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Google AI Modeの広告、引用元・オーガニック順位とはほとんど一致せず SE Ranking調査【2026年7月】

Google AI Modeの広告、引用元・オーガニック順位とはほとんど一致せず SE Ranking調査【2026年7月】

Googleの「AI Mode」に表示されるテキスト広告は、その広告が引用する情報源やオーガニック検索結果とはほとんど一致しないことが多い、とSearch Engine Journalが報じています。SE Rankingが実施した調査によるもので、記事の見出しは「Google AI Modeの広告は、引用する情報源と一致しないことが多い」というものです。広告主が費用を払って枠を獲得することと、AI Mode内で引用されたりオーガニック表示されたりすることは、切り分けて計測すべき別々の指標だという指摘であり、AI検索時代の広告主・SEO担当者双方にとって示唆のある内容です。

SE Rankingの調査概要

Search Engine Journal(著者:Matt G. Southern、2026年7月21日公開)によると、SE Rankingは広告が表示されやすいよう選定した商用キーワード群を対象に、Google AI Mode内のテキスト広告を分析しました。調査はある1日に実施され、対象キーワードは各ニッチ(業界カテゴリ)からほぼ均等にサンプリングされたとされています。分析の焦点は、AI Modeに広告が表示されるキーワードにおいて、その広告主のドメインが「引用元(citation)」として表示されるか、また同じキーワードでオーガニック検索結果にも表示されるか、という一致率です。

広告主ドメインと引用・オーガニック順位の乖離

引用元との一致率

調査対象とした商用キーワードのうち、AI Modeでテキスト広告が表示されたのは29%でした。しかし、その広告主のドメインがAI Modeの回答内で引用元として現れたのはわずか11%にとどまります。さらに、広告のURLとまったく同じURLが引用元として表示された割合は1.95%と、ごくわずかでした。

オーガニック表示・順位との一致率

広告のURLが、同じキーワードのオーガニック検索結果にも表示された割合は2%でした。また、広告主のドメインがオーガニック検索結果のドメインレベルで順位に現れた一致率は15.35%です。いずれも、広告枠の獲得がオーガニック上の露出とはほぼ独立した現象であることを示す数値といえます。

指標 数値
商用キーワードのうちテキスト広告が出現した割合 29%
広告主ドメインが引用元に現れた割合 11%
広告と完全一致するURLが引用元に現れた割合 1.95%
広告URLが同じキーワードでオーガニック表示された割合 2%
ドメインレベルでのオーガニック順位一致率 15.35%

ニッチ別・CPC帯別に見る広告の出やすさ

ニッチ別の広告出現率

AI Modeにテキスト広告が表示される割合は、ニッチ(業界カテゴリ)によって大きな差がありました。最も広告出現率が高かったのはペット関連で72%、最も低かったのはヘルスケア関連で2%だったと報じられています。同じ商用キーワードでも、業界によって広告在庫や入札状況が大きく異なることがうかがえます。

CPC(クリック単価)帯別の広告出現率

CPC(クリック単価)の水準別に見ると、CPCが高いキーワードほどAI Modeで広告が表示されやすい傾向が明らかになりました。CPCが2ドル未満のキーワードでは広告出現率が24%であるのに対し、2〜10ドルでは32.45%、10ドル以上では53.56%まで上昇しています。

CPC帯 広告出現率
2ドル未満 24%
2〜10ドル 32.45%
10ドル以上 53.56%

「有料枠」と「AI可視性」は別々に計測すべき指標

SE Rankingはこの調査結果について、”Paying for a slot rarely lined up with being cited or ranking organically, so a paid slot and AI visibility are separate things to measure.”(有料枠の獲得は、引用されることやオーガニック上位とはほとんど一致せず、有料枠とAI可視性は別々に計測すべき別物である)とコメントしています。つまり、AI Mode向けに広告費を投じて枠を獲得できたとしても、それがブランドの引用実績やオーガニック順位の向上を意味するわけではない、という点を明確に区別すべきだという指摘です。

Googleが進める新しい広告フォーマット

あわせてGoogleは、AI Mode関連の広告フォーマットとして、会話型ディスカバリー広告(conversational discovery ads)を導入しているほか、Highlighted Answers(回答の一部を強調表示する形式)についてもテストを進めているとされています。AI Mode内での広告表示のあり方自体が、まだ発展途上のフェーズにあることがうかがえます。

