、どちらも利用できるのが一部のビジネスに限られると書かれており、古い解説記事のように「はがきで確認するもの」とは限りません。手続き後の審査には5営業日ほどかかるとされ、Search Consoleでウェブサイトのオーナー確認を済ませている場合や一括確認を使う場合などは、即座に完了することがあるとも書かれています。
なお、確認方法の一覧に「ビジネスの写真を提出する」という選択肢が表示されたという報道もあります(報道ベース。2026年9月時点でGoogleの公式ドキュメントには記載なしと報じられています。GBPの所有者確認に「写真提出」が登場か)。どの方法が表示されるかはビジネスごとに異なるため、自分のプロフィールの画面で確認してください。
カテゴリ・営業時間・写真を正確で最新に保つ
関連性を上げる中心の作業です。Googleのヘルプは、ビジネス情報が充実していて正確なほどローカル検索結果に表示される可能性が高くなるとしています。
- カテゴリ: ガイドラインは「中核事業に当てはまるカテゴリを、できるだけ少なく選択します。」としています。メインのカテゴリは、事業を最も具体的に表すものを選びます
- 営業時間: 通常の営業時間に加え、祝日や臨時休業は特別営業時間で登録します
- ビジネスの説明: 提供している商品やサービス、他社との違い、事業年数などを書きます。ヘルプでは「説明欄は全角 375 文字(半角 750 文字)以下」とされ、URLやHTMLコードは入れられません。セールや価格の強調も避けます
- 属性: 駐車場やWi-Fiの有無など、事実に基づく項目を設定します
- 写真と動画: 外観・店内・商品・サービスの写真を追加します。外観の写真は、来店する人が店を見つける手がかりになります
NAP(店名・住所・電話番号)を統一する
NAPは Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の略です。ビジネスプロフィール、自社サイト、ポータルサイト、SNSで表記をそろえておく作業です。NAPの一致が順位にどう影響するかをGoogleは明言していませんが、表記がばらばらだと利用者が別の店舗と勘違いしたり、古い情報に迷わされたりする原因になります。編集部では、情報の整合を保つための基本作業として位置づけています。
| 表記が揺れている例 | そろえた例 |
|---|---|
| 株式会社ABC(ビジネスプロフィール)/(株)ABC(自社サイト) | 株式会社ABC(すべて同じ) |
| 東京都渋谷区1-2-3(ビジネスプロフィール)/渋谷区1丁目2番3号(自社サイト) | 東京都渋谷区1-2-3(すべて同じ) |
| 03-1234-5678(ビジネスプロフィール)/03(1234)5678(自社サイト) | 03-1234-5678(すべて同じ) |
移転や電話番号の変更をしたときは、ビジネスプロフィールだけでなく、過去に登録したポータルサイトの情報も直します。古い住所が外部に残っていると、利用者が迷う原因になります。
クチコミを集め、返信する
クチコミは知名度の材料で、Googleは「クチコミ数が多く評価の高いビジネス」ほど順位が高くなると書いています。集め方として公式ヘルプが案内しているのは、Googleのリンクを共有したり、QRコードを読み取ってもらったりしてクチコミを依頼する方法です。会計時やサービス完了後のメール・SMSでリンクを送る、店頭にQRコードを置く、といった形で使えます。
返信は、Googleのヘルプ(answer/7091)でもランキングを改善するヒントの1つとして「クチコミに返信する」が挙げられています。一方で別のヘルプは丁寧で簡潔な返信を勧めつつ、「すべてのクチコミに対して感謝の意を公開する必要はありません。」とも書いています。そこで編集部としては、全件に定型文を返すより、否定的なクチコミや具体的な指摘に、事実確認のうえで誠実に返信することを優先するのがよいと考えます。依頼のしかたには禁止事項があるので、次の「やってはいけないこと」もあわせて確認してください。
自社サイトを地域に最適化する
自社サイト側では、店舗ごと・対応地域ごとのページを用意し、titleや見出しに「地域名+業種」を自然に入れます。ページには住所・営業時間・アクセス・対応エリア・料金の目安など、その地域で検討している人が知りたい情報を載せます。あわせて LocalBusiness の構造化データでビジネス情報を機械が読める形で書いておくと、ページの内容を検索エンジンに伝える助けになります。
次は歯科医院を例にした、LocalBusiness のサブタイプ Dentist の最小構成です。JSON-LD形式で、ページのHTML内に記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Dentist",
