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Googleが「閲覧に基づく関連検索」と題したボックスをテスト――閲覧データを使っているかは未確定【2026年7月】

Googleが「閲覧に基づく関連検索」と題したボックスをテスト――閲覧データを使っているかは未確定【2026年7月】

Googleが、検索結果に表示する関連検索(related searches)のボックスに「Related searches based on your browsing(あなたの閲覧に基づく関連検索)」というタイトルを付けたものをテストしているようだと、Search Engine Roundtable(2026年7月30日付)が報じています。この表示はSachin Patel氏がX(旧Twitter)に投稿したスクリーンショットで見つかったものです。記事の筆者は、これはChromeの閲覧履歴に基づくもの、つまりGoogleで何を検索したかを超えて、どのページを閲覧したかに基づくものではないかと推測しています。ただし記事自身が「100%明確ではない」と断っており、Googleがこのボックスのタイトルをいじっているだけで、実際にはブラウザのデータを使っていない可能性もあるとしています。確定情報ではないごく短い一報ですが、検索需要の見え方が誰の何に紐づくのかという、実務に直接効く論点を含んでいます。

何が起きたか:「閲覧に基づく関連検索」と題されたボックス

Search Engine Roundtableの記事(見出し:「Google Tests Related Searches Based On Your Browsing(Googleがあなたの閲覧に基づく関連検索をテスト)」)は、冒頭で「Googleは現在、あなたの閲覧に基づく関連検索を表示するテストを行っている(“Google is now testing showing related searches based on your browsing.”)」と報じています。

そのうえで、実際に確認されたボックスについて「この関連検索ボックスには『Related searches based on your browsing』というタイトルが付いている(“This related search box is titled ‘Related searches based on your browsing.'”)」と説明しています。つまり今回報じられているのは、関連検索という枠そのものが新設されたという話ではなく、その枠に付けられたタイトル(ラベル)が「あなたの閲覧に基づく」という文言になっている、という事実です。

この表示はSachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットで発見されたものだと記事は説明しており(“This was spotted by Sachin Patel who posted the screenshot on X”)、フォーラムディスカッションの参照先としてもXの投稿が挙げられています。記事はごく短い速報で、Google側の公式コメントは掲載されていません。

詳細:記事が書いていることと、書いていないこと

この一報を実務で扱ううえで最も重要なのは、事実として報じられている部分と、記事の筆者による推測として書かれている部分を混ぜないことです。記事の記述に沿って切り分けると、次のようになります。

事実として報じられているのは、ボックスのタイトルが「Related searches based on your browsing」であること、それがSachin Patel氏によってXで共有されたスクリーンショットで発見されたこと、そしてGoogleがこれをテストしているとみられること、この3点です。

一方、推測として書かれているのが、そのデータソースについての見立てです。記事の筆者は「これはChromeでのあなたの閲覧履歴に基づくものではないかと私は疑っている。Googleで検索するかもしれない内容を超えて、どのページを閲覧するかに基づくものだ(“I suspect this is based on your browsing history on Chrome, beyond what you may search for in Google but based on what pages you browse.”)」と、一人称で自身の推測であることを明示して書いています。

そして記事は、その推測に自ら留保を付けています。「100%明確ではない。Googleは単にこのボックスのタイトルをいじっているだけで、ブラウザのデータを使っていないかもしれないからだ(“It is not 100% clear, as Google may just be messing with titles on this box but it might not be using browser data.”)」という一文です。

逆に、記事が触れていない事項も明確にしておきます。テストの実施規模、対象国や言語、開始時期、正式導入の予定、どのようなクエリで出るのか、Chromeにログインしているユーザーだけに出るのか、そもそもブラウザの種類に依存するのか。これらはいずれも記事に書かれていません。Google側がどのデータを参照しているのかについての公式な説明も、記事には掲載されていません。

「100%明確ではない」とはどういう意味か

記事が置いた留保は、単なる言い回しの慎重さではなく、技術的に成立する二つの可能性を指しています。ひとつは、Googleが実際に閲覧データを関連検索の生成に使い始めていて、そのことをラベルで明示している、という可能性です。もうひとつは、生成ロジック自体はこれまでと変わらないまま、ボックスに付けるタイトルの文言だけを差し替えて反応を見ている、という可能性です。

検索結果のUIラベルは、その裏側の仕組みを正確に説明しているとは限りません。表示上の文言が変わったからといって、参照しているデータが変わったとは限らないというのが、記事が示した論点です。この一報の段階では、どちらであるかを外部から確定させる材料はありません。

