この記事でわかること
東京の難しさは良い会社が見つからないことではなく候補が多すぎることです。業界実績と自社規模に合う体制で候補を減らし、狙う検索の型を決め、最後に料金と契約条件を確認する順序が実務的です。
- 01掲載10社の前提東京都内に本社を置き、SEO関連サービスを公式サイトで確認できた10社です。掲載順は設立・創業年の古い順で、当メディアによる優劣の評価ではありません。
- 02料金公開は3社だけ公式サイトで金額を出しているのはジオコード(月15万円〜)・ナイル(月40万円〜)・PLAN-B(月50万円〜)の3社。残る7社は価格の横並び比較が最初からできません。
- 033タイプの向き不向き大手・総合型4社、SEO専業のコンサル特化型5社、少人数・機動型1社に分かれます。稟議で発注先の与信が要るなら大手、実行まで一緒に動いてほしいなら少人数が噛み合います。
- 04打ち合わせで聞く3点自社と同じ業界の実績、担当は何名で誰なのか、施策の実装まで代行するのか。提案書の完成度ではなく、この3点への回答の具体性が運用開始後の差になります。
- 05区・駅単位で狙う「東京都」を1つの商圏として扱うと順位が上がっても問い合わせにつながりません。区名・駅名・沿線の単位で狙い、区ごとのページは固有の事実を書ける範囲でだけ作ります。
- 06LLMO対応は8社10社のうちLLMO・AI検索最適化を明示しているのは8社。対応の有無ではなく、住所・対応エリア・料金を事実として書けているかという中身の細かさで比較する段階です。
東京で候補を10社から絞り込むために最初に決めること
絞り込みの軸は「業界での実績」「自社の規模との相性」「料金の比較可否」
掲載社数が数十社から100社超まで膨らんだリストを上から読んでも、読者の側で優劣を判断することは事実上できません。しかも多くはSEO会社自身のオウンドメディアで、掲載基準は各社の編集方針に依存します。そのため東京では、リストを読む前に絞り込み条件を決めておくほうが早いです。実務で効くのは、自社と同じ業界の支援実績があるか、会社の規模と体制(大手・上場系の総合支援/SEO専業のコンサル特化/少人数の機動型)が自社の発注規模に見合うか、料金が公式サイトで公開されているかどうかの3つです。
東京は全国型キーワードと地域名キーワードが同時に動く商圏
東京に拠点を置く企業のキーワード事情は一様ではありません。全国を商圏とするBtoBサービスやECサイトがある一方、区や沿線単位の商圏しか持たない店舗・士業・クリニックも同じ市場に混在しています。全国型のキーワードで競合になるのは全国の事業者であり、キーワード選定の段階で勝てる領域をどう見極めるかが要になります。地域名付きキーワードは区名・駅名の単位で競合が入れ替わるため、東京都全体を1つの商圏として扱うと、順位が上がっても問い合わせにはつながりません。地図検索での表示はGoogleビジネスプロフィールの整備が中心で、通常の順位対策とは別の作業です。提案を受ける段階で、全国型・地域名型・地図検索のどこに予算が配分されるのかを確認しておくと、期待値のずれを防げます。
「オフィスが近い」は東京では決め手にならない
候補が都内に集中しているため、距離そのものが差になりません。むしろ注意したいのは逆の側面です。営業体制が整った会社が多いため、提案書の完成度と実際の運用品質が一致しないことがあります。契約後に誰が担当し、月次で何をどこまでやるのかを提案段階で文書化してもらうほうが実利があります。
東京に本社を置くSEO会社10社
東京都内に本社(または本社機能)を置き、SEO関連サービスの提供を公式サイトで確認できた10社です。掲載順は設立・創業年の古い順で、当メディアによる優劣の評価ではありません。記載内容は各社の公式サイト(自社ドメイン)で確認できたものに限り、確認できなかった項目は表に載せていません(料金は公開の有無そのものが比較材料になるため、記載がない場合もその旨を残しています)。支援社数・継続率などは各社の自己申告(同社公表)です。各社の紹介文は、絞り込みの3つの軸(業界での実績・自社規模との適合・料金比較の可否)に沿って判断材料を整理しています。
アイオイクス株式会社
| 所在地 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-46-3 |
|---|---|
| 従業員数 | 約50名 |
| 主なサービス | LLMO・SEOコンサルティング(AI検索対応)、LLMO診断、パートナー企業専用SEOサービス(OEM提供)、コンテンツ・記事制作代行 |
| 料金 | 公式サイトに記載なし(相談・見積もりベース) |
