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GoogleのAI貢献パイロット、参加は約100社で支払いは広告収益の0.1%未満の例も【2026年10月】

GoogleのAI貢献パイロット、参加は約100社で支払いは広告収益の0.1%未満の例も【2026年10月】

Search Engine Landが2026年9月30日、Search Engine Journalが2026年10月1日、GoogleのAI contribution(AI貢献)パイロットについて、The Informationの報道を伝えました。このパイロットは、AIモード、AIによる概要(AI Overviews)、GeminiといったGoogleのAI機能でコンテンツを使ったことに対して、一部のパブリッシャーへ支払うものです。The Informationによると、支払いを受けているデジタルパブリッシャーは約100社で、いくつかの小中規模のサイトでは、支払いが広告収益の0.1%未満にとどまるとされます。一方で、初期から参加する1社は年に$1 million超を得ているとも報じられ、金額の幅は大きいようです。ただし、Googleが支払額をどう算出しているのかは、参加者にも分かっていないとされています。本記事では、報じられた金額、算出方法をめぐる不透明さ、大手が参加を見送る理由を、2つの出典に書かれている範囲で整理します。

AI貢献パイロットの参加社数と支払額が報じられた

Search Engine Journalによると、The Informationは火曜日に、Googleが自社のAI contributionパイロットを通じて約100社のデジタルパブリッシャーに支払っていると報じました。根拠はテストの事情を知る人々の話とされています。

Search Engine Landは、このパイロットがテスト段階のかなり先まで進んでいるようだとし、ようやく参加パブリッシャーの数と得ている金額の詳細が分かってきた、と書いています。同記事は、パイロットの約100社が、広告収益で得られる額のごく一部しか得ておらず、広告収益のone-tenth of 1%にすぎないという声もあると伝えています。日本語にすると『1%の10分の1』、つまり0.1%という内容です。

前提として、AI contributionが何かも確認しておきます。Search Engine Landは、GoogleがAIモード、AIによる概要、GeminiといったAI機能の中で一部のパブリッシャーのコンテンツを使ったことに対して支払うパイロットを運営していると説明し、これはAI ContributionというSearch Consoleの機能で、Googleがテストしている間、限られた数のパブリッシャーに提供されているとしています。

なお、この数字はGoogleの発表ではありません。両出典とも、The Informationが関係者の話として報じた内容を紹介しています。

報じられた支払額の幅

Search Engine Landが引用したThe Informationの記述は次のとおりです。

For several small to midsize blogs and websites testing the programs, the payments amount to less than one-tenth of 1% of their advertising revenue, according to people familiar with the payouts.

日本語にすると『プログラムをテストしているいくつかの小中規模のブログやウェブサイトでは、支払額は広告収益の1%の10分の1未満にとどまると、支払いの事情を知る人々は述べている』という内容です。

報じられた個別の金額を整理すると、次のようになります。

・数か月前に参加したあるパブリッシャー:これまでに約$50,000〜$60,000。本人は、事業のそれほど大きな部分ではないと述べた

・初期から参加しているあるパブリッシャー:年に$1 million超。収益のより大きな割合を占めるとされる

・より小規模なサイト:数か月で$1,000未満

Search Engine Landは、多くの参加者はこのパイロットからそれほど多くを得ていないようだ、とまとめています。

読み方の注意として、Search Engine Journalは、The Informationの支払額の数字は、異なるパブリッシャーの、異なる期間のものだと指摘しています。また同記事は、Googleがこのプログラムのテストを始めたのは1年足らず前だと、同社に近い人物がThe Informationに語ったとも書いています。

支払額はどう決まるのか、依然として不明

Search Engine Landは、パブリッシャーにとって、Googleが支払額をどう決めているのかははっきりしないと書いています。一部のパブリッシャーはThe Informationに対し、Googleがどう計算しているのかまったく分からないと話したとされます。

