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GoogleがAI ModeとAI Overviewsのリンク表示を5点更新――インラインリンクを上位に【2026年10月】

GoogleがAI ModeとAI Overviewsのリンク表示を5点更新――インラインリンクを上位に【2026年10月】

Search Engine JournalのMatt G. Southern氏とSearch Engine RoundtableのBarry Schwartz氏が2026年10月15日、GoogleがAI ModeとAI Overviewsでのリンクの見せ方を更新したと報じました。GoogleのVP of Product ManagementであるHema Budaraju氏がブログ記事で5つの更新を説明したとされ、インラインリンク(回答文の中に埋め込まれたリンク)をより上の位置に表示する頻度を増やすこと、特定のタスクに関する公式サイトへのリンクを回答の冒頭に置く枠のテスト、Preferred Sourcesを強調するカルーセルの対象拡大などが含まれます。一方でBarry Schwartz氏は、AIのパフォーマンスレポートでクリックデータが提供されていない点を指摘しています。本記事では、2つの報道に書かれている内容に沿って、何が変わり何がまだテスト段階なのかを整理します。

AI ModeとAI Overviewsのリンク表示に5つの更新

Search Engine Journalによると、GoogleはAI ModeとAI Overviewsの両方で、リンクの提示方法を更新すると発表しました。説明したのはVP of Product ManagementのHema Budaraju氏で、ブログ記事の中で5つの更新が示されたとされています。

2つの報道の記述をもとに整理すると、更新の中身は次のとおりです。

・インラインリンクを、回答のより上の位置に表示する頻度を増やす

・特定のタスクに関する公式サイトへのリンクを、一部の回答の冒頭に置く枠のテストを始める

・回答の末尾にある関連記事のリンクに画像のサムネイルを付け、よりクリックしやすいデザインにする

・ユーザーのPreferred Sourcesを強調する、タイムリーな記事のカルーセルを、より多くの地域と言語に広げる

・AI Modeの動画結果で、クリエイターやパブリッシャーの名前からSearch profilesにリンクするテストを始める

このうち、公式ページの枠と、AI Modeのプロフィールへのリンクはどちらもテスト段階です。Search Engine Journalは、Googleの投稿にはそれらがいつ拡大されるかは書かれていないとしています。

インラインリンクの位置と公式ページの枠

Googleは、AIの体験の中でインラインリンクの存在感を継続的かつ大幅に高めてきたと述べています。Search Engine Journalが引用した原文は次のとおりです。

made continued and substantial increases to the presence of inline links

日本語にすると「インラインリンクの存在感を、継続的かつ大幅に高めてきた」という内容です。

今回の更新では、インラインリンクが以前よりも上の位置に置かれるケースが増えているとされています。ただし、Search Engine Journalは、この増加の実際の規模について投稿では情報が示されていないと書いています。Matt G. Southern氏は、5月の更新の際にもGoogleが、AIが生成した回答の中で関連するテキストのすぐ横に表示されるインラインリンクが増えると説明していたことに触れています。

もう一つの大きな変更が、公式ページの枠です。Search Engine Journalによると、Googleはタスク型の検索で、参照すべき情報源が限られている場合、つまり公式の情報源が1つか2つしかないような場合に、それらの公式の情報源からの結果を回答の冒頭に並べる新しい表示形式をテストするとしています。あわせて、それぞれのリンクがなぜよい情報源なのかという文脈も示すとされています。

Search Engine RoundtableでBarry Schwartz氏が紹介したGoogleの説明では、この枠は特定のタスクを完了したり正確な情報を見つけたりするのに必要な1〜2本のリンクを目立たせるものとされています。

関連記事リンクとタイムリーな記事のカルーセル

回答の末尾にあるリンクにも変更が加わります。Search Engine Journalによると、一部のAIの回答の末尾にあるリンクには画像のサムネイルが付き、Googleが「よりクリックしやすい」と表現するデザインになります。Googleの説明では、これはDive Deeperのセクションとして紹介されています。5月にGoogleは、多くのAIの回答の末尾に、トピックの別の側面を扱う記事へのリンクを提案として表示し始めると述べていました。