| 公式サイト | ioix.com/seojapan.com(SEO Japan) |
東京の候補を業歴の長さで絞りたい場合、最初に目に入る会社の一つです。国内SEO業界の草創期から活動を続け、自社運営のSEO情報メディア「SEO Japan」は同社公表で月間20万ユーザーの規模があります。表内のサービスにはパートナー企業向けのOEM提供メニューがあり、制作会社や広告代理店が自社ブランドでSEOを提供したい場合の外部委託先としても検討候補になります。料金は公式サイトに記載がなく相談ベースです。
株式会社PLAN-B
| 所在地 | 東京本社 〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-9 CIRCLES with 島津山3階(大阪本社との2本社体制) |
|---|---|
| 設立 | 2003年10月22日 |
| 従業員数 | 265名(2025年12月現在、グループ会社含む) |
| 主なサービス | SEOコンサルティング(戦略設計・キーワード選定・施策提示・定点観測・レポーティング・定例会)、LLMO対策、コンテンツライティング |
| 料金(公式サイトに明記) | スタンダードプラン 月額50万円〜(半年〜) プレミアムプラン 月額70万円〜(半年〜) 戦略設計プラン 150万円(一式・1ヶ月) コンテンツライティング 8万円〜(1記事) |
| 公式サイト | plan-b.co.jp |
東京・大阪の2本社体制を敷く株式会社PLAN-Bは、265名という規模感でありながら、料金をスタンダードプラン月額50万円〜、プレミアムプラン月額70万円〜と公式サイトに明記している点が、比較のしやすさにつながります。同社公表でSEOコンサルティング継続率95.3%、SEO歴19年。今回の10社のうち具体的な金額を公開する3社の一つです。
株式会社ジオコード
| 所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー 10F |
|---|---|
| 設立 | 2005年2月 |
| 従業員数 | 134名(2026年3月1日現在・正社員) |
| 上場市場 | 東証スタンダード市場(証券コード7357) |
| 主なサービス | SEO対策コンサルティング(サイト修正・実装作業を含む)、コンテンツマーケティング、AIO・LLMO/AI最適化、UI・UX改善、外部リンク強化、Web制作、Web広告運用 |
| 料金(公式サイトに明記) | 通常プラン 月15万円〜 スタンダードプラン 月30万円〜 コンテンツマーケプラン 月20万円〜 外部リンク強化プラン 月20万円〜 |
| 公式サイト | geo-code.co.jp |
株式会社ジオコードは東証スタンダード市場に上場し、SEOだけでなく制作・広告まで一社で完結できる体制です。今回の10社の中では料金プランの粒度が最も細かく、通常プラン月15万円〜からスタンダードプラン月30万円〜まで公式サイトに明記されています。同社公表で21年間のSEOノウハウを掲げています。
株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)
| 所在地 | 〒105-6923 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー23F |
|---|---|
| 創業(同社公表) | 2005年 |
| 主なサービス | SEOコンサルティング、CROコンサルティング、コンテンツマーケティング支援、GEO/LLMO支援。自社ツールとしてミエルカSEO、ミエルカGEO、ミエルカヒートマップ、ローカルミエルカ |
| 料金 | 公式サイトに記載なし(問い合わせベース) |
| 公式サイト | fabercompany.co.jp |
株式会社Faber Companyは、SEO分析ツール「ミエルカSEO」の開発元です。コンサルティングと自社ツールを両輪で提供する体制のため、契約後も社内でデータを見ながら意思決定したい企業と相性がよい一方、契約終了後にツールが使えなくなる点は確認が要ります。同社公表で支援実績1,900社以上、ミエルカSEO利用1,700社。料金は公式サイトに記載がなく問い合わせベースです。
株式会社ウィルゲート
| 所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F |
|---|---|
| 設立 | 2006年6月20日 |
| 従業員数 | メンバー140名(2026年4月現在) |
