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Claudeの新利用ポリシー、AI回答を操作する偽の情報源づくりを禁止――11月12日施行【2026年10月】

Claudeの新利用ポリシー、AI回答を操作する偽の情報源づくりを禁止――11月12日施行【2026年10月】

Search Engine Journalが2026年10月9日、Matt G. Southern氏の記事で、Anthropicが更新したClaudeの利用ポリシーについて伝えました。11月12日に施行される新しいポリシーは、検索エンジンやAIシステムが回答を引き出す情報源に、出所・著者・独立性を偽るコンテンツを仕込む目的でClaudeを使うことを禁じています。ポリシーが例に挙げているのは、互いに無関係な情報源を装って同じ主張を裏づけ合うサイトのネットワークです。Anthropicは10月8日に変更点を列挙した投稿とともにこれを公開しました。本記事では、条文の内容、Anthropicが9月に報告した事例、自動公開が高リスク用途の一覧から外れた点、そしてSEO担当者が施行日までに確認しておきたいことを整理します。

何が起きたか:AI回答の情報源を操作する行為が明文で禁止に

Anthropicの更新後の利用ポリシーは、11月12日に施行されます。新しいポリシーは、検索エンジンやAIシステムが回答を引き出す情報源に、出所・著者・独立性を偽るコンテンツを仕込むためにClaudeを使うことを禁止しています。

Anthropicは10月8日、変更点を列挙した投稿とともに新ポリシーを公開しました。変更は選挙、兵器、監視、Claudeのモデルに対する継続的な悪用にも及んでいます。出典によれば、その投稿は欺瞞的な活動に関する新しいセクションについて説明しているものの、検索エンジンには触れていません。

このルールは、APIを使う開発者か、Claudeを基盤に作られたアプリを使う人かを問わず、Anthropicの製品を使うすべての人が対象です。違反が疑われる場合、同社はアクセスを停止または終了することがあるとされています。

ポリシーの条文は何を禁じているか

検索に関する条項は、Do Not Engage in Deceptive Campaigns or Artificial Activity.という新しいセクションに置かれています。日本語にすると「欺瞞的なキャンペーンや人為的な活動に関与しないこと」という内容です。このセクションは、禁止される使い方として次の文を挙げています。

Manipulate the sources from which search engines or AI systems draw answers by seeding them with content that misrepresents its origin, authorship, or independence (e.g., networks of sites posing as unaffiliated sources corroborating the same claims)

日本語にすると「出所、著者、または独立性を偽るコンテンツを仕込むことで、検索エンジンやAIシステムが回答を引き出す情報源を操作すること(例:同じ主張を裏づける、無関係な情報源を装ったサイトのネットワーク)」という内容です。

同じセクションに並ぶ他の禁止事項

出典によれば、同じセクションの他の行では、偽のペルソナ、偽の媒体、偽のレビューの使用が禁じられています。また、共通の発信元を隠すためにfake or ostensibly independent outlets, websites, or accountsを通じてコンテンツを広めることも禁止されています。日本語にすると「偽の、あるいは表向きは独立した媒体、Webサイト、アカウント」という内容です。さらに、欺瞞的なキャンペーンのためのツールを作ることや、これらの活動をサービスとして販売することも禁じられています。

新しい禁止ではなく、散らばっていた規定の集約という側面

Anthropicの説明では、偽アカウントのネットワークの運用や偽のニュースサイトの作成は、以前のポリシーでもすでに禁止されていました。ただ、その規定は選挙、詐欺、プライバシー、偽情報に関するルールの各所に散らばっていたといいます。投稿は、新しいセクションが政治的か商業的かを問わず、あらゆる種類の欺瞞的な活動を対象にするとしています。なお、2025年9月15日に施行された以前の版は、検索エンジンやAIの回答には言及していなかったと出典は書いています。

Anthropicが9月に報告していた事例

Anthropicは、新しい欺瞞的活動のセクションを、9月の脅威インテリジェンスレポートに載せた事例と結びつけています。たとえば同社は、独立した地域ニュース媒体のように見える約70のWebサイトを特定しており、それらはすべてフランスを拠点とする広告代理店につながっていたとされています。

この運用では、Claudeを使って一貫した形式の記事を作り、各記事に3〜4本の内部リンクを入れて自動公開していました。レポートはこれらの記事がspecifically designed to boost their site’s authority rankings on search engines.だったと述べています。日本語にすると「検索エンジンにおけるサイトの権威性の順位を高めるために特別に設計された」という内容です。

このネットワークは約20の言語で少なくとも8,913本の記事を公開しましたが、同社によれば、その大半は実際の読者からほとんど反応を得ていませんでした。サイトの順位が上がったのか、AIが生成した回答に表示されたのかについて、レポートは明らかにしていません。Anthropicは、該当するClaudeのアカウントを削除し、この活動に関わった組織を利用禁止にしたと発表しています。

自動公開が高リスク用途の一覧から外れた

SEOやコンテンツ制作の現場に関わるもう一つの変更が、高リスク用途の扱いです。以前の利用ポリシーはMedia or professional journalistic contentを高リスクのユースケースに挙げ、Anthropicの製品をto automatically generate content and publish it for external consumption使うことを対象にしていました。日本語にすると、前者は「メディアまたは専門的な報道コンテンツ」、後者は「コンテンツを自動生成し、外部向けに公開するために」という内容です。

新しい版は、AIの推奨にレビューと開示の要件が課される高リスク領域を11挙げており、法律・医療・金融に関する助言や、信用・住宅・雇用に関する決定が含まれます。出典によれば、公開(パブリッシング)はその中にありません。