"name": "〇〇デンタルクリニック",
"image": "https://example.com/images/clinic.jpg",
"url": "https://example.com/",
"telephone": "+81-3-1234-5678",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "神宮前1-2-3",
"addressLocality": "渋谷区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "150-0001",
"addressCountry": "JP"
},
"openingHoursSpecification": [
{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
"opens": "09:00",
"closes": "18:00"
}
]
}
</script>
住所・電話番号・営業時間は、ページの表示とビジネスプロフィールの内容に一致させます。ページに書いていない情報を構造化データにだけ書くのは避けてください。Restaurant や LegalService など、業種に合うサブタイプがあればそれを使います。タイプの選び方と検証の手順は構造化マークアップの書き方と検証方法で詳しく解説しています。
サイテーションと地域からの被リンクを増やす
サイテーションとは、他のサイトに自社の店名・住所・電話番号が掲載されることです。業種に合うポータルサイト(飲食なら食べログ、美容ならホットペッパービューティーなど)や地域の情報サイトに、NAPをそろえた状態で登録します。
被リンクは、Googleが知名度の材料として明記している「ビジネスにリンクしているウェブサイトの数」に当たります。商工会議所や地域の団体、地元メディア、取引先など、商圏の中で実際に関係のあるサイトから紹介されるのが自然な形です。被リンクの考え方は被リンクとは?SEO効果と自然に増やす方法で整理しています。
複数店舗・出張型(サービス提供地域)の場合
複数の店舗がある場合は、店舗ごとにビジネスプロフィールを作り、自社サイトにも店舗ごとのページを用意します。ガイドラインは、チェーンの各拠点で名称とカテゴリを統一するよう求めています。原則として、1つの拠点に複数のプロフィールを作ることはできません。
お客さんの所へ出向く出張型のビジネスは、ガイドライン上「非店舗型ビジネス」として扱われます。拠点の住所で1つのプロフィールを作ってサービス提供地域を指定し、店舗で接客していない場合は住所を非表示にします。拠点が複数あり、それぞれ別の地域を別のスタッフで担当している場合について、ガイドラインは「各プロフィールのサービス提供地域は、ビジネス拠点から車で 2 時間以内の範囲に収めるようにします。」と書いています(業種によってはもっと広く設定するほうが適切な場合もある、との補足付き)。なお、実際にサービスを提供していない郵送先住所(バーチャルオフィス)では、ビジネスプロフィールを利用できません。
AI検索で店舗情報が誤って伝わらないために
地域の店舗を探す手段は、検索結果の地図枠だけではなくなっています。GoogleのAIによる概要(AI Overviews)がローカルの検索結果で、店舗の説明に第三者の自己宣伝的なまとめ記事を引用していたという報道もあります(ローカル結果のAI Overviewがまとめ記事を引用)。生成AIの回答に店舗の基本情報の誤りや欠落があるとする調査も報じられています(AIの店舗情報の回答の誤りに関する報道)。
事業者が管理できるのは、自社のビジネスプロフィールと自社サイトです。NAPの統一と構造化データは、地図枠の対策であると同時に、AIが参照しうる情報源を正確にしておく作業にもなります。自社の営業時間や住所をAIに質問して回答を確かめ、誤りがあれば自分で直せる情報源から修正する、という確認を定期的に行うとよいでしょう。AI検索への対応全般はLLMOとは?意味とAI最適化の対策で扱っています。
効果測定:ビジネスプロフィールのパフォーマンスとSearch Console
地図枠の成果はビジネスプロフィールの「パフォーマンス」で、通常の検索結果の成果はGoogle Search Consoleで確認します。
| 見る数字 | 確認する場所 | わかること |
|---|---|---|
| 検索(検索語句)・閲覧数 | ビジネスプロフィールのパフォーマンス | どんな語句でプロフィールが表示され、何人が見たか |
| 通話数・ルート・ウェブサイトのクリック | ビジネスプロフィールのパフォーマンス | 表示から来店・問い合わせにつながる行動がどれだけあったか |