| 主なサービス | SEOコンサルティング、SEO施策反映代行サービス、SEO分析ツール「TACT SEO」。ほかにコンテンツマーケティング事業、M&A事業、セールステック事業 |
| 料金 | 公式サイトに記載なし(問い合わせベース) |
| 公式サイト | willgate.co.jp |
株式会社ウィルゲートは、同社公表で累計取引先8,000社(2026年4月現在)という規模の実績を持ちます。特徴は施策の反映作業まで代行するメニューがある点で、社内にコーディングや実装を担う人員がいない企業でも、提案から実装まで一貫して任せられます。自社SEO分析ツール「TACT SEO」の開発元でもあり、コンテンツマーケティングやセールステックなど周辺事業も手がけています。
ナイル株式会社
| 所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F |
|---|---|
| 設立 | 2007年1月15日 |
| 従業員数 | 268名(連結・2025年12月末現在) |
| 上場市場 | 東京証券取引所グロース市場(証券コード5618) |
| 主なサービス | SEOコンサルティング(戦略設計・定例報告会・調査解析・効果検証)、LLMOコンサルティング、SEO内製化支援、SEO研修、SEOコンテンツ制作、CVR改善・サイト分析 |
| 料金(公式サイトに明記) | SEOコンサルティング 月額40万円〜(最低契約6ヶ月) LLMOコンサルティング単体 月額30万円〜 SEO研修 20万円〜(1回) |
| 公式サイト | seohacks.net |
ナイル株式会社は東証グロース市場の上場企業で、同社公表で支援実績2,000以上、継続率95%以上、SEO業界17年という実績があります。特徴的なのは、SEO内製化支援とSEO研修が独立したサービスとして公式サイトに料金付きで掲載されている点です。将来的に社内にSEOの知見を移したい企業や、まず研修(20万円〜/1回)だけを試したい企業にとって選択肢になります。
株式会社デジタルアイデンティティ
| 所在地 | 東京本社 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1 A-PLACE恵比寿南5F(ほかに九州支社・札幌支社) |
|---|---|
| 設立 | 2017年(2009年創業、ホールディングス化に伴い新規設立) |
| 従業員数 | 417名(2024年4月1日時点) |
| 親会社 | 株式会社Orchestra Holdings(東証プライム市場・証券コード6533) |
| 主なサービス | SEOコンサルティング・SEO対策代行、リニューアルSEO、LLMO/AIO/AI Overviews対策、SEO施策実装支援、ペナルティ解除、SEOセカンドオピニオン、Bing SEO対策、海外SEO |
| 料金 | 公式サイトに記載なし(問い合わせベース) |
| 公式サイト | digitalidentity.co.jp |
株式会社デジタルアイデンティティは、親会社が東証プライム市場に上場する株式会社Orchestra Holdingsという体制で、従業員数417名と今回の10社では大手側に入ります。特徴は、ペナルティ解除やSEOセカンドオピニオンといった個別課題向けメニューが独立して用意されている点です。すでに他社と契約して成果に疑問がある、あるいはペナルティを受けた履歴があるといった「立て直し」の相談にも窓口があり、Bing SEOや海外SEOまで対応範囲に含まれます。
株式会社ipe(アイプ)
| 所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル5F |
|---|---|
| 設立 | 2013年10月 |
| 主なサービス | SEOコンサルティング(テクニカルSEOとコンテンツマーケティングの両面) |
| 料金 | 公式サイトに記載なし(資料ダウンロードで提示) |
| 公式サイト | ipeinc.jp(※「ipe」で検索すると別会社が出ることがあります。SEO会社のドメインは ipeinc.jp です) |
株式会社ipe(アイプ)は「データドリブンSEO」を掲げ、戦略設計から分析・遂行までを一体で提供する体制です。同社公表で累計500社以上、継続率95%以上としています。テクニカルSEOとコンテンツマーケティングの両面を一社で担う構成です。なお「ipe」という社名で検索すると別会社が表示されることがあるため、公式ドメイン(ipeinc.jp)を確認してから問い合わせてください。
株式会社CINC(シンク)
| 所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目21-19 東急虎ノ門ビル6階 |