したがって現時点では、「Googleが閲覧履歴を検索結果に使い始めた」と読むのは踏み込みすぎであり、「そう読めるラベルの付いたボックスが観測された」というところまでが、この記事から言えることになります。

背景:関連検索はこれまで何に基づくとされてきたか

記事は最後に、今回のラベルが目を引く理由を一文で示しています。「Googleは確かに、あなたの検索履歴、他の検索履歴、そしてユーザーが何をクリックしたかに基づく関連検索は行っている。だが閲覧履歴となると?(“Google does do related searches based on your search history, other search history and what users click on but browsing history?”)」という記述です。

つまり記事の整理では、関連検索がこれまで参照してきたとされるのは、ユーザー自身の検索履歴、他のユーザーの検索履歴、そしてクリックの挙動という、いずれも検索(Search)の中で完結する行動データです。今回の「閲覧に基づく」というラベルが注目されるのは、それが検索の外側、つまり検索を経由せずに見たページの情報まで含むように読めるためです。記事が疑問符を付けているのは、まさにこの線を越えているように見える点にあります。

なお、記事はこの3種類のデータについて詳細な説明を加えているわけではなく、比較対象として一文で言及しているだけです。それぞれがどの程度の重みで使われているのか、どのUIに反映されるのかといった内訳は書かれていません。

実務への影響:検索需要の可視化がパーソナライズで揺れるとき

※以下はScale Basics編集部による一般的な実務上の補足です。今回の記事はテスト表示を伝える短い速報であり、以下に書く内容は今回のテストの効果や仕様について述べたものではありません。表示のパーソナライズという論点を、日々のSEO実務のどこに位置づけるかという観点の整理です。

関連検索のボックスは、SEO担当者にとって「検索需要の隣接領域を無料で覗ける窓」として長く使われてきました。あるクエリを検索したときに一緒に出てくる語を眺めて、コンテンツの見出し候補やFAQの種を拾う、という使い方です。この使い方が成り立っていたのは、そこに出る語がある程度「多くの人にとっての関連性」を反映していると前提できたからです。

その前提が個人化(パーソナライズ)によって揺らぐと、実務上は次のような読み違いが起こりやすくなります。自分の画面に出た関連語を、市場全体の需要だと解釈してしまうこと。担当者Aと担当者Bで違う語が見えているのに、どちらが正しいかを議論してしまうこと。そして、自分が業務で毎日その分野のページを見ているために、自分の画面にだけ濃く出ている語を「伸びている検索需要」と取り違えてしまうことです。

SEO担当者は職業上、担当領域のページを大量に閲覧します。閲覧に基づく個人化が働く環境では、担当者本人の画面は最も偏りが出やすい画面になります。これは今回のテストに限らず、検索結果を目視で確認する業務すべてに共通する構造的な注意点です。

順位計測についても同じ整理が必要です。順位計測ツールが返す数値は、多くの場合、個人の履歴を持たない状態で取得された結果に基づきます。一方、担当者が自分のブラウザで見る検索結果は、ログイン状態や過去の行動の影響を受け得ます。両者がずれたときに「ツールが壊れている」と結論づけるのは早計で、そもそも見ているものが違う可能性を先に疑うのが実務上は安全です。「計測ツールの数値が動いた」ことと「自社の実順位が動いた」ことは別物である、という原則はここでも変わりません。

今日からできる確認手順

※以下もScale Basics編集部による一般的な実務上の補足で、記事に書かれた推奨事項ではありません。今回のテストへの対策ではなく、検索結果を目視確認するときの基本手順として整理したものです。

  1. 自社の主要クエリで検索し、関連検索ボックスにどのようなタイトルが付いているかを、文言ごとスクリーンショットで記録しておきます。ラベルの変化は後から遡って確認できないため、気づいた時点での保存が唯一の証拠になります。
  2. 同じクエリを、ログイン状態のブラウザと、履歴の影響を受けにくい状態(シークレットウィンドウなど)の両方で確認し、出てくる語が同じかどうかを比べます。差が出るなら、その分野では目視の結果を単独の根拠にしない、という判断がつきます。
  3. キーワード調査の材料として関連検索の語を拾う場合は、必ず複数人・複数環境で取得し、共通して出た語を優先します。一人の画面にだけ出た語は、需要の証拠としては弱いものとして扱います。
  4. 順位計測ツールの数値と、担当者が目視で見た順位が食い違ったときは、どちらかを正としてしまう前に、取得条件(地域・言語・端末・ログイン状態)を突き合わせます。
  5. 社内レポートで検索結果のスクリーンショットを共有するときは、いつ・どの環境で取得したものかを併記する運用にしておきます。個人化の影響が強まるほど、この一行の有無が後の解釈を左右します。

