何が語られたのか
Search Engine Landによると、Googleは「billions of previously unmonetized searches(これまで収益化されていなかった数十億件の検索)」という表現で、AI Maxが従来のキーワードターゲティングでは対応できなかった、複雑で会話的な検索クエリに広告をマッチングさせることで、検索広告収益を拡大していると説明しました。この発言はAlphabetの2026年第2四半期決算発表会において行われたものです。
関連する数値(2026年7月23日付記事より)
記事で示されている具体的な数値は次の通りです。
- 50万を超える広告主(Over 500,000 advertisers)がAI Maxを導入
- コンバージョン数またはコンバージョン値の平均リフトは15%
- 複雑なクエリに対するショッピング広告の関連性は約20%改善
記事では、GoogleのSVP(シニア・バイス・プレジデント)兼チーフ・ビジネス・オフィサーであるPhilipp Schindler氏の名前が、AI Maxに関する説明の中で挙げられています。
AI Maxとは何か
AI Maxは、Geminiを用いて長く会話的な検索クエリを解釈し、厳密なキーワード一致だけに依存せず、関連性の高い広告をマッチングさせる機能とされています。記事はAI Maxについて、次のような分析を示しています(記事による分析、Google自身の発言ではない点に留意)。「AI Max is not just a campaign feature. It is becoming a way for Google to create more ad inventory inside Search.(AI Maxは単なるキャンペーン機能ではなく、Googleが検索内の広告インベントリを増やすための手段になりつつある)」
なぜ重要か・広告主への影響
AI Maxの拡大は、Googleにとって広告インベントリの拡大を意味する一方、広告主側にとっては、どのクエリに対して広告がマッチングされているかという可視性が従来より低下する可能性があるとされています。また、キーワードそのものよりも、商品フィードやクリエイティブ素材への依存度が高まる方向に進むとみられています。50万を超える広告主の導入や15%のコンバージョンリフトといった数値は、AI Maxが実際の広告成果に一定の効果をもたらしていることを示すものですが、同時にGoogle側の収益拡大とも直結している点は押さえておく必要があります。
所感
Scale Basics編集部としては、AI Maxによる「数十億件の新たな収益化」という表現は、Googleの決算発表という文脈で語られたものであり、広告主にとっての実利(コンバージョンリフトやショッピング広告の関連性改善)と、Google自身の広告インベントリ拡大という両側面を併せて理解する必要があると考えています。特に、キーワード一致に依存しない広告マッチングが進むほど、広告主側からの「どのクエリで表示されているか」という可視性は下がりやすくなる傾向があり、レポーティングや除外設定の運用がこれまで以上に重要になってくるとみています。
まとめ
・Googleは、AI MaxによってこれまでGoogle広告収益に収益化されていなかった「数十億件」の検索が新たに収益化対象になったと、Alphabetの2026年第2四半期決算発表会で説明
・50万を超える広告主がAI Maxを導入し、コンバージョン数・コンバージョン値の平均リフトは15%、複雑なクエリに対するショッピング広告の関連性は約20%改善したとされている
・AI MaxはGeminiを用いて会話的な検索クエリを解釈し、キーワード一致だけに依存せず広告をマッチングさせる機能
・記事は、AI Maxが単なるキャンペーン機能ではなく、Googleが検索内の広告インベントリを増やす手段になりつつあると分析している
よくある質問
Q1: AI Maxとはどのような機能ですか?
Geminiを用いて長く会話的な検索クエリを解釈し、厳密なキーワード一致だけに依存せず、関連性の高い広告をマッチングさせる機能です。従来のキーワードターゲティングでは対応できなかった複雑なクエリに広告をマッチングできる点が特徴とされています。
Q2: AI Maxの導入によってどの程度の効果が確認されていますか?
Search Engine Landの記事によると、50万を超える広告主が導入し、コンバージョン数またはコンバージョン値の平均リフトは15%、複雑なクエリに対するショッピング広告の関連性は約20%改善したとされています。
Q3: 広告主にとって注意すべき点はありますか?
キーワード一致への依存が下がる分、どのクエリに対して広告がマッチングされているかという可視性が従来より低下する可能性があるとされています。また、商品フィードやクリエイティブ素材への依存度が高まる方向に進むとみられています。
出典:Google says AI Max unlocks billions of new monetizable searches(Search Engine Land、2026年7月23日)https://searchengineland.com/google-ai-max-billions-new-monetizable-searches-483347