何が起きたか:Google Merchant CenterのAIパフォーマンスインサイトが対象国を拡大
Search Engine Roundtableによれば、Googleは7月、Google Merchant Center内でAIパフォーマンスレポートを米国拠点の加盟店向けに展開し始めました。今回同メディアは、Googleがこのレポートをオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランドの加盟店にも提供すると発表した、と伝えています。
Googleはこれにあわせてヘルプドキュメントを更新し、次のように記載しました。
AI performance insights are currently available for English-language queries for Merchant Center accounts in Australia, Canada, India, New Zealand, and the United States.
日本語にすると「AIパフォーマンスインサイトは現在、オーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・米国のMerchant Centerアカウントについて、英語クエリを対象に利用できます」という内容です。
対象国と対象言語:日本は対象として挙げられていない
今回Googleが対象として挙げているのは、オーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・米国です。日本での提供については、Search Engine Roundtableの記事にもGoogleのヘルプドキュメントの引用にも記載がなく、対象として挙げられていません。日本のMerchant Centerアカウントについては、現時点で対象外だと考えるのが妥当です。
対応言語についても条件があります。ヘルプドキュメントの記載どおり、対象となるのは英語クエリのみです。日本語を含む英語以外のクエリへの対応や、今後の拡大予定については、出典では明示されていません。
これまでの経緯:米国限定からの拡大
Search Engine Roundtableは、以前のヘルプドキュメントの記載にも触れています。それによれば、以前は米国のみでの提供であり、今後数か月でより多くの国に拡大すると記載されていたとされています。今回の対象国追加は、その予告に沿った展開だと整理できます。
なお、7月のどの時点で米国向けの提供が始まったか、今回の対象国拡大が具体的に何月何日に発表されたかについては、出典の記事には明記されていません。
この機能で何がわかるのか:AI ModeとAI Overviewsでの見え方
Google Merchant CenterのAIパフォーマンスインサイトは何を示すものなのか。Search Engine Roundtableが引用しているGoogleの説明によれば、このレポートは自社ブランドがGoogleの生成AIのエコシステム全体でどのように発見されているかを示すビューを提供するとされています。具体的には、AI ModeとAI Overviewsにおける、ショッピング意図を伴う会話型クエリでのパフォーマンスを明らかにするものだと説明されています。
Googleは次のようにコメントしています。
With these insights, you can better understand how your brands show up in conversational queries, evaluate your visibility across different shopping stages, and view trends to help optimize your product data.
日本語にすると「これらのインサイトによって、会話型クエリで自社ブランドがどのように表示されるかをより深く理解し、ショッピングの各段階における可視性を評価し、製品データの最適化に役立つトレンドを確認できるようになります」という内容です。
ヘルプドキュメントの変更点:出典で明示されていない部分
Search Engine Roundtableは、Googleが対象国の記載以外にもヘルプドキュメントに多数の変更を加えており、確認する価値があると書いています。ただし、その変更が具体的にどの項目に及ぶのか、何が追加または削除されたのかについては、出典の記事に記載がなく、明示されていません。
この話題はX上のフォーラムディスカッションとしても取り上げられたとされていますが、そこでどのような議論があったかについても、出典では明示されていません。
実務への影響(編集部の見解):Merchant Center利用事業者が確認すべきこと
ここからは、報じられている内容を踏まえた編集部の判断です。
Google Merchant Centerを利用している場合、まず自社アカウントの拠点国と使用言語が今回の対象条件に当てはまるかどうかを確認することが優先です。対象はオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・米国のアカウントで、かつ英語クエリに限られています。日本拠点のアカウントで日本語クエリを扱っている場合、今回のAIパフォーマンスインサイトの対象に含まれているという記載は出典になく、現時点では対象外だと考えるのが妥当です。
一方で、この機能が示している方向性そのものは見ておく価値があります。GoogleがAI ModeやAI Overviewsといった会話型・生成AIの検索体験のなかで、自社ブランドや商品がどのように発見されているかを可視化しようとしていること自体は、今後の展開を考えるうえで参考になります。米国から始まりオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランドへと対象国が広がった今回の動きからは、Googleがこの機能を段階的に拡大する方針であることがうかがえます。ただし、次にどの国や言語が対象に加わるか、その時期については出典に記載がなく、現時点では何も断定できません。
なお、Merchant Centerには商品データの管理や価格・在庫の表示など他にも多くの機能がありますが、今回の記事はAIパフォーマンスインサイトという特定の機能の対象国拡大のみを扱っています。他の機能の仕様については出典が触れていないため、ここでは言及しません。
まとめ
・GoogleがGoogle Merchant Center内のAIパフォーマンスインサイトの対象国を拡大。7月に米国拠点の加盟店向けに始まったこの機能が、オーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランドの加盟店でも利用できるようになった
・対象は英語クエリのみ。ヘルプドキュメントの更新では、対象はオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・米国のMerchant Centerアカウントとされ、日本は対象として挙げられていない
・以前のヘルプドキュメントには、提供は米国のみで今後数か月のうちに対象国を拡大するという記載があり、今回の展開はその予告に沿ったもの
・このレポートは、AI ModeとAI Overviewsにおけるショッピング意図を伴う会話型クエリで、自社ブランドがどう発見されているかを示すもの
・Googleはヘルプドキュメントに他にも多数の変更を加えたとされるが、具体的な変更内容は出典では明示されていない
よくある質問
Q1: このAIパフォーマンスインサイトは日本のMerchant Centerアカウントでも使えますか?
出典の記事によれば、対象として挙げられているのはオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランド・米国のMerchant Centerアカウントであり、日本は挙げられていません。また対象となるクエリは英語クエリに限られています。日本語クエリや日本拠点のアカウントへの対応時期については、出典に記載がなく、現時点では対象外だと考えるのが妥当です。
Q2: いつからどの国で提供されていますか?
Search Engine Roundtableによれば、7月に米国拠点の加盟店向けにAIパフォーマンスレポートの展開が始まりました。今回、Googleはこれをオーストラリア・カナダ・インド・ニュージーランドの加盟店にも拡大したと発表しています。以前のヘルプドキュメントには、米国のみでの提供であり今後数か月でより多くの国に拡大するという記載があったとされ、今回の拡大はその予告に沿ったものです。具体的な日付は出典の記事に明記されていません。
Q3: このレポートは何を示すものですか?
Googleの説明によれば、自社ブランドがGoogleの生成AIのエコシステム全体でどのように発見されているかを示すビューを提供し、具体的にはAI ModeとAI Overviewsにおけるショッピング意図を伴う会話型クエリでのパフォーマンスを明らかにするものです。Googleは、これらのインサイトによって会話型クエリでのブランドの見え方をより深く理解し、ショッピングの各段階における可視性を評価し、製品データの最適化に役立つトレンドを確認できるとコメントしています。
出典:Google Expands Merchant Center AI Performance Insights(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年9月3日)https://www.seroundtable.com/google-expands-merchant-center-ai-performance-insights-42005.html