所感

ここからは記事本文にはない、Scale Basics編集部の見解です。まず強調しておきたいのは、この一報は確定情報ではないということです。記事自身が「100%明確ではない」と明記し、ラベルだけを変えている可能性にも言及しています。観測されたのはスクリーンショット1枚分の表示であり、Googleからの説明はありません。この段階で「Googleが閲覧履歴を使い始めた」という前提で社内の方針を動かすのは、根拠に対して重すぎる意思決定だと考えます。

そのうえで、この一報が示唆的なのは、検索結果に出る情報が「その人がどう振る舞ったか」に紐づく度合いが問われている点です。仮に今回がラベルの実験に過ぎなかったとしても、検索面の個人化がどこまで許容されるのかというテーマ自体は、今後も繰り返し表面化するはずです。SEOの現場から見れば、これは施策の話というより、計測と観察の話です。自分の画面に映っているものを、市場の姿だと思わないための運用を先に整えておくこと。それが、この種のニュースに振り回されないための唯一の備えだと考えます。

もうひとつ、実務者として意識しておきたいのは、確定していない情報を社内で共有するときの言い方です。「Googleが閲覧履歴を使うようになった」と伝えるのと、「そう読めるラベルのテストが1件観測された」と伝えるのとでは、受け手が取る行動がまったく変わります。速報を扱う立場としては、事実・推測・自社の解釈の三つを分けて渡すことを、あらためて基本に置きたいところです。

まとめ

・Googleが「Related searches based on your browsing(あなたの閲覧に基づく関連検索)」というタイトルの関連検索ボックスをテストしているようだと、Search Engine Roundtable(2026年7月30日付)が報じた

・この表示はSachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットで発見されたもので、Google側の公式コメントは記事に掲載されていない

・記事の筆者はChromeの閲覧履歴に基づくのではないかと推測しているが、記事自身が「100%明確ではない」と断り、Googleがボックスのタイトルをいじっているだけでブラウザのデータは使っていない可能性にも言及している

・記事によれば、関連検索はこれまで検索履歴・他の検索履歴・ユーザーのクリックに基づいて行われてきたとされ、閲覧履歴となると検索の外側のデータに踏み込むことになる点が注目されている

・テストの規模、対象国や言語、開始時期、正式導入の予定はいずれも記事に書かれておらず、現時点でこの表示を確定した仕様として扱うことはできない

よくある質問

Q1: Googleは今回の関連検索ボックスについて公式に発表しているのですか?

いいえ。Search Engine Roundtableの記事にGoogle側の公式コメントは掲載されておらず、テストの実施規模、対象国や言語、開始時期、正式導入の予定についても触れられていません。記事は、Sachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットでこの表示が発見されたことを伝えたうえで、Googleがテストを行っているようだと述べるにとどめています。現時点でこの表示をGoogleの確定した仕様として扱うことはできません。

Q2: このボックスは本当にChromeの閲覧履歴を使っているのですか?

記事の時点では確定していません。記事の筆者は、Googleで何を検索したかを超えて、どのページを閲覧したかに基づくもの、つまりChromeの閲覧履歴に基づくものではないかと推測していますが、これはあくまで筆者自身の見立てとして書かれています。同じ記事の中で「100%明確ではない」とも述べられており、Googleが単にこのボックスのタイトルを差し替えているだけで、実際にはブラウザのデータを使っていない可能性も併記されています。データソースについてGoogleからの説明はありません。

Q3: 関連検索の見え方が変わると、キーワード調査や順位計測にどんな影響がありますか?

記事にはこの点についての記述がないため、以下はScale Basics編集部による一般的な実務上の補足です。関連検索は検索需要の隣接領域を知る手がかりとして使われますが、表示が個人化されるほど、自分の画面に出た語を市場全体の需要と読み違えるリスクが高まります。とくにSEO担当者は業務上その分野のページを大量に閲覧するため、自分の画面が最も偏りやすい環境になります。実務としては、関連検索の語を複数人・複数環境で取得して共通して出た語を優先すること、そして順位計測ツールの数値と自分の画面で見た順位が食い違ったときに、どちらかを正と決める前に取得条件を突き合わせることが安全です。計測ツールの数値が動いたことと、自社の実順位が動いたことは別物である点は変わりません。

出典:Google Tests Related Searches Based On Your Browsing(Search Engine Roundtable、2026年7月30日)https://www.seroundtable.com/google-related-searches-based-on-your-browsing-41764.html

scale-basics編集部
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scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

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