|---|---|
| 設立 | 2014年4月 |
| 従業員数 | 114名(連結・2025年10月31日時点) |
| 上場市場 | 東京証券取引所グロース市場(2021年上場) |
| 主なサービス | SEOコンサルティング、AI検索最適化コンサルティング、コンテンツマーケティング支援、マーケティングマネジメント代行。自社ツールとしてKeywordmap、AIsearchmap |
| 料金 | 公式サイトに金額の記載なし(「費用は都度見積もり」と明記) |
| 公式サイト | cinc-j.co.jp |
株式会社CINC(シンク)は東証グロース市場に上場する企業で、同社公表で約3,000万キーワードの検索エンジンデータを保有しています。自社ツール「Keywordmap」でデータを分析してから戦略を組み立てるプロセスを掲げており、AI検索最適化コンサルティングという名称のメニューも用意されています。料金は「費用は都度見積もり」と公式サイトに明記されています。
株式会社LANY
| 所在地 | 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿16F WeWork内 |
|---|---|
| 設立 | 2020年10月9日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 主なサービス | SEOコンサルティング、LLMOコンサルティング、Web広告コンサルティング、BtoBマーケティング支援、SEO・LLMO記事制作代行、マーケティングBPO |
| 料金 | 公式サイトに金額の記載なし(「詳細な料金はサービス資料でご案内します」と記載) |
| 公式サイト | lany.co.jp |
株式会社LANYは今回の10社で最も設立が新しく、少人数・機動型に当たります。同社公表で支援実績300社以上。特徴は、不動産・求人・クリニック・ECといった業界別に担当を置く体制を掲げている点で、これは今回の10社の中で唯一、公式サイト上で業界特化の担当編成を明示している会社です。業界特化を軸に絞り込みたい場合は、自社の業界の実績を問い合わせ段階で確認するとよいでしょう。
会社規模・タイプ別の絞り込み方
先ほどの10社を、体制の違いで3タイプに整理し直します。分類は各社が公式サイトで示す事業構成と規模に基づくもので、優劣の評価ではありません。ここが、東京で候補を絞り込むときの最初の分岐点になります。
| タイプ | 該当する会社 | 向いているケース | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|---|
| 大手・総合型(上場企業またはグループ上場) | ジオコード、ナイル、デジタルアイデンティティ、CINC | SEOと広告・制作をまとめて任せたい。稟議で発注先の信用情報が求められる | SEO専任の担当が付くのか、広告部門との兼任か。最低契約期間と月額の下限 |
| SEO専業・コンサル特化型 | アイオイクス、PLAN-B、ウィルゲート、Faber Company、ipe | SEOそのものの精度を上げたい。広告や制作は別会社に発注済み。テクニカルSEOの指摘が欲しい | 施策の実装まで代行できるか(提案止まりか)。自社ツールの利用料が別費用か |
| 少人数・機動型 | LANY | 意思決定を早く回したい。小回りの利く体制で実行フェーズまで一緒に動いてほしい | 稼働できる人数と、担当者が抜けたときの引き継ぎ体制 |
もう一つの絞り込み軸として、自社SEO分析ツールを持っているかがあります。10社のうちウィルゲート(TACT SEO)、Faber Company(ミエルカSEO)、CINC(Keywordmap)は自社ツールの開発元で、コンサルティングとツールを組み合わせた提案になります。契約終了後にツールが使えなくなる点は事前に確認してください。内製化を独立したサービスとして持つのはナイルです。
料金を公開している会社は10社中3社だけ、という前提で比較する
Web上のSEO「相場」情報はその多くがSEO会社自身のオウンドメディア発で、中立な統計ではありません。以下は各社が公表している金額として読んでください。そのうえで、今回の10社のうち公式サイトで具体的な金額を公開しているのはジオコード・ナイル・PLAN-Bの3社だけです。残る7社は問い合わせ・見積もりベースか資料ダウンロードでの提示のため、東京で候補を並べるときは、価格の横並び比較そのものが最初からできない前提で動くほうが現実的です。
