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Google広告、自動作成アセット(ACA)とキャンペーン単位の部分一致を9月1日にAI Maxへ自動移行【2026年8月】

Google広告、自動作成アセット(ACA)とキャンペーン単位の部分一致を9月1日にAI Maxへ自動移行【2026年8月】

Google Adsは、自動作成アセット(Automatically Created Assets、以下ACA)またはキャンペーン単位の部分一致(campaign-level broad match)を設定しているSearchキャンペーンについて、2026年9月1日からAI Maxへ自動的に移行すると広告主宛てのメールで通知したと、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏(2026年8月7日付)が報じています。Google公式ブログによれば、同社は動的検索広告(DSA)キャンペーン全体の移行スケジュールを2027年2月へ延期する一方、ACAとキャンペーン単位の部分一致については9月からの自動移行を予定どおり進めるとしており、両者を混同すると社内での確認タイミングを誤りかねません。

何が起きたか:ACA・キャンペーン単位の部分一致が9月1日にAI Maxへ自動移行

Google Adsは、自動作成アセット(ACA)またはキャンペーン単位の部分一致を設定しているSearchキャンペーンを対象に、2026年9月1日から順次AI Maxへ自動的に移行すると、一部の広告主宛てにメールで通知したことが明らかになりました。Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏(2026年8月7日付記事)によると、Googleが送付したメールには次のように記載されています。「2026年9月1日から、自動作成アセット(ACA)またはキャンペーン単位の部分一致設定を利用しているキャンペーンは、Search Campaigns向けAI Maxへ自動的に移行されます(“Starting September 1, 2026, campaigns using automatically created assets (ACA) and/or campaign-level broad match setting will automatically be upgraded to AI Max for Search campaigns.”)」

同記事では、この通知メールのスクリーンショットをPPC専門家のMenachem Ani氏がX(旧Twitter)に投稿し、「大型統合はまだ続く(“The great merge continues.”)」とコメントしたことも紹介されています。ACAや部分一致設定はSearchキャンペーンで広く使われてきた機能であり、対象となる広告主の裾野は狭くないとみられます。

詳細:移行後の既定設定とタイムライン

Googleが広告主に送付したメールでは、自動移行が完了した後の既定設定についても説明されています。記事が引用する文面によれば、「アップグレードが完了すると、AI Maxは既存の設定をできる限り再現する形で有効化されます(“AI Max will be enabled with settings configured to closely mirror your legacy setup once the auto-upgrades are complete”)」とされ、具体的には次の2パターンに分かれます。

ACAを設定しているキャンペーンは、検索語句のマッチング(search term matching)とテキストのカスタマイズ(text customization)が既定で有効になった状態でAI Maxへ移行します。一方、キャンペーン単位の部分一致を設定しているキャンペーンは、検索語句のマッチングのみが既定で有効になった状態で移行します。いずれも、移行前に個別に設定を変更していない限り、この既定値が適用される形です。

Google公式ブログ(2026年6月11日更新版)でも、対象となるキャンペーンについて「対象となるキャンペーンのアップグレードはすべて9月末までに完了する見込みです(“We expect all upgrades for eligible campaigns to conclude by the end of September.”)」と説明されており、9月1日から月末にかけて段階的に移行が進む形になるとみられます。同ブログはまた、「移行が始まる前に、アカウント内で通知を受け取ります(“You’ll receive notifications in your account before the transition begins.”)」とも述べており、対象アカウントには事前に通知が入る仕組みになっています。

混同注意:DSA全体の移行は2027年2月に延期、対象はACA・部分一致と別

今回の発表を読む際に注意が必要なのは、動的検索広告(Dynamic Search Ads、以下DSA)キャンペーン全体をAI Maxへ移行する話と、今回のACA・部分一致の移行を混同しないことです。Google公式ブログは2026年6月11日付の更新で、「DSAの終了と自動アップグレードの延長を行い、2027年2月に開始することとしました(“we are extending the timeline for Dynamic Search Ads sunset and auto-upgrade, which will begin in February 2027.”)」と発表し、DSAキャンペーン全体の自動移行は当初予定より延期されています。