広告・SEO担当者はどう捉えるか

ここで整理しておきたいのは、「AI Modeに広告が表示されること」と「AI Modeの回答内で引用されること」、そして「オーガニック検索で上位表示されること」は、それぞれ別の指標であり、混同すべきではないという点です。広告出稿はあくまで有料枠の獲得であり、検索順位や引用実績を直接押し上げるものではありません。今回の調査で、引用元との一致がわずか11%、完全一致URLではさらに低い1.95%にとどまったことは、広告出稿とAI引用の間に強い相関がないことを裏付けています。また、CPCが高いキーワードほど広告が出現しやすいという傾向は、競争が激しい商用キーワードほどAI Mode内の広告在庫も厚くなっていることを示しています。広告担当者は出稿判断とAI可視性向上の施策を分けて設計し、SEO担当者はAI Mode内での引用獲得を、広告の有無とは独立した取り組みとして計測・評価する必要があります。

所感

Scale Basics編集部としては、今回の調査結果は「広告を出せばAI検索での見え方も良くなる」という短絡的な期待に対する明確な反証として受け止めています。特に、広告主ドメインが引用元に現れた割合が11%、完全一致URLでは1.95%という数値は、AI Modeにおける引用がオーガニックな評価軸で決まっていることを強く示唆しており、広告予算だけでAI可視性を買うことはできないと理解しておくべきです。一方で、CPCが高いキーワードほど広告出現率が上がるという結果は、競争環境そのものがAI Mode内の広告表示にも反映されていることを意味しており、広告運用の観点では引き続き注視が必要です。ペイド(広告)とオーガニック(引用・順位)を別々の指標として計測する体制を整えることが、今後のAI検索時代における健全な意思決定につながると考えます。

まとめ

・SE Rankingの調査で、Google AI Modeのテキスト広告は商用キーワードの29%に出現。しかし広告主ドメインが引用元に現れたのは11%、完全一致URLでは1.95%にとどまる

・広告URLが同じキーワードでオーガニック表示された割合は2%、ドメインレベルの順位一致率は15.35%と、広告表示とオーガニック順位の相関も低い

・広告出現率はニッチ別でペット72%〜ヘルスケア2%、CPC帯別で2ドル未満24%〜10ドル以上53.56%と、業界・CPCによって大きく差がある

・SE Rankingは「有料枠の獲得とAI可視性は別々に計測すべき」と指摘。Googleは会話型ディスカバリー広告やHighlighted Answersもテスト中で、AI Mode広告のあり方は発展途上

よくある質問

Q1: Google AI Modeの広告は、引用元やオーガニック順位とどの程度一致しているのか?

SE Rankingの調査によると、AI Modeでテキスト広告が表示された商用キーワードのうち、広告主ドメインが引用元に現れたのは11%、広告と完全一致するURLが引用元に現れたのは1.95%にとどまりました。また、広告URLが同じキーワードでオーガニック表示された割合は2%、ドメインレベルでの順位一致率は15.35%であり、いずれも低い水準です。有料枠の獲得と引用・オーガニック順位の一致は、ほとんど連動していないことが示されています。

Q2: どのようなキーワードでAI Modeの広告が表示されやすいのか?

ニッチ(業界カテゴリ)によって差が大きく、広告出現率はペット関連で72%、ヘルスケア関連で2%と報じられています。またCPC(クリック単価)が高いキーワードほど広告が表示されやすい傾向があり、CPCが2ドル未満では24%、2〜10ドルでは32.45%、10ドル以上では53.56%まで広告出現率が上昇します。

Q3: この調査結果は広告主・SEO担当者にとってどのような意味を持つのか?

SE Rankingは「有料枠の獲得は、引用されることやオーガニック上位とはほとんど一致せず、有料枠とAI可視性は別々に計測すべき別物である」と指摘しています。広告出稿によってAI Mode内での引用やオーガニック順位が自動的に向上するわけではないため、広告運用とAI可視性向上・SEOの取り組みは、それぞれ独立した指標で評価する必要があります。

出典:Google AI Mode Shows Ads On 1 In 3 Commercial Keywords(Search Engine Journal、Matt G. Southern、2026年7月21日)https://www.searchenginejournal.com/google-ai-mode-shows-ads-on-1-in-3-commercial-keywords/582976/

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

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