以前のポリシーでは、高リスク用途について、人に直接影響する助言・推奨・主観的な決定を共有する前に、資格を持つ専門家がレビューすることを求めていました。また、そうした出力を個人に直接届ける場合は、助言や決定、推奨の作成にAIが関与したことを伝える必要がありました。

Anthropicの最新の投稿は、高リスクの推奨に関する要件は変わっていないとし、どの推奨が含まれるかを明確にするためにセクションを書き直したと述べています。ただし投稿は、パブリッシングのカテゴリに触れておらず、なぜ一覧から外れたのかも説明していません。

このほか、AI-assisted work without proper permission or attributionを提出しないというルールは変わっておらず、日本語にすると「適切な許可や帰属表示のないAI支援の成果物」という内容です。消費者向けのチャットボットは、引き続きAIと話していることを利用者に伝える必要があります。新しい条文には、結果をhuman-generated(人間が生成したもの)として示すことを止めるルールは含まれていませんが、人間とチャットしていると思わせることは引き続き禁じられています。

現場への意味(編集部の見解)

ここからは編集部の整理です。出典は、Googleのスパムポリシーがattempting to manipulate generative AI responses in Google Searchをスパムとしている点も併せて紹介しています。日本語にすると「Google検索における生成AIの回答を操作しようとすること」という内容です。5月15日のドキュメント更新で、ポリシーが検索の生成AIの回答に適用されることが明確化され、6月にはこのポリシーのもとでスパムアップデートが展開されたと出典の筆者は書いています。

出典が指摘する両者の違いは、執行の対象です。Googleはルールをサイトに対して執行し、その結果サイトの順位が下がったり、検索結果から消えたりすることがあります。一方Anthropicは、ポリシーをClaudeの利用者に対して執行し、必要に応じてアクセスを制限または取り消すことがあります。ここからは編集部の推測ですが、AI回答への露出を狙う施策は、今後、掲載先の検索側と、制作に使うAIツール側の双方のルールを意識して設計する必要が出てくると考えます。

実務上の確認点は、出典が施行日に向けて具体的に挙げています。11月12日までに、自社か代理店かを問わず、Claudeで作成したコンテンツが互いに独立しているように見せたサイトのネットワークに公開されていないかを確認すること。同じ日までに、旧来の高リスク一覧に合わせて導入してきたレビューと開示の手順を、新しい一覧と照らし合わせること。外部の制作会社にAIを使った記事制作を任せている場合は、その公開先の構成まで把握しておくことが、編集部としても最初に手をつけるべき点だと考えます。

なお、自動公開が高リスク一覧から外れたことを「自動生成記事の公開が自由になった」と読むのは早計です。理由は投稿で説明されておらず、出所や独立性を偽る形での公開は新しいセクションで明確に禁じられています。Anthropicは利用ポリシーを毎年更新し、Claudeの能力と関連するリスクの変化に応じて今後も改定するとしています。

まとめ

・Anthropicが10月8日に公開したClaudeの新しい利用ポリシーは11月12日に施行される

・新ポリシーは、検索エンジンやAIシステムが回答を引き出す情報源に、出所・著者・独立性を偽るコンテンツを仕込むためにClaudeを使うことを禁じた。例は、無関係な情報源を装って同じ主張を裏づけ合うサイトのネットワーク

・条項は「Do Not Engage in Deceptive Campaigns or Artificial Activity.」という新セクションにあり、偽のペルソナ・媒体・レビューの使用、欺瞞的キャンペーン向けツールの作成、これらの活動をサービスとして販売することも禁止している

・Anthropicは9月の脅威インテリジェンスレポートで、フランス拠点の広告代理店につながる約70のサイトと、約20言語で少なくとも8,913本の記事を報告していた

・以前の高リスク用途にあった「Media or professional journalistic content」は新版の11の高リスク領域に含まれず、理由は説明されていない

・出典は、11月12日までにClaudeで作ったコンテンツの公開先と、レビュー・開示手順の見直しを確認するよう勧めている

よくある質問

Q1: 新しいポリシーはいつから適用され、誰が対象ですか?

出典によれば、更新後の利用ポリシーは11月12日に施行されます。APIを使う開発者か、Claudeを基盤に作られたアプリを使う人かを問わず、Anthropicの製品を使うすべての人が対象で、違反が疑われる場合はアクセスが停止または終了されることがあるとされています。

Q2: Claudeで作った記事を自動公開すること自体が禁止されたのですか?

出典が伝える禁止対象は、出所・著者・独立性を偽るコンテンツで情報源を操作することです。自動生成コンテンツの外部向け公開は、以前のポリシーでは高リスクのユースケースとされていましたが、新しい版の11の高リスク領域には含まれていません。ただし、なぜ一覧から外れたのかを投稿は説明していません。

Q3: SEO担当者は施行日までに何を確認すべきですか?

出典は、11月12日までに、自社か代理店かを問わずClaudeで作成したコンテンツが互いに独立しているように見せたサイトのネットワークに公開されていないかを確認すること、また旧来の高リスク一覧向けに導入したレビューと開示の手順を新しい一覧と比較することを勧めています。

出典:Claude’s New Rules Target Fake Sources Built To Sway AI Answers(Search Engine Journal、Matt G. Southern氏、2026年10月9日)https://www.searchenginejournal.com/claude-rules-fake-sources-ai-answers/592456/

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SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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