| 会社 | サービス | 公式サイトで公表されている価格 |
|---|---|---|
| ジオコード | SEO対策 通常プラン | 月15万円〜 |
| ジオコード | SEO対策 スタンダードプラン | 月30万円〜 |
| ジオコード | コンテンツマーケプラン | 月20万円〜 |
| ナイル | SEOコンサルティング | 月額40万円〜(最低契約6ヶ月) |
| ナイル | LLMOコンサルティング単体 | 月額30万円〜 |
| ナイル | SEO研修 | 20万円〜/1回 |
| PLAN-B | SEOコンサル スタンダード | 月額50万円〜(半年〜) |
| PLAN-B | SEOコンサル プレミアム | 月額70万円〜(半年〜) |
| PLAN-B | 戦略設計プラン | 150万円/一式(1ヶ月) |
| PLAN-B | コンテンツライティング | 8万円〜/1記事 |
料金体系は3つの型に分かれ、どれで契約するかによって、料金非公開の会社を比較する際の質問の仕方も変わります。固定報酬型は月額を決めて継続する契約で、ジオコード・ナイル・PLAN-Bはこの型に当たり、中長期の施策に向きます。成果報酬型は順位到達などを条件に費用が発生する契約で、初期費用を抑えられる一方、「成果」の定義次第で費用対効果が変わるため、対象キーワードの検索需要をあらかじめ確認する必要があります。スポット型は診断・戦略設計・研修などの単発依頼で、料金非公開の会社に対して、契約前に相手の実力とコミュニケーションの相性を測る用途に使えます。契約中で費用の妥当性に迷っている場合はSEO費用の見直しも参考になります。
候補を絞ったあとに、打ち合わせで確認すべきこと
会社規模・タイプ別の分類と料金の公開状況で候補が数社まで絞れたら、打ち合わせで次の質問をそのまま投げてみてください。回答の具体性で、提案書の見栄え以上のことが分かります。
- 「自社と同じ業界の支援実績はありますか。業界特化ではなく総合対応だとしても、どの程度その業界を経験していますか」
- 「御社の体制は何名規模で、当社を担当するのは何名ですか。表のタイプ分類でいうとどこに当たりますか」
- 「今回の提案は、全国型キーワード・地域名付きキーワード・地図検索のどこに予算を配分するものですか」
- 「契約後に実務を担当するのはどなたですか。提案に来ている方と同じですか」
- 「月額に含まれる作業を項目ごとに教えてください。含まれないものはどれですか」
- 「施策の実装は御社で行いますか。それとも指示書までで、実装は当社側の作業ですか」
- 「料金を公式サイトに出していない理由と、概算のレンジだけでも教えてもらえますか」
- 「自社ツールを使う提案の場合、契約終了後もそのデータやツールは使えますか」
- 「成果の判断指標は何ですか。順位・流入・問い合わせのどれを主指標にしますか」(考え方はSEOのKPIを参照)
- 「AI検索(AI Overviews)やLLMO対策は標準の月額に含まれますか。別費用ですか」
とくに1つ目と2つ目は見落とされやすい部分です。東京は候補社数が多い分、業界の看板だけで判断しがちですが、実際の実績の深さは会社によってばらつきます。実装リソースが足りないなら、反映まで代行するメニューを持つ会社を選ぶほうが現実的です。施策の全体像はSEO対策の基本で整理しています。
東京で地域名キーワードを取りに行くときの実務ポイント
東京で地域名キーワードを狙う場合、「東京都」単位で考えると競合が多すぎて成果が出にくくなります。実際に問い合わせにつながるのは区名・駅名・沿線の単位です。
地図検索は東京ほど「情報の抜け」が命取りになる
店舗や事務所を持つビジネスなら、サイト改修より先にGoogleビジネスプロフィールの整備を優先したほうが費用対効果が高いことが多いです。カテゴリ設定、営業時間、サービスメニュー、写真、投稿の更新、口コミへの返信を埋めるだけで地図検索での表示状況が変わります。東京は同一カテゴリの競合密度が高く、情報の抜けがそのまま差になります。あわせて公式サイト・プロフィール・各種ポータルで会社名・住所・電話番号(NAP)の表記がずれていないかも確認してください。ビル名の有無や全角半角の違いでも同一店舗と認識されにくくなります。手順はローカルSEOで解説しています。
区ごとのページは「書ける事実があるか」で作る・作らないを決める
「新宿区版」「渋谷区版」といった地域ページを作るとき、住所と地名だけ差し替えたページを並べるのは避けてください。中身が実質同じページは評価されにくく、サイト全体の評価を下げるリスクもあります。区ごとの実績事例など、固有の情報を入れられる範囲でだけ作るのが原則です。
10社中8社がすでにLLMO対応、という前提でAI検索を考える
