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Google、架空の著者プロフィールは「欺瞞」と明記――メインコンテンツの定義も追加【2026年10月】

Google、架空の著者プロフィールは「欺瞞」と明記――メインコンテンツの定義も追加【2026年10月】

Googleが検索向けのヘルプ文書「Creating helpful, reliable, people-first content」(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)を更新し、欺瞞的な著者情報を使わないよう求める段落を追加したと、Search Engine Journalが2026年10月2日に、Search Engine RoundtableとSearch Engine Landが2026年10月6日に伝えました。AI生成の顔写真、架空の名前、偽の資格を使って人間の専門家が書いたように見せることは欺瞞の一形態であり、低品質なページのシグナルだとしています。同じ時期の更新では、ページ品質の評価で最も重要な要素の一つとしてメインコンテンツの品質を挙げ、その定義と評価者が見る属性を説明するセクションも加わりました。本記事では、この2つの変更を中心に整理します。

著者情報の偽装を「欺瞞」とする段落が加わった

Search Engine Journal(執筆:Matt G. Southern氏)によると、Googleのユーザー第一のコンテンツに関するガイダンスは、作り上げた制作者プロフィールに対して警告するようになりました。追加された段落は、ページの「Who (created the content)」(誰がコンテンツを作成したか)のセクションにあり、署名(バイライン)など正確な著者情報を加えるよう勧める既存の記述のすぐ後に置かれているとしています。追加された段落は次のとおりです。

However, avoid using deceptive authorship information. Fabricating creator profiles (such as by using AI-generated headshots, made-up names, or false credentials to make content appear as if it was written by human experts) is a form of deception. Any form of deception makes a page untrustworthy to both users and our automated quality systems, and is a signal of a low-quality page.

日本語にすると『ただし、欺瞞的な著者情報は使わないでください。制作者プロフィールを作り上げること(たとえば、AI生成の顔写真、架空の名前、偽の資格を使って、人間の専門家が書いたかのように見せること)は欺瞞の一形態です。どのような形の欺瞞も、ユーザーと当社の自動化された品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルとなります』という内容です。

Search Engine Journalは、6月8日に保存されたこのページのコピーでは、署名に関する助言からそのまま「How」のセクションに進んでおり、こうした段落は無かったと書いています。

Google側の姿勢の変化

Search Engine Roundtable(執筆:Barry Schwartz氏)は、Googleは以前、著者情報の偽装を気にしていないと同誌に伝えていたが、時代が変わったのだろう、と書いています。同誌は今回の段落の要点を、欺瞞的な著者情報を使わない、制作者プロフィールを偽らない、AI生成の顔写真を使わない、著者名をでっち上げない、著者の資格を偽らない、と言い換えています。Search Engine Land(執筆:Barry Schwartz氏)は、ニュース系のサイトに偽の著者プロフィールがどれほど多いかを見ると驚くほどだと述べ、Googleがサイト全体の品質は高くないと判断する可能性にも触れています。後者は書き手の見方です。

品質評価者ガイドラインとの関係

Search Engine Journalは、Googleの品質評価者はすでに同様のガイダンスに沿って作業していると指摘しています。検索品質評価者ガイドラインは、偽の制作者プロフィール、AI生成の著者画像、専門性の偽りの主張を欺瞞として扱うよう評価者に求めており、Roger Montti氏が2025年5月にその内容を報じていたとしています。10月1日の日付が入ったSearch Centralのページは、そうした考え方をサイト運営者向けのガイダンスに持ち込んだ、という整理です。

同誌によると、評価者ガイドラインの4.5.3のセクションでは、AI生成の画像や欺瞞的な経歴でつくった架空の著者プロフィールを伴うAI生成コンテンツが、欺瞞の例の一つとして挙げられています。同じセクションには、医療の専門家を装うなど、資格を偽って主張する著者プロフィールも挙げられており、欺瞞を使うページには最低評価(Lowest)を付けるよう評価者に指示しています。

