何が起きたか:Mueller氏がBlueskyで低品質なプログラマティックSEOに警鐘
Search Engine Roundtableによると、GoogleのJohn Mueller氏はBluesky上でのやり取りの中で、プログラマティックSEOについて改めて言及しました。Mueller氏は、こうした手法についてこう述べています。
Programmatic SEO like this often leads to a site that's either spam, borderline spam, or low quality.
日本語にすると「このようなプログラマティックSEOは、しばしばスパムか、スパムに近いもの、あるいは低品質なサイトにつながる」という内容です。さらにMueller氏は、こうしたサイトに対するGoogle側の受け止め方にも触れ、次のように述べました。
Our systems have possibly lost faith in your site providing good value to users based on the old pages.
日本語にすると「Googleのシステムは、古いページに基づいて、そのサイトがユーザーに十分な価値を提供しているという信頼を失っている可能性がある」という内容です。「信頼を失う」という表現が使われている点は、実務者として見過ごせないポイントです。
背景:あるサイト運営者への返信の中で語られた
Search Engine Roundtableが伝えているMueller氏の投稿全文によれば、この発言はBluesky上でのやり取りの中で、ある人物が自分のサイトについて相談したことへの返信として書かれたものです。Mueller氏は次のように書き始めています。
Regarding the site you describe, it's hard to say, but I worry a bit because it sounds like a programmatic SEO play, where you iterate through a large list of domain names, technologies, and attributes - finding all possible combinations.
日本語にすると「あなたが説明しているサイトについては何とも言いにくいですが、少し心配しています。というのも、それはドメイン名や技術、属性の大きなリストを総当たりで組み合わせていく、プログラマティックSEOの手法のように聞こえるからです」という内容です。誰のどのサイトについてのやり取りなのか、具体的なサイト名やドメイン名、業種は(出典では)明示されていません。
何が問題なのか:大量のページを作っても「一部の価値」にとどまる
Mueller氏は、こうした手法がなぜ問題になり得るのかについても説明を続けています。
It's easy for a programmer to do, even easier with code generators now. You end up with tons of pages that have "some" value, but the overall picture is not that exciting.
日本語にすると「プログラマーにとってこれは簡単な作業で、今ではコードジェネレーターを使えばさらに簡単になっています。その結果、『ある程度』の価値を持つページが大量にできあがりますが、全体として見るとそれほど魅力的なものにはなりません」という内容です。さらに、生成データを増やして拡張することについても、次のように釘を刺しています。
Expanding it with even more generated data ("what does php mean?" etc) doesn't make it more useful for users.
日本語にすると「『PHPとは何か』といったような、生成されたデータをさらに増やして拡張しても、ユーザーにとって役立つものにはならない」という内容です。そのうえでMueller氏は、次の一文も投稿に添えていました。
It's easy to spin something up with many pages, it's hard to provide real value to users.
日本語にすると「多くのページを持つものを立ち上げるのは簡単だが、ユーザーに本当の価値を提供するのは難しい」という内容です。
回復には時間と労力がかかるという指摘
Mueller氏は、プログラマティックSEOによって思うような成果が出ていないサイトについて、回復にどれくらいの労力がかかるのかにも言及しています。
Resolving this tends to take time & significant effort to show the value.
日本語にすると「これを解決するには、価値を示すための時間と相当な労力がかかる傾向がある」という内容です。Mueller氏はさらに、目安となる比較対象として、スパムやコアアップデートに関する問題に取り組んでいる他のSEO関係者の事例を挙げ、次のように述べています。
For sake of a comparison & timing, you could look at how others in SEO work on resolving issues around spam and core updates (not to say that your site is spam, but to get a sense of the work & time involved).
