AI検索(AIO・LLMO・GEO)

Google AI Mode、自社サイトからの引用が急増 3カ月弱で引用シェア8.4倍に【2026年7月】

Google AI Mode、自社サイトからの引用が急増 3カ月弱で引用シェア8.4倍に【2026年7月】

AI可視性プラットフォームのProfoundによる調査で、GoogleのAI Mode検索において、google.comが2番目に多く引用されるドメインであることが分かったと、Search Engine Journalが報じています。引用シェアは2026年4月15日から6月30日までの間に8.4倍に増加しており、主な引用元はビジネスプロフィール(Business Profile)カードとプロダクトナレッジパネル(Product Knowledge Panels)とされています。引用シェアの増加がそのまま流入増加を意味するわけではありませんが、ローカル検索や商品比較といった特定のクエリで、Googleが自社の情報面を優先的に見せている可能性を示す動きとして注目されています。

何が分かったのか

Search Engine Journalの記事によると、AI可視性プラットフォームのProfoundが公開したデータで、Google AI Modeがgoogle.com自身がホストするページをより多く引用する傾向にあることが分かりました。google.comは、Google AI Modeにおいて2番目に多く引用されるドメインとなっています。主な引用元として挙げられているのは、ビジネスプロフィール(Business Profile)カードと、プロダクトナレッジパネル(Product Knowledge Panels)の2つです。

引用シェアが3カ月弱で8.4倍に

Profoundのデータによれば、google.comの引用シェアは2026年4月15日から6月30日までの間に8.4倍に増加しました。約2カ月半という短期間でこれだけの伸びを示している点は、Google自身のプロパティがAI Modeの回答内でどのように優先的に扱われているかを考えるうえで重要な材料になります。ただし、これはあくまで「引用シェア」、つまりAI Modeが何にリンクしているかを示す指標であり、後述するように実際のトラフィック(流入)を示すものではない点には注意が必要です。

過去のデータと比較して見える傾向

今回の数字は、単発の出来事ではなく、以前から指摘されてきた傾向の延長線上にあります。2026年3月時点のデータでは、Googleは130万件の引用のうち17%を占めており、YouTubeを含めると約20%に達していました。さらにさかのぼると、2025年5月に報告されたデータでは、AI Overviewの回答の43%がGoogle自身の検索結果を参照していたとされています。今回のProfoundのデータと合わせて見ると、GoogleがAI生成の検索体験の中で自社のプロパティやコンテンツ面を継続的に活用してきていることがうかがえます。

時期 Googleの引用に関する数字 出所
2025年5月報告 AI Overview回答の43%がGoogle自身の検索結果を参照 2025年5月報告のデータ
2026年3月時点 130万件の引用のうち17%(YouTube含めば約20%) 2026年3月時点のデータ
2026年4月15日〜6月30日 google.comの引用シェアが8.4倍に増加 Profoundのデータ(Search Engine Journal、2026年7月20日)

影響が大きいクエリと業種

記事では、今回の傾向が特に影響しやすいクエリとして、ローカル検索と、製品比較・仕様に関するクエリを挙げています。業種別では、ホスピタリティ、ホームサービス、レストラン、不動産、ヘルスケアの各業界で影響が大きいとされています。これらの業種は、そもそもGoogleビジネスプロフィールや商品情報(ナレッジパネル)を通じた情報表示との親和性が高く、AI Modeにおいてもこうした情報面が優先的に引用されやすいと考えられます。

留意点:引用シェアはトラフィックの保証ではない

記事が明確に強調しているのは、引用シェアが測っているのはあくまで「AI Modeが何にリンクするか」であり、実際のクリックや流入(トラフィック)を示す指標ではないという点です。引用が増えたからといって、そのままサイトへの訪問者数が増えるとは限りません。また、ProfoundはプロダクトナレッジパネルとGoogleの「Universal Commerce Protocol」との関連づけを示唆していますが、これはProfound側の解釈であり、Googleが公式に確認した内容ではない点にも注意が必要です。