Google AI OverviewsやChatGPTなどのAI検索では、「渋谷でおすすめの○○」のような質問に複数サイトの情報を統合した回答が生成されます。引用されやすいのは、所在地・対応エリア・サービス内容・料金といった事実情報が明確な文章で書かれているページです。住所・営業時間・対応エリアをテキストで明記し、LocalBusinessなどの構造化データを実装し、サービス内容を質問と答えの形で書く対応が有効です。詳しくはLLMO対策にまとめています。今回の10社のうちLLMO・AI検索最適化を明示しているのは8社で、東京のSEO会社選びではAI検索対応の有無ではなく、対応の中身の細かさで比較する段階に入っています。
よくある質問
候補が多すぎて決められません。最初に何を切り捨てればいいですか
料金非公開の7社を一律に除外するのではなく、自社の業界に近い実績を持つか、自社の規模に見合う体制か(表のタイプ分類を参照)の2点で候補を数社まで絞ってください。業界特化の担当編成を明示しているのは今回の10社ではLANYのみで、業界特化を軸にしたい場合はここが目印になります。
料金を公開していない会社が多いのはなぜですか。比較はどうすればいいですか
SEOコンサルティングは対象サイトの規模や競合状況で工数が大きく変わるため、多くの会社が公式サイトへの金額掲載を避け、個別見積もりにしています。今回の10社でも、公式サイトで金額を公開しているのはジオコード(月15万円〜)、ナイル(月40万円〜)、PLAN-B(月50万円〜/70万円〜)の3社だけです。非公開の7社を比較するには、同じ条件(対象キーワード数・記事本数・実装の有無など)を伝えて相見積もりを取り、月額の内訳を項目ごとに書面で出してもらうのが実務的です。
業界特化を掲げる会社と、総合型の大手、どちらを選ぶべきですか
自社の業界での支援実績が重要な決め手になるなら、打ち合わせで具体的な事例を聞ける会社を優先してください。今回の10社では、LANYが不動産・求人・クリニック・ECといった業界別の担当編成を公式サイトで明示しており、業界特化を軸にしたい企業の目印になります。一方、SEO以外に広告や制作もまとめて任せたい、稟議で発注先の信用情報が必要という場合は、上場企業であるジオコード・ナイル・CINCや、上場グループのデジタルアイデンティティのような大手・総合型が候補になります。
「順位保証」をうたう会社はどう判断すればよいですか
検索順位はGoogleのアルゴリズムで決まるため、外部の事業者が確約できる性質のものではありません。順位保証をうたう会社の提案を受けた場合は、対象キーワードの検索需要、保証の達成条件、達成できなかった場合の扱いを文面で確認してください。検索需要のほとんどないキーワードで「1位達成」を報告される構造になっていないかも、見ておくべき点です。
大手・総合型と少人数の会社、規模で選ぶ場合の基準は何ですか
判断軸は「自社に何が足りないか」です。広告・制作・分析基盤もまとめて任せたい、発注先の与信を稟議で通す必要がある、という場合は大手・上場系が向きます。今回の10社の最大手はデジタルアイデンティティ(従業員数417名)で、最少人数側はLANY(資本金1,000万円)です。意思決定を速く回したい、担当者と直接やり取りして実行まで進めたいという場合は、少人数の会社のほうが噛み合います。
まとめ
東京でSEO会社を探すときの難しさは、良い会社が見つからないことではなく、候補が多すぎて比較の土台が作れないことにあります。絞り込みは、まず業界での支援実績と自社の規模に見合う体制かで候補を減らし(会社規模・タイプ別の分類を参照)、次に狙う検索の型(全国型・地域名型・地図検索)を決め、最後に料金の公開状況と契約条件を確認する順序が実務的です。料金を公式サイトで公開しているのは10社中3社だけ、LLMO・AI検索対応を明示しているのは8社という状況なので、価格や対応メニューの横並び比較を前提にしない進め方が必要です。発注前には、自社と同じ業界の実績があるか、実務担当者は誰か、施策の実装はどちらが行うのか、の3点を必ず文書で確認してください。提案書の完成度ではなく、この3点の具体性が運用開始後の差につながります。
※本記事の各社情報は2026年7月時点の各社公式サイト(自社ドメイン)の記載に基づいています。掲載順は設立・創業年の古い順で、当メディアによる優劣の評価ではありません。支援社数・継続率などの数値は各社が公表している自己申告値です。最新情報および正式な料金は各社に直接お問い合わせください。
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