評価者と「自動化された品質システム」の違い

Search Engine Journalは、ユーザー第一のコンテンツのページが、検索の評価者はhave no control over how pages rankだと述べている点を挙げています。日本語にすると『ページの順位付けを左右する権限を持たない』という内容です。これに対して新しい段落は、同社の自動化された品質システムに言及しています。ただし、そのシステムが作り上げたプロフィールをどう見分けるのかについて、段落は説明していないとしています。

また同誌は、署名そのものについて、Googleの検索リエゾン(Search Liaison)のアカウントが2024年1月に、署名はページの順位を上げる助けにはならないと述べていたことにも触れています。

メインコンテンツの定義と、評価者が見る4つの属性

同じ文書には、メインコンテンツについての記述も加わりました。Search Engine Land(執筆:Barry Schwartz氏、2026年10月2日)によると、Googleはまず次の一文を加えています。

Beyond E-E-A-T, the Search Quality Evaluator Guidelines emphasize that one of the most critical factors for assessing page quality is the quality of the main content, specifically how effectively it allows the page to achieve its purpose and provide a satisfying user experience.

日本語にすると『E-E-A-Tに加えて、検索品質評価者ガイドラインは、ページ品質を評価する上で最も重要な要素の一つがメインコンテンツの品質であり、具体的には、それがページの目的の達成と満足のいくユーザー体験の提供をどれだけ効果的に可能にしているかである、と強調しています』という内容です。E-E-A-Tは、経験、専門性、権威性、信頼性を指すGoogleの評価の枠組みです。

メインコンテンツに含まれるもの

続いてGoogleは、メインコンテンツを、ページがその目的を達成することに直接役立つウェブページのあらゆる部分と定義し、ページの主な意図によって次のものが含まれうるとしています。

・主要なテキストとメディア:ページ上のメインのテキスト、記事、画像、音声、動画ファイル

・インタラクティブな機能:計算ツール、オンラインツール、ゲーム、検索機能などの組み込みの機能

・ユーザーによる投稿:フォーラムの議論、カスタマーレビュー、コメント、ユーザーがアップロードしたメディア。ページの目的を直接満たす場合(たとえば、特定のユーザーの質問について議論するページの場合)

・タブや展開式のセクション:製品仕様、安全上の注意、ユーザーレビューなど、インタラクティブなタブの奥に収められた情報

・ページのタイトルと見出し:ページの話題を要約し、訪問するかどうかの判断に役立つ、ページ全体の目に見えるタイトルと見出し

評価者が見る4つの属性

さらにGoogleは、検索品質評価者がメインコンテンツの基本的な属性を評価するよう訓練されているとして、次の4つを挙げています。

・労力(Effort):コンテンツやそれを支える仕組みの制作に、どれだけ人の手がかかっているか。独自の分析を書く、詩を手作業で翻訳する、ゲーム用のカスタムのインタラクティブマップを作るといったことは労力が大きい。フィードから自動でページを生成することや、人の監督や選別なしに生成AIで大量のテキストを作ることは、労力がほとんど、またはまったく無い。他の情報源への帰属表示やクレジットは、独自の労力の必要性を置き換えるものではない

・独自性(Originality):他のウェブサイトでは得られない、独自の情報や視点をどれだけ提供しているか

・才能やスキル(Talent or skill):わかりやすい文章、よく制作された動画、機能するページ上のツールなど、訪問者に満足のいく体験を提供するのに必要な才能、スキル、専門性を示しているか。すべてのコンテンツに専門的な知見が必要なわけではなく、たとえば、自宅の私道の雪を取り除く新しい方法を見つけた経験を共有する場合は、一般に専門的な知見は必ずしも必要ない

・正確性(Accuracy):情報提供のページでは、事実として正確であるべき。人々の生活や幸福に大きな影響を与えうるトピック(YMYLトピック)では、非常に正確で、確立された専門家の合意と一致していなければならない