ただし同じ更新の中で、Googleは次のように明記しています。「自動作成アセット(ACA)およびキャンペーン単位の部分一致設定を利用しているキャンペーンについては、2026年9月から予定どおり自動アップグレードが継続される点にご留意ください(“Please note that campaigns using Automatically Created Assets (ACA) and campaign-level broad match setting will continue to be auto-upgraded starting in September 2026.”)」。つまり、DSAキャンペーンそのものを使っている広告主は2027年2月まで猶予がありますが、ACAや部分一致設定だけを使っているSearchキャンペーンについては、今回報じられたとおり2026年9月1日からの自動移行が予定どおり実施されます。両者は別の移行スケジュールである点を、社内での認識合わせの際に明確にしておく必要があります。

背景:AI Maxがベータを終了、Google社内データによる実績も公表

AI Max for Searchは、Googleが2026年6月11日付の公式ブログ更新の中で「ベータ版を卒業した(“AI Max is moving out of beta”)」と位置づけている機能で、同ブログは「すでに数十万規模のグローバル広告主がAI MaxでSearchキャンペーンを拡張している(“hundreds of thousands of global advertisers already scaling their Search campaigns with AI Max”)」としています。

同ブログはあわせて、Googleの社内データとして次のような実績を公表しています。「検索語句のマッチング、テキストのカスタマイズ、最終URLの拡張という全機能セットを利用した場合、検索語句のマッチングのみを利用した場合と比べて、同程度のCPA/ROASでコンバージョン数またはコンバージョン値が平均7%増加する(“AI Max for Search campaigns see an average of 7% more conversions or conversion value at a similar CPA/ROAS when using the full feature suite… compared to using search term matching alone.”)」。ただしこの数値はGoogle社内データ(2026年、非小売広告主対象)に基づくものであり、個々のアカウントの実績を保証するものではない点には注意が必要です。

実務への影響:何を確認しておくべきか

今回の自動移行は、9月1日を待たずとも、すでに一部のアカウントで案内が始まっています。Google公式ブログによれば、ACAやキャンペーン単位の部分一致を設定している広告主に対しては「Google Ads管理画面内にAI Maxへのアップグレードを促すポップアップバナーが表示される(“Look for a pop-up banner in your Google Ads UI to upgrade to AI Max.”)」とされており、任意でのアップグレードを先に済ませることも可能な状態です。

広告運用者にとっての実務上のポイントは、(1)自社のSearchキャンペーンでACAまたはキャンペーン単位の部分一致を設定しているキャンペーンがどれだけあるかを洗い出すこと、(2)9月1日以降に検索語句のマッチングやテキストのカスタマイズが既定で有効化される前提で、ブランド表現や除外したい語句などのガードレールを事前に設定しておくこと、の2点に集約されます。特にテキストのカスタマイズが有効化されると、広告文言がAIによって自動生成・調整されるようになるため、ブランドガイドラインに沿わない表現が生成されないよう、事前のテキストガイドライン設定が実務上重要になります。

今日からできる確認手順

実際にアカウントを確認する際は、次の手順が有効です。まずGoogle Ads管理画面の「キャンペーン」メニューから「設定」タブを開き、対象としたいSearchキャンペーンにチェックを入れて「AI Max」の項目を確認します。ACAまたはキャンペーン単位の部分一致を設定しているキャンペーンには、AI Maxへのアップグレードを促すバナーが表示されていないかを確認してください。

次に、まだAI Maxへ移行していないキャンペーンについては、自動移行後に既定で有効化される検索語句のマッチングとテキストのカスタマイズ(ACAの場合)がどのような挙動になるかを、先に少数のキャンペーンで試験的に有効化して確認しておくと安心です。なお、AI Maxを無効化する手順もGoogle Ads ヘルプセンターに明記されています。「AI Maxを無効化するには、AI Maxのすべての設定をオプトアウトするようトグルを切り替えます。AI Maxを再度有効化すると、以前設定していたものと同じ機能が有効になります(“To disable AI Max, toggle to opt out of all AI Max settings. Note that re-enabling AI Max will enable the same features as they were previously set.”)」とされており、移行後に想定と異なる挙動が見られた場合は、この手順で元の設定に近い状態へ戻す判断も可能です。ただし、9月1日の自動移行そのものを事前に回避できるかどうかについては、Google公式ブログ・ヘルプセンターのいずれにも明記が見当たらず、現時点では「移行後に無効化する」以外の回避策は確認できていません。