同記事によると、Googleは、各ソースがAIの回答にどれだけ貢献したかに基づいて支払っているとされます。例として、AIによる概要、AIモード、Geminiで何を引用したか、が挙げられています。ある月にある金額を得て、翌月にはまったく違う金額になることがあっても、Googleはその理由を伝えないといいます。Search Engine Landは、AIの回答がそのコンテンツを示す頻度に基づくインプレッション型なのか、クリック型なのか、それともAIの内容のうちそのコンテンツを使った割合なのか、分からないと書いています。

Search Engine Journalも、参加者の一部が、支払額が説明なく月ごとに変わることがあるとThe Informationに話したと伝えています。

9月14日のヘルプ文面と「significantly」の定義

Search Engine Journalは、Digidayが9月14日に公開したヘルプの文面を振り返っています。それによると、コンテンツが収益を得るのは、GeminiアプリやAIによる概要、AIモードのAI生成の回答にcontributes significantlyする場合です。日本語にすると『大きく貢献する』という内容です。事実を確認するだけの場合や、回答が生成された後にリンクされた場合は対象にならないとされています。参加者はSearch Consoleで月次の収益の数字といくらかの履歴を見られますが、その計算方法の詳細は示されていません。

同記事の執筆者は、9月18日にこのパイロットをCloudflareやMicrosoftの支払いモデルと比較した際、公開された記録は「significantly」が何を意味するのかを定義していなかった、と書いています。

アニメやゲームの話題が多く稼ぐという声

Search Engine Journalによると、The Informationの報道では、パイロットに参加する一部のパブリッシャーが、ユーザーの関心が強い一方で取り上げる媒体が少ない話題のコンテンツほど多く稼いでいるように見える、と話しています。例として、アニメやゲームが挙げられています。これは参加者の見え方として紹介されたもので、Googleが算出方法として説明したものではありません。

大手パブリッシャーの一部は参加を見送り

Search Engine Journalは、The Informationの情報源によれば、支払額の規模を理由に一部の大手パブリッシャーがパイロットに参加していないと伝えています。そうした大手の中には、Googleやほかの企業がAIに使われるコンテンツへもっと多く支払うことを期待して、参加を保留しているところもあるとされます。

同記事はDigidayの報道も振り返っています。Digidayは9月14日、このプログラムは大手よりも小中規模のパブリッシャーにより魅力的だったと報じていました。また執筆者は9月18日の比較記事で、ある経営層がDigidayに対し、自社と同業数社に提示された数字は参加するには低すぎたと語り、Googleとの協議は続いていると話したことに触れています。

報道の推移も整理しておきます。Search Engine Journalによると、執筆者が9月14日にこのパイロットを取り上げた時点では、Digidayが言えたのは少なくとも数十社のパブリッシャーが打診されたということだけで、総数は確認できていませんでした。今回の約100社という数字は、支払いを受けているパブリッシャーを数えたものだとされています。

現場への意味(編集部の見解)

ここからは編集部の整理です。今回の報道で新しく分かったのは、規模感です。Search Engine Journalが書いているとおり、9月中旬の報道には無かった規模の感覚が加わりました。ただし、同記事は、いくつかの小中規模サイトで支払いが広告収益の0.1%未満だったという事実が、年に$1 millionの例を位置づけるものの、典型的な支払額を示すものではないとも書いています。社内やクライアントに伝える際は、「AI貢献で年に$1 million稼げる」とも「AI貢献は0.1%にしかならない」とも一般化せず、報じられた個別の事例として扱うのが正確です。

次に、情報の出どころです。参加社数も金額も、The Informationが関係者の話として報じたもので、Googleが公表した数字ではありません。Search Engine Journalは、Googleからの参加社数の発表や、パブリッシャーが実名で支払額を明かすことがあれば、名前のある情報源と照らして数字を確かめられるようになる、と書いています。現時点では、その段階には至っていません。