| 地域名クエリの表示回数・平均掲載順位 | Google Search Console | 地域ページがローカルオーガニックでどう評価されているか |
| クチコミの件数と評価 | ビジネスプロフィール | 知名度の材料が増えているか |
パフォーマンスのデータは、オーナー確認済みのプロフィールでしか見られません。Search Consoleでは、検索パフォーマンスのレポートでクエリを地域名で絞り込むと、地域ページの状況を追えます。基本の見方はサーチコンソールの使い方完全ガイドを参照してください。地域や地点ごとの地図枠の順位を継続的に追いたい場合は、有料の順位計測ツールもあります。
数字とあわせて、マップ上の予約ボタンやリンクが実際に動いているかも定期的に確かめておきましょう。2026年7月には、GoogleマップでのOpenTable予約を案内するヘルプページが削除され、連携が終了したのではないかと報じられました(GoogleマップのOpenTable連携終了の観測)。外部サービスとの連携は予告なく変わることがあるため、自社サイトの予約フォームなど別の導線も用意しておくと安心です。
ローカルSEOでやってはいけないこと・注意点
ローカルSEOでやってはいけないことの多くは、Googleのガイドラインとポリシーに書かれています。違反すると、情報の削除だけでなくビジネスプロフィールが停止される場合があります。ガイドライン「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」は、ビジネス名について「ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります。」と明記しています。
店名に地域名・業種キーワードを足さない
関連性を上げようとして、看板などで使っている実際の名称にない地域名(〇〇駅前など)や業種キーワード(「矯正歯科」など)をビジネス名に足すのは典型的な違反です。ガイドラインは、看板や名刺などで実際に使っている名称を使うこととし、キャッチコピー、営業時間、電話番号、サービスや商品の情報、所在地の情報などを名前に加えることを不可としています。看板にそう書いてあっても、同じ名前を日本語と英語で2回並べる表記は認められません(ビジネス名の日本語+英語併記の禁止)。一方、店舗の正式名称に地域名が含まれる場合(例: ABC スポーツジム神田)は可です。ガイドラインの例でも、「神田駅前のABC スポーツジム」は不可、「ABC スポーツジム神田」は可能の欄に挙げられています。
ほかの欄にも同じ考え方のルールがあります。
- 住所: 「住所の行には、実際の住所以外の情報(URL やキーワードなど)は含めないでください。」
- カテゴリ: 「キーワードそのもの、または事業の属性を示すカテゴリは使用しないでください。」
- プロフィールの数: 原則として1つのビジネスにつき1つのみ作成します。同じ拠点に複数作ることはできません
クチコミの見返りや、良い評価だけを集める行為
クチコミに関する禁止事項は、Googleマップのコンテンツポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」とビジネスプロフィールのヘルプに書かれています。
- クチコミの投稿や、否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、割引・無料サービス・金銭などのインセンティブを提供すること(ヘルプは「虚偽のエンゲージメントと見なされ、固く禁じられています」としています)
- 否定的なクチコミの投稿を妨げたり、肯定的なクチコミだけを選んで募ったりすること
- その場でクチコミを書くよう求めたり、特定の内容を書くよう頼んだりすること
- 従業員や関係者など、利益相反のある立場からの投稿、実体験に基づかない投稿
「満足したお客様にだけ依頼する」「書いてくれたら次回10%オフ」といった運用は、どちらもこのポリシーに当たります。依頼するときは、来店したお客様全員に同じ形でリンクやQRコードを案内してください。
古い解説記事の記述をそのまま使わない
ローカルSEOの解説には、仕様が変わる前の記述が残っているものがあります。今回、公式の情報と照らして確認できた違いは次のとおりです。
| 古い記事でよく見る記述 | 2026年10月14日に公式で確認した内容 |
|---|---|
| Googleマイビジネスに登録する | 2021年11月の公式ブログで「Google My Business」は「Google Business Profile」に改称すると発表されています |
| オーナー確認ははがきで行う | 方法はGoogleが自動で決め、電話・SMS・メール・ライブビデオ通話・郵送・動画の録画などがあります。ハガキとライブビデオ通話は一部のビジネスに限られます |