SEO・Web担当者はどう捉えるか

今回のデータは、AI Modeの回答内でGoogle自身のプロパティが目立つ形で使われる傾向が強まっていることを示すものであり、特定サイトの検索順位が下がった、あるいはコアアップデートで評価が変わったといった話ではありません。Search Consoleにおける表示回数・クリック数・掲載順位といった計測値の変化とも別の切り口であり、AI検索という新しい「面」の中で誰が引用されるかという構造の話として理解するのが適切です。実務的な示唆としては、記事も指摘するとおり、ビジネスプロフィールと商品フィードの最適化が引き続き重要になります。これらがAI Modeの主要な引用面として機能しているため、情報の正確性・網羅性を保つことが、ローカル・製品クエリでの露出確保につながります。引用が増えても流入増加が保証されるわけではありませんが、露出機会そのものを失わないための土台として、この2つの最適化は優先度を上げておく価値があります。

所感

Scale Basics編集部としては、今回の8.4倍という伸び幅の大きさよりも、それが「ビジネスプロフィール」と「プロダクトナレッジパネル」という、Googleが以前から自社で管理してきた情報面に集中している点に注目しています。AI Modeという新しい検索体験の中でも、結局のところ土台になっているのはGoogleビジネスプロフィールの情報の正確さや商品フィードの整備状況であり、これは決して目新しい対策ではありません。むしろ、これまで地道に取り組んできた基本的な情報整備の重要性が、AI検索の時代になって改めて浮き彫りになったと捉えるのが実態に近いように思います。引用シェアと実際の流入の関係については、まだ検証途上の部分が大きく、今後もこの種のデータは注意深く追っていく必要があります。

まとめ

・AI可視性プラットフォームProfoundのデータで、google.comがGoogle AI Modeにおいて2番目に多く引用されるドメインであることが判明

・引用シェアは2026年4月15日〜6月30日の間で8.4倍に増加。主な引用元はビジネスプロフィールカードとプロダクトナレッジパネル

・過去データでも、2026年3月時点で130万件中17%(YouTube含めば約20%)、2025年5月報告ではAI Overview回答の43%がGoogleの自社結果を参照しており、傾向は継続的

・影響が大きいのはローカル検索・製品比較クエリと、ホスピタリティ/ホームサービス/レストラン/不動産/ヘルスケア業種。引用シェアは流入を保証するものではなく、ビジネスプロフィールと商品フィードの最適化が実務上の優先事項

よくある質問

Q1: google.comがGoogle AI Modeで多く引用されているとは具体的にどういうことか?

AI可視性プラットフォームのProfoundのデータによると、google.comはGoogle AI Modeにおいて2番目に多く引用されるドメインです。主な引用元はビジネスプロフィール(Business Profile)カードとプロダクトナレッジパネル(Product Knowledge Panels)であり、これらの引用シェアが2026年4月15日から6月30日の間に8.4倍に増加しました。

Q2: 引用が増えるとサイトへの流入(トラフィック)も増えるのか?

必ずしもそうとは限りません。引用シェアはAI Modeが「何にリンクするか」を測る指標であり、実際のクリックや訪問者数(トラフィック)を示すものではありません。引用の増加と流入の増加は別の指標として区別して捉える必要があります。

Q3: この傾向の影響を受けやすいのはどのようなクエリ・業種か?

影響が大きいとされるクエリは、ローカル検索と、製品比較・仕様に関するクエリです。業種別では、ホスピタリティ、ホームサービス、レストラン、不動産、ヘルスケアで特に影響が大きいとされています。これらはGoogleビジネスプロフィールや商品情報との親和性が高い業種です。

出典:Google Is AI Mode’s No. 2 Cited Domain, Data Shows(Search Engine Journal、2026年7月20日)https://www.searchenginejournal.com/google-is-ai-modes-no-2-cited-domain-data-shows/582941/

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

編集部について詳しく見る →