なお、同じ時期にGoogleは生成AIコンテンツのガイダンスも更新しており、こちらはドキュメント更新履歴に記録されています。こちらは当メディアで個別に扱っているため、ここでは触れるだけにとどめます。

発表のされ方と、出典の見方

Search Engine Land(2026年10月2日)は、Googleがこの文書を長い間更新していなかったこと、そして理由は不明ながら、こうした変更をドキュメントの更新として告知しなかったことを伝えています。一方で、AI生成コンテンツのガイドラインの文書の変更は告知されていたとしています。Search Engine Journalも、Googleのドキュメント更新履歴のページには10月1日のAIコンテンツのガイダンスの変更は記録されているが、記事の公開時点ではユーザー第一のコンテンツの編集は掲載されていない、と書いています。

スパムアップデートとの関係について、Search Engine Landは、スパムアップデートが現在展開中であることは知られているが、今回のドキュメントの変更がそれと関係しているかは確認できない、としています。

Marie Haynes氏の見方

Search Engine Journalに寄稿したMarie Haynes氏は、この文書を最も好きな検索ドキュメントだとし、Googleが機械学習のランキングシステムに再現させようとしている原則そのものを反映しているからだと書いています。同氏は、2022年に最初の有用なコンテンツシステム(Helpful Content System)とともにこの文書が登場した当時、多くのSEO担当者がこうした定性的な概念がどうランキングアルゴリズムに置き換わるのかを理解しにくかったと振り返ります。そのうえで、Googleはこうしたガイドラインを使って機械学習モデルを訓練しており、著者の経歴や特定の文字数で点数が加わるようなチェックリストではない、という見方を示しています。

同氏はさらに、Googleが新しい基盤モデルGemini 4 Argonを発表したことに触れ、まもなく大きなコアアップデートがあると予測しています。これは同氏の予測であり、Googleが示したものではありません。

現場への意味(編集部の見解)

ここからは編集部の整理です。著者情報の段落で押さえるべきは、評価者ガイドラインで以前から欺瞞とされていた行為が、サイト運営者向けのガイダンスにも書かれたという点です。Search Engine Journalが指摘するとおり、作り上げた専門家の名前でコンテンツを出しているサイトは、その行為を評価者向けだけでなく運営者向けの文書でも欺瞞と呼ばれるようになりました。「評価者向けの話だから順位とは別」という説明は、今回の段落が自動化された品質システムに言及している以上、社内では通りにくくなります。

実務での確認先は、出典が挙げるとおり、著者ページと署名です。名前、顔写真、資格のそれぞれが、人間の専門性について誤った印象を与えるために使われていないかを点検することになります。ここからは編集部の推測ですが、外部ライターの記事を社内の専門家名義で出している、AIで生成した人物写真を著者アイコンにしている、といった運用は、段落の例示に近い形にあたりうるため、見直しの優先度が高いと考えます。一方で、Search Liaisonのアカウントが2024年1月に述べたとおり、署名そのものは順位を上げる助けにはならないとされています。署名を付ければ評価が上がるという期待ではなく、偽らないことが求められている、と読むのが正確です。

メインコンテンツの定義は、ページのどこを磨くべきかを考える材料になります。テキストだけでなく、計算ツールなどの機能、目的を満たすユーザー投稿、タブの奥の情報、タイトルと見出しまでが含まれうるとされています。4つの属性のうち「労力」の説明で、フィードからの自動生成や、監督なしの生成AIによる大量のテキストが労力の小さい例として挙げられ、帰属表示は独自の労力の代わりにならないと書かれている点は、引用や要約が中心の記事を多く抱えるサイトにとって重い一文です。ただし、これは評価者の訓練内容として書かれたもので、ランキングシステムがこれをどう扱うかを出典は説明していません。