| 説明文は750文字まで | ヘルプの表記は「全角 375 文字(半角 750 文字)以下」。日本語なら375文字が上限の目安です |
ローカルSEOに関するよくある質問
Q. ローカルSEOとMEOは同じですか?
重なる部分は大きいものの、同じではありません。MEOはGoogleマップと地図枠でビジネスプロフィールを上位に出す施策の呼び名で、ローカルSEOはそれに自社サイトの地域ページやサイテーションなど、通常の検索結果向けの対策も加えた全体を指します。MEOはローカルSEOの一部と考えるのが正確です。
Q. MEO対策は無料でできますか?
基本的な対策は無料でできます。Google ビジネス プロフィールの登録とオーナー確認、情報の更新、クチコミへの返信、写真の追加には費用がかかりません。また、Googleは順位を上げるための金銭の受け取りには応じていないと公式に書いています。費用が発生するのは、運用を外部の会社に任せる場合や、広告・有料の順位計測ツールを使う場合です。
Q. 自分でできるローカルSEOのやり方は?
ビジネスプロフィールを登録してオーナー確認を済ませ、カテゴリ・営業時間・説明文・写真を正確に埋めるところから始めます。次に、自社サイトと外部サイトの店名・住所・電話番号の表記をそろえ、来店したお客様全員にクチコミのリンクを案内します。最後に、自社サイトに地域名を含む店舗ページを用意します。
Q. 店舗がなくてもローカルSEOはできますか?
お客さんの所へ出向くビジネスなら、非店舗型ビジネスとしてビジネスプロフィールを作り、サービス提供地域を設定できます。ただし、実際にサービスを提供していない郵送先住所(バーチャルオフィス)は登録できません。オンラインで完結するビジネスは地図枠の対象外になりやすいため、地域名を含む検索の通常の検索結果を狙う、通常のSEOが中心になります。
Q. ローカルSEOはどのくらいで効果が出ますか?
決まった期間はありません。今回確認したGoogleのヘルプにも、順位に反映されるまでの期間の目安は書かれていません。確実に言えるのは、オーナー確認が済むまでは情報を管理できないことと、その審査に5営業日ほどかかるとヘルプに書かれていることです。クチコミや外部サイトでの掲載は時間をかけて積み上がるものなので、パフォーマンスの数字を月ごとに比べながら続けてください。
まとめ
ローカルSEOは、地域名や「近くの〜」の検索で、地図枠と通常の検索結果の両方に店舗を表示させるための施策です。MEOはそのうち地図枠を担当する部分で、ローカルSEOは自社サイトの地域ページまで含みます。
地図枠の順位について、Googleが公表しているのは関連性・距離・知名度の3要素です。距離は動かせないため、ビジネスプロフィールの情報を正確にして関連性を上げ、クチコミと地域からのリンク・掲載で知名度を上げるのが対策の基本になります。看板などで使っている実際の名称にない地域名(〇〇駅前など)や業種キーワードを店名に足すことや、見返り付きのクチコミ依頼は、プロフィールの停止や削除につながるので避けてください。
まずは自店のビジネスプロフィールを開き、オーナー確認の状態、カテゴリ、営業時間、説明文が正確かを確認するところから始めましょう。
本記事は2026年10月14日に調査・執筆しました。仕様とルールは同日、Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ローカル検索結果のランキングを改善するヒント、Google に掲載するビジネス情報のガイドライン、ビジネス プロフィールを編集する、Google でビジネスのオーナー確認を行う、クチコミを増やすためのヒント、ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する、ほか)とGoogleマップのコンテンツポリシー(禁止または制限されているコンテンツ)の原文を開き、引用した文言を照合して確認しています。Googleマイビジネスの改称はGoogle公式ブログ(2021年11月4日)で確認しました。当サイトの地域SEO会社記事の数値は、Google Search Consoleで集計した2026年7月14日〜10月12日の実績です。リライト前の状況として、当サイトのこの記事自体は、同じくSearch Consoleで「ローカルseo seo 違い」の検索に対し表示53回・平均27.8位、ページ全体で表示95回・クリック0・平均27.7位でした(集計期間: 2026年7月15日〜10月12日)。ローカル検索の表示や順位はGoogleの判断によるもので、ガイドラインは改定されることがあります。設定の前に最新の公式ヘルプをご確認ください。
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