実務上いちばん大きいのは、算出方法の不透明さだと編集部は考えます。支払いはAIの回答への貢献に基づくとされますが、その判定がインプレッション型なのかクリック型なのかも分かっておらず、月ごとの変動の理由も示されていません。ここからは編集部の推測ですが、アニメやゲームのように関心が強く競合が少ない話題が多く稼いでいるように見えるという参加者の声は、すでに多くの媒体が扱う情報を繰り返すよりも、他で得にくい情報を持つことの価値を示唆しているとも読めます。ただし、これは一部の参加者の見え方にすぎず、出典自体もその仕組みを説明していません。この声だけを根拠に編集方針を変えるのは早いと考えます。

招待を受けた場合の判断材料についても、Search Engine Journalは、何が大きな貢献にあたるのかをGoogleが公表するか、その詳細をSearch Consoleのパネルに加えるかどうかで、招待されたサイトは参加前に何を期待できるかが分かる、としています。Googleは9月にDigidayに対してパイロットは初期段階だと述べ、拡大の時期は示していません。日本のパブリッシャーが対象になるかどうかについても、出典は触れていません。当面は、続報で計算方法や参加条件が示されるかを見守るのが現実的だと編集部は考えます。

まとめ

・Search Engine Land(2026年9月30日)とSearch Engine Journal(2026年10月1日)が、GoogleのAI contributionパイロットに関するThe Informationの報道を伝えた

・The Informationによると、Googleは約100社のデジタルパブリッシャーに支払っており、いくつかの小中規模のサイトでは支払いが広告収益の0.1%未満とされる

・個別の例として、数か月前に参加した1社がこれまでに約$50,000〜$60,000、初期から参加する1社が年に$1 million超、より小規模なサイトが数か月で$1,000未満と報じられた。数字は異なるパブリッシャーの異なる期間のもの

・支払いはAIの回答への貢献に基づくとされるが、計算方法は参加者にも分からず、月ごとに説明なく変わることがあるという

・支払額の規模を理由に、一部の大手パブリッシャーは参加を見送っているとされる

・Googleは9月にDigidayに対してパイロットは初期段階だと述べたが、拡大の時期は示していない

よくある質問

Q1: AI contributionパイロットとはどのような仕組みですか?

Search Engine Landは、GoogleがAIモード、AIによる概要、GeminiといったAI機能の中で一部のパブリッシャーのコンテンツを使ったことに対して支払うパイロットで、AI ContributionというSearch Consoleの機能として、テスト期間中は限られた数のパブリッシャーに提供されていると説明しています。Search Engine Journalによると、Digidayが9月14日に公開したヘルプの文面では、コンテンツがAI生成の回答に大きく貢献した場合に収益が得られ、事実を確認するだけの場合や回答の生成後にリンクされた場合は対象外とされています。

Q2: 参加するとどのくらいの金額が支払われるのですか?

典型的な支払額は示されていません。The Informationの報道として、いくつかの小中規模のサイトでは広告収益の0.1%未満、数か月前に参加した1社がこれまでに約$50,000〜$60,000、初期から参加する1社が年に$1 million超、より小規模なサイトが数か月で$1,000未満とされています。Search Engine Journalは、これらの数字は異なるパブリッシャーの異なる期間のものだと指摘しています。

Q3: 支払額はどのように計算されているのですか?

出典によると、計算方法は明らかになっていません。Googleは各ソースがAIの回答にどれだけ貢献したかに基づいて支払っているとされますが、一部のパブリッシャーはThe Informationに対して計算方法がまったく分からないと話し、支払額が説明なく月ごとに変わることがあるとされています。Search Engine Landは、インプレッション型なのかクリック型なのかも分からないと書いています。

出典:Google AI contribution pilot earns publishers one-tenth of 1% of ad revenues(Search Engine Land、Barry Schwartz氏、2026年9月30日)https://searchengineland.com/google-ai-contribution-pilot-earns-publishers-one-tenth-of-1-of-ad-revenues-492591

出典:Google AI Pilot Pays Some Sites Under 0.1% Of Ad Revenue(Search Engine Journal、Matt G. Southern氏、2026年10月1日)https://www.searchenginejournal.com/google-ai-pilot-pays-some-sites-under-0-1-of-ad-revenue/591717/

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SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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