最後に、変更が告知されずに行われた点にも注意が必要です。Search Engine Journalのとおり、ドキュメント更新履歴のページだけを見ていると今回の編集は見落とします。重要なガイダンスは、更新履歴に加えてページそのものを定期的に確認するのが確実だと編集部は考えます。

まとめ

・Googleの「Creating helpful, reliable, people-first content」に、欺瞞的な著者情報を使わないよう求める段落が「Who (created the content)」のセクションへ追加された

・AI生成の顔写真、架空の名前、偽の資格で人間の専門家が書いたように見せることは欺瞞の一形態とされ、欺瞞はユーザーと自動化された品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルだとされた

・評価者ガイドラインの4.5.3のセクションには以前から同様の例があり、欺瞞を使うページには最低評価を付けるよう評価者に指示している。新しい段落は、自動化された品質システムがどう見分けるかは説明していない

・同じ文書に、メインコンテンツの品質がページ品質の評価で最も重要な要素の一つだとする一文と、メインコンテンツの定義(主要なテキストとメディア、インタラクティブな機能、ユーザーによる投稿、タブや展開式のセクション、ページのタイトルと見出し)が加わった

・評価者が見る属性として、労力、独自性、才能やスキル、正確性の4つが挙げられた

・ユーザー第一のコンテンツの編集は、Search Engine Journalの記事公開時点ではドキュメント更新履歴に掲載されていなかった。スパムアップデートとの関係は確認できないとされる

よくある質問

Q1: 著者の署名やプロフィールを載せれば、検索順位は上がりますか?

出典には、署名で順位が上がるという記述はありません。Search Engine Journalは、Googleの検索リエゾンのアカウントが2024年1月に、署名はページの順位を上げる助けにはならないと述べていたと伝えています。今回のガイダンスが求めているのは、署名など正確な著者情報を加えたうえで、AI生成の顔写真、架空の名前、偽の資格などで制作者プロフィールを作り上げないことです。

Q2: 架空の著者プロフィールを使うと、どう扱われるのですか?

追加された段落は、制作者プロフィールを作り上げることは欺瞞の一形態であり、どのような形の欺瞞もユーザーと自動化された品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルだと述べています。評価者ガイドラインでは、欺瞞を使うページに最低評価を付けるよう評価者に指示しているとされます。ただし、自動化された品質システムが作り上げたプロフィールをどう見分けるのかについて、段落は説明していないとSearch Engine Journalは書いています。

Q3: メインコンテンツには何が含まれますか?

Search Engine Landによると、Googleはメインコンテンツを、ページがその目的を達成することに直接役立つウェブページのあらゆる部分と定義しています。ページの主な意図によって、主要なテキストとメディア、計算ツールなどのインタラクティブな機能、ページの目的を直接満たす場合のユーザーによる投稿、タブや展開式のセクションに収められた情報、ページのタイトルと見出しが含まれうるとしています。

出典:Google Adds Fake Author Warning To Helpful Content Guidance(Search Engine Journal、Matt G. Southern氏、2026年10月2日)https://www.searchenginejournal.com/google-fake-author-warning-site-owner-guidance/591806/

出典:Google Warns Against Deceptive Authorship Information Within Content(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年10月6日)https://www.seroundtable.com/google-warns-against-deceptive-authorship-information-42238.html

出典:Google warns against using fake author information on your content(Search Engine Land、Barry Schwartz氏、2026年10月6日)https://searchengineland.com/google-warns-against-using-fake-author-information-on-your-content-493701

出典:Google Changed Its Helpful Content Guidelines To Emphasize Good ‘Main Content'(Search Engine Journal、Marie Haynes氏、2026年10月6日)https://www.searchenginejournal.com/google-changed-its-helpful-content-guidelines-to-emphasize-good-main-content/591943/

出典:Google says main content is critical and describes how search quality raters evaluate it(Search Engine Land、Barry Schwartz氏、2026年10月2日)https://searchengineland.com/google-says-main-content-is-critical-and-describes-how-search-quality-raters-evaluate-it-493208

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SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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