日本語にすると「比較や期間の目安として、スパムやコアアップデートに関する問題の解決に他のSEO関係者がどう取り組んでいるかを見てみるとよいでしょう(あなたのサイトがスパムだと言っているわけではなく、必要な作業や時間の感覚をつかむためです)」という内容です。Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏は、この投稿を要約する形で、Googleがサイトの価値への信頼を一度失うと、その信頼を取り戻して再びランキングされるようになるまでに、何カ月もの期間と多くの労力がかかりうると説明しています。ここでの「何カ月も」という期間の表現は、Mueller氏本人の言葉ではなくSchwartz氏による要約である点に注意してください。
現場への意味(編集部の見解)
ここからは、報道内容を踏まえた編集部の整理です。プログラマティックSEOとは、ドメイン名や技術、属性といった要素を機械的に組み合わせて大量のページを自動生成する手法を指します。Mueller氏の発言を踏まえると、こうした手法そのものが一律に問題視されているというより、生成したページが「一部の価値」しか持たず、全体として見たときにユーザーにとって魅力的でない場合に、スパムや低品質と受け止められるリスクが高まる、という整理になりそうです。
実務上とくに注意したいのは、「Googleのシステムが古いページに基づいて信頼を失っている可能性がある」という部分です。これは、一度大量生成した低価値ページが存在すると、その後にページの質を改善しても、サイト全体への評価がすぐには戻らない可能性を示唆しています。Mueller氏自身も、解決には時間と相当な労力がかかる傾向があると述べており、プログラマティックSEOで思うような成果が出ていない場合は、短期的な追加生成でカバーしようとするのではなく、既存ページの統合・整理や質の底上げに時間をかけて取り組む必要がありそうです。
まとめ
・GoogleのJohn Mueller氏がBluesky上で、低品質なプログラマティックSEOについて改めて言及したと、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏が2026年9月7日に報じた
・Mueller氏の発言は、あるサイト運営者からの相談への返信として書かれたもので、相談者のサイト名やドメイン名、業種は(出典では)明示されていない
・プログラマティックSEOは、ドメイン名や技術、属性の大きなリストを総当たりで組み合わせる手法で、コードジェネレーターを使えば大量のページを簡単に作れる一方、全体として見ると魅力に欠けるとMueller氏は指摘した
・Mueller氏は「このようなプログラマティックSEOはしばしばスパムか、スパムに近いもの、あるいは低品質なサイトにつながる」とし、Googleのシステムが古いページに基づいてそのサイトへの信頼を失っている可能性があるとも述べた
・成果が出ていない場合の解決には、価値を示すための時間と相当な労力がかかる傾向があるとMueller氏は述べ、スパムやコアアップデート対応に取り組む他のSEO関係者の事例を比較の目安として挙げた
・Schwartz氏は、Googleが信頼を失うと、それを取り戻して再びランキングされるまでに何カ月もの期間と労力がかかりうると要約している
よくある質問
Q1: プログラマティックSEOとはどのような手法ですか?
Mueller氏の投稿によれば、ドメイン名や技術、属性といった要素の大きなリストを総当たりで組み合わせ、考えられる組み合わせをすべて洗い出すようにしてページを作る手法です。プログラマーにとっては簡単な作業で、近年はコードジェネレーターを使えばさらに簡単に大量のページを作れるようになっているとMueller氏は述べています。具体的にどのような業種やジャンルのサイトを念頭に置いた発言かは(出典では)明示されていません。
Q2: プログラマティックSEOを使うと必ずGoogleの評価が下がるのですか?
出典の投稿では「必ず下がる」とは述べられていません。Mueller氏は、このような手法がしばしばスパムか、スパムに近いもの、あるいは低品質なサイトにつながり、Googleのシステムがそのサイトの価値提供への信頼を失っている可能性があると述べていますが、これは相談者の具体的なサイトについてのコメントであり、あらゆるプログラマティックSEOに一律に当てはまると断定したものではありません。
Q3: 一度信頼を失うと、どのくらいで回復できますか?
Mueller氏は、解決には時間と相当な労力がかかる傾向があると述べ、目安としてスパムやコアアップデートに関する問題に取り組んでいる他のSEO関係者の事例を参考にするとよいと述べています。具体的な期間の数値はMueller氏本人の言葉としては示されておらず、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏は、信頼を取り戻して再びランキングされるまでに何カ月もの期間と労力がかかりうると要約しています。
出典:Google Can Lose Faith In Sites Based On Low Value Programmatic SEO(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年9月7日)https://www.seroundtable.com/google-lose-faith-42032.html
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