所感

運営者としては、今回の発表で最も重要なのは「DSA全体の移行(2027年2月)」と「ACA・部分一致の移行(2026年9月)」が別スケジュールで進んでいるという点だと考えています。DSAキャンペーンの延期だけを見て「AI Maxへの移行はまだ先」と誤解していると、ACAや部分一致を設定しているSearchキャンペーンについては9月1日から既定値でAI Maxが有効化されてしまい、想定していなかったタイミングで広告文言の自動生成やマッチング範囲の拡張が始まる可能性があります。

対応の優先順位としては、まず自社アカウント内でACA・キャンペーン単位の部分一致を設定しているキャンペーンを一覧化し、その上でテキストガイドラインやブランド表現の除外設定を9月1日より前に済ませておくことをおすすめします。すでにポップアップバナーが表示されているアカウントであれば、任意アップグレードのタイミングで設定を細かく確認しながら移行するほうが、自動移行による既定値の適用を待つよりもコントロールしやすいはずです。

まとめ

・Google Adsは2026年9月1日から、自動作成アセット(ACA)またはキャンペーン単位の部分一致を設定しているSearchキャンペーンをAI Maxへ自動的に移行すると、広告主宛てのメールで通知した

・移行後はACAのキャンペーンで検索語句のマッチングとテキストのカスタマイズが、部分一致設定のキャンペーンで検索語句のマッチングが、それぞれ既定で有効化される

・動的検索広告(DSA)キャンペーン全体の自動移行は2027年2月に延期されたが、ACA・キャンペーン単位の部分一致の移行スケジュールは9月のまま変更されていない

・Googleは対象となるキャンペーンのアップグレードが9月末までに完了する見込みとしており、移行開始前にはアカウント内で通知が届くとしている

・AI Maxは移行後に無効化する手順がヘルプセンターに明記されているが、9月1日の自動移行そのものを事前に回避できるかどうかは公式情報に明記されていない

よくある質問

Q1: 9月1日に具体的に何が起きますか?対象となるのはどのキャンペーンですか?

Google Adsが広告主宛てのメールで通知した内容によれば、2026年9月1日から、自動作成アセット(ACA)またはキャンペーン単位の部分一致を設定しているSearchキャンペーンが、AI Maxへ自動的に移行されます。ACAのキャンペーンは検索語句のマッチングとテキストのカスタマイズが、部分一致設定のキャンペーンは検索語句のマッチングが、それぞれ既定で有効になった状態で移行します。

Q2: 動的検索広告(DSA)全体の移行が2027年2月に延期されたと聞きましたが、今回の話と同じですか?

別のスケジュールです。Google公式ブログは2026年6月11日付の更新で、DSAキャンペーン全体の終了・自動アップグレードを2027年2月へ延期すると発表しましたが、同じ更新の中で、ACAおよびキャンペーン単位の部分一致を設定しているキャンペーンについては2026年9月からの自動アップグレードを予定どおり継続するとも明記しています。DSAの延期とACA・部分一致の9月移行は別々に進むため、混同しないよう注意が必要です。

Q3: 自動移行を止めたり、後から元に戻したりすることはできますか?

Google Ads ヘルプセンターには、AI Maxを移行後に無効化する手順(キャンペーンの「設定」タブからAI Maxのすべての設定をオプトアウトする操作)が明記されており、再度有効化すると以前と同じ機能設定に戻るとされています。ただし、9月1日に予定されている自動移行そのものを事前に回避する方法については、Google公式ブログ・ヘルプセンターのいずれにも明記が見当たりません。

出典:Google Ads To Migrate Automatically Created Assets & Campaign-Level Broad Match To AI Max September 1(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年8月7日)https://www.seroundtable.com/google-ads-migrate-ai-max-sep1-41829.html

参考:Google’s Dynamic Search Ads are upgrading to AI Max(Google公式ブログ、2026年6月11日更新)https://blog.google/products/ads-commerce/dsa-upgrade-to-ai-max-2026/

参考:Set up AI Max for Search campaigns(Google Ads ヘルプセンター)https://support.google.com/google-ads/answer/15909989

SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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