タイムリーな記事のカルーセルについては、Googleが対象をより多くの地域と言語に広げ始めたとされています。Search Engine Journalは、具体的にどの地域・言語なのかは投稿で明示されていないと書いています。Search Engine Roundtableが紹介したGoogleの説明では、タイムリーなトピック向けのニュースのカルーセルが世界的に利用可能になり、そこでユーザーのPreferred Sourcesも強調されるとされています。

Preferred Sourcesは、ユーザーが検索で多く見たいサイトを選べる機能です。Googleは、Preferred Sourcesを使う人の数が年初から7倍に増えたと述べています(Search Engine Journalは「7倍超」と表現しています)。ただしSearch Engine Journalは、ユーザー数そのものや、増加をどのように測ったのかの説明は投稿に無いと指摘しています。

Search Engine Journalは、Preferred Sourcesに関するGoogleのドキュメントについても触れています。それによると、AI ModeとAI OverviewsでPreferred Sourcesの対象となるには、サイトがSearch Consoleで検索の生成AI機能に含まれている必要があるとされています。また、読者にサイトの追加を促すためのボタンとディープリンクが用意されているとも書かれています。

AI ModeのSearch profilesリンクとクリックデータの問題

Search Engine Journalによると、Googleは2026年10月15日の報道時点の週に、AI Modeの動画結果に表示されるクリエイターやパブリッシャーの名前をクリックすると、そのクリエイターやパブリッシャーのSearch profilesに移動できる仕組みのテストを始めました。Barry Schwartz氏は、これらのリンクはまずGoogleのページ、つまりSearch profilesのページに移動すると指摘しています。

Search profilesは、Googleが6月に導入した、クリエイターやパブリッシャーの記事・動画・ソーシャルメディアの投稿をまとめるプロフィールです。Search Engine Journalによると、Search profilesを立ち上げた際のGoogleのブログでは、モバイルでのナレッジパネル、Discoverでのクリエイター名やパブリッシャー名、URLへの直接アクセスでプロフィールにたどり着けるとされていました。

Matt G. Southern氏が10月15日の午前中にGoogleのヘルプページを確認したところ、プロフィールが見つかる場所としてナレッジパネルとDiscoverは挙げられていた一方、AI Modeは挙げられていなかったとしています。またヘルプページによれば、Search profilesは米国、カナダ、インドで、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokのいずれかで10,000人以上のフォロワーを持つクリエイターやパブリッシャーが利用できるとされています。設定には、18歳以上の人が所有するGoogleアカウントを使う必要があるとも書かれています。

Barry Schwartz氏は、Googleが何度もリンクの見せ方を更新し、そのたびにAIの回答からパブリッシャーやクリエイターへのクリックを促すためだと説明している点に触れたうえで、本当にその取り組みを示したいのであれば、AIのパフォーマンスレポートでクリックデータを提供すべきだと述べています。同氏がGoogleから受け取ったとする回答は次のとおりです。

We're continuing to work with website owners to understand what insights will be most helpful to inform their strategies, and we’ll introduce additional metrics over time.

日本語にすると「どのようなインサイトがサイト運営者の戦略にとって最も役立つかを理解するため、引き続きサイト運営者と協力しており、時間をかけて追加の指標を導入していく」という内容です。

また、Search Engine Roundtableが紹介したGoogleの説明では、ニュースパブリッシャーとの商業的なパートナーシップも広げており、News AI pilot licensing programには世界で400を超える媒体が参加しているとされています。

現場への意味(編集部の見解)

ここからは編集部の整理です。まず押さえておきたいのは、今回の5つの更新のうち、インラインリンクの位置、関連記事リンクのサムネイル、カルーセルの対象拡大はすでに進んでいる変更で、公式ページの枠とSearch profilesへのリンクはテスト段階だという点です。社内で共有する際は、「すでに全面的に変わった」と伝えるのではなく、どの項目が展開中でどの項目がテスト中なのかを分けて伝えるのが出典に沿った言い方です。

