何が追加されたのか
OpenAIはChatGPT広告マネージャーに、地域(ロケーション)とオーディエンスリストにもとづいて広告の表示を除外できる2つの設定を追加しました。今回の追加は、X上でAnthony Higman氏が指摘し、報道元でも実際に再現・確認されています。
追加された選択肢は次の2つです。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| キャンペーンから除外する地域(Locations to exclude) | 除外指定した地域のユーザーには、たとえ配信対象の地域にも一致していても、そのキャンペーンは表示されない。 |
| 除外オーディエンスの作成(Create exclude audience) | 選択したオーディエンスに該当するユーザーには、そのキャンペーンの広告が配信されない(フィルタで除外される)。 |
ここ最近の機能追加の流れ
ChatGPT広告マネージャーは短期間で機能を積み増しています。報道元によれば、前週にはオーディエンスリスト、新しい指標、レポート機能などが追加されました。さらにJuozas Kaziukėnas氏の情報として、除外キーワード(ネガティブキーワード)も追加されたと伝えられています。地域除外・オーディエンス除外・除外キーワードと、既存の運用型広告に近い「絞り込み・除外」の仕組みが揃いつつあります。
SEO・運用担当者はどう見るか
これは検索の自然表示(オーガニック)やAI検索での「引用されやすさ」の話ではなく、あくまでChatGPT上の有料広告プラットフォームの機能追加です。GEO/LLMO(AI検索での可視性最適化)とは切り分けて捉えるのが適切です。とはいえ、AIアシスタント上に運用型広告の在庫が育ちつつあること自体は、今後の集客チャネル設計に関わる重要な変化です。
一方で、収益面には不確実性も残ります。報道では、OpenAIの広告収益が目標を90%も下回るとの見方があると紹介されており、プラットフォームとして定着するかはまだ見通せません。現時点では「実験的な新チャネルの一つ」として観察しつつ、既存の検索・SNSでの集客基盤を崩さない姿勢が現実的です。
所感
Scale Basics編集部としては、ChatGPT広告は「まだ様子見でよいが、動向は追う」段階だと考えています。除外設定のような基本機能が整ってきたのは、広告プラットフォームとしての成熟に向けた一歩ですが、費用対効果が読める材料はまだ乏しい状況です。少額でのテスト検証を除けば、無料で積み上げられる自然流入・AI検索での言及最適化を優先するのが堅実でしょう。
まとめ
・OpenAIがChatGPT広告マネージャーに、地域・オーディエンスによる「除外設定」を追加した。
・前週にはオーディエンスリスト・新指標・レポート機能、加えて除外キーワードも追加されたと報じられている。
・これは有料広告プラットフォームの機能追加であり、AI検索での自然な引用最適化(GEO/LLMO)とは別の話。
・広告収益は目標を大きく下回るとの見方もあり、現時点では様子見・小規模検証が妥当。
よくある質問
Q1: 「除外設定」では具体的に何ができますか?
広告を表示したくない地域を指定する「地域の除外」と、特定のオーディエンスに配信しない「除外オーディエンスの作成」の2つが可能です。除外地域のユーザーは、配信対象地域に一致していても広告が表示されません。
Q2: これはAI検索での自然な引用(GEO/LLMO)に影響しますか?
いいえ。今回はChatGPT上の有料広告プラットフォームの機能追加であり、AIによる自然な回答・引用の仕組みとは別レイヤーです。GEO/LLMO施策とは切り分けて考えてください。
Q3: いま出稿を始めるべきですか?
広告収益が目標を大きく下回るとの見方も紹介されており、定着は未知数です。少額のテスト検証を除けば、まずは動向を注視しつつ既存の集客基盤を優先する判断が現実的です。
出典:OpenAI’s ChatGPT Ads Get Location & Audience Exclusion Controls(Search Engine Roundtable、2026年7月15日)https://www.seroundtable.com/chatgpt-ads-location-audience-exclusion-41693.html