次に、計測面の注意です。Search Engine Journalは、Search ConsoleではAI Overviews内のすべてのリンクにその枠の1つの掲載順位が割り当てられるため、インラインリンクが回答の上のほうに移っても、それだけでは報告される掲載順位は変わらないと説明しています。つまり、今回の変更による影響は掲載順位の数字には表れにくいと考えられます。加えて、Barry Schwartz氏が指摘するとおり、AIのパフォーマンスレポートではクリックデータが提供されていません。編集部としては、AI検索経由の変化を見る際には、掲載順位の上下だけで判断しないことをおすすめします。

Preferred Sourcesについては、比較的すぐに取り組める項目があります。出典によれば、対象となるにはSearch Consoleで検索の生成AI機能に含まれている必要があり、読者に追加を促すボタンとディープリンクも用意されています。ニュースやタイムリーな記事を扱うメディアであれば、自サイトが条件を満たしているかを確認し、読者への案内を検討する余地があると考えます。カルーセルの展開地域と言語は出典では明示されていないため、Search Engine Journalが勧めるように、自社が対象とする地域と言語でAI検索の結果を実際に確認していくのが現実的です。

Search profilesについては、ヘルプページに書かれている提供地域やフォロワー数などの条件があります。ここからは編集部の推測ですが、動画を発信しているクリエイターやパブリッシャーにとっては、AI Modeでの名前リンクのテストが広がれば、プロフィールの整備が露出の入口になる可能性があります。ただし、リンクの移動先はまずGoogleのページだという点はBarry Schwartz氏の指摘どおりで、自サイトへの直接の流入とは分けて考える必要があります。

まとめ

・Search Engine JournalのMatt G. Southern氏とSearch Engine RoundtableのBarry Schwartz氏が2026年10月15日、GoogleがAI ModeとAI Overviewsのリンク表示を更新したと報じた

・GoogleのHema Budaraju氏がブログ記事で5つの更新を説明し、インラインリンクを上位に置く頻度を増やすとしたが、増加の規模は示されていない

・公式の情報源が1つか2つしかないタスク型の検索で、公式サイトのリンクを回答の冒頭に置く枠のテストが始まる

・Preferred Sourcesを強調するタイムリーな記事のカルーセルがより多くの地域と言語に広がり始め、Preferred Sourcesの利用者は年初の7倍になったとGoogleは述べている

・AI Modeの動画結果でクリエイターやパブリッシャーの名前からSearch profilesにリンクするテストが始まった

・Search ConsoleではAI Overviews内のリンクは1つの掲載順位で報告されるため、リンクの位置が上がっただけでは報告される掲載順位は変わらず、クリックデータも提供されていない

よくある質問

Q1: インラインリンクが上に表示されるとSearch Consoleの掲載順位は変わりますか?

Search Engine Journalによると、Search ConsoleではAI Overviews内のすべてのリンクにその枠の1つの掲載順位が割り当てられます。そのため、インラインリンクが回答の上のほうに移っても、それだけでは報告される掲載順位は変わらないと説明されています。

Q2: 公式ページの枠はすでに表示されていますか?

出典では、公式の情報源が1つか2つしかないタスク型の検索で、公式サイトのリンクを回答の冒頭に置く枠はテスト段階とされています。Search Engine Journalは、Googleの投稿にはいつ拡大されるかが書かれていないとしています。

Q3: Preferred Sourcesの対象になるには何が必要ですか?

Search Engine Journalが紹介したGoogleのドキュメントによると、AI ModeとAI OverviewsでPreferred Sourcesの対象となるには、サイトがSearch Consoleで検索の生成AI機能に含まれている必要があります。また、読者にサイトの追加を促すためのボタンとディープリンクが用意されているとされています。

出典:Google Puts Inline Links Higher In More AI Search Responses(Search Engine Journal、Matt G. Southern氏、2026年10月15日)https://www.searchenginejournal.com/google-inline-links-higher-ai-search-responses/593089/

出典:Google Updates Links In AI Mode & AI Overviews Again, Won’t Show Click Data(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年10月15日)https://www.seroundtable.com/google-updates-links-in-ai-mode-and-ai-overviews-again-42308.html

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SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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