業界ニュース・Googleアップデート

Google検索順位の変動が7月23日夜~24日、そして週末にかけて再燃――未確認のまま拡大【2026年7月】

Google検索順位の変動が7月23日夜~24日、そして週末にかけて再燃――未確認のまま拡大【2026年7月】

Googleの検索順位に、7月23日(木)深夜から24日(金)にかけて、そして週末を通じて大きな変動が観測されていると、Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏、2026年7月26日付)が報じています。同氏は自身の「金曜の動画(“Friday video”)」でも触れていたとしたうえで、Googleが検索ランキングを扱うサーバーに何らかの手を加えたようだ(“It seems like Google kicked some of its search ranking servers”)と述べています。Google側からの公式コメントはなく、あくまで未確認の順位変動です。本メディアが既報の7月20日前後の変動とは別の、7月23日夜以降の新しい動きとして扱います。

何が起きたか:木曜深夜から金曜、そして週末まで続いた変動

Search Engine Roundtableによると、動きが本格化したのは7月23日(木)深夜から7月24日(金)にかけてで、「先週を通じて相当のボラティリティがあったが、金曜に本格化した(“a lot of volatility throughout last week, but it kicked into high gear on Friday”)」としています。Barry Schwartz氏は、Googleの第三者順位変動追跡ツール群と、SEOコミュニティ内の話題の両方が、ほぼ同じタイミングで急増したと説明しています。

ただし、これはGoogleが公式に発表したアップデートではありません。記事内では終始「unconfirmed(未確認)」という表現が使われており、Google自身からのコメントは確認されていません。

「7月18日・19日の変動」とは別物――直近の確認済みアップデートとの位置関係

同記事は、今回の変動を過去の一連の動きと明確に区別しています。まず、7月18日・19日にも未確認の変動があり、「実際には1週間を通じて続いていた(“which honestly lasted through the week”)」としています。さらにその前には、7月11日前後の「Google 7-Elevenアップデート」と呼ばれる未確認の動きがあったことにも触れています。

一方、Googleが公式に確認した直近のアップデートは、2026年6月のスパムアップデート(6月14日開始・6月26日完了)であり、その前が2026年5月のコアアップデート(5月21日開始・6月2日完了)です。つまり7月23日夜からの今回の変動は、これら確認済みアップデートのいずれとも異なり、6月26日の完了以降、Googleから公式アップデートとして認められた動きが一つもないまま、未確認の変動だけが7月に入って複数回繰り返されている状況だといえます。

追跡ツール各社の数値:一部は最高値を更新、一方で集計指数は前週の水準を超えず

記事にはSearch Engine Roundtable独自の「Google Volatility Chart」が埋め込まれており、AccuRanker、Algoroo、AWR(Advanced Web Ranking)、CognitiveSEO、DataForSEO、Mangools、Mozcast、SEMRush、Serpstat、SimilarWeb、Sistrix、Wincher、Wireboard、Zutrixという14種類のツールの数値と、それらを0~100スケールに正規化した「Aggregate(集計値)」が確認できます。

個別ツールでは、AWRが7月22日の94.8から23日にいったん52.8まで下げたあと、24日に自社指数の上限である100まで急伸し、25日も98.1、26日も94.7と週末を通じて高水準を維持しました。DataForSEOのSERP Volatility Indexも7月18日以降ほぼ100に張り付いたまま24日も100を記録。Wireboard(複数ツールの集計値を1本のグラフにしたもの)は23日の56から24日は64、26日には69と記事の集計期間中の最高値をつけ、Wincherも26日に72.69と同じく最高値を記録しています。

一方で、全ツールを正規化して合成した「Aggregate」の数値は、23日が43.4、24日が48.7、25日が45.5、26日が44.4で、7月19日に記録した53.8という直近の山をいずれも下回っています。つまり、個別ツールでは最高値更新が相次いだ一方、複合指標で見ると「先週からの高止まりが続いている」域を出ておらず、7月24日を境に前週より明確に大きな変動が起きたと言い切れるほどの差は、少なくともこの集計値には表れていません。

フォーラムの声:「トラフィックは27%」「週末は死んでいた」

Search Engine RoundtableはWebmasterWorldのスレッドと自サイトのコメント欄から、複数の匿名の投稿を紹介しています。ある投稿者は「これまでの通常トラフィックの27%程度になっている。エンゲージメントはゼロ(“We are at 27% of normal traffic right now. User engagement: Zero”)」と述べています。

ブラジルのサイト運営者からは「トラフィックが60~70%急減している(“a sharp drop in traffic of 60% to 70%”)」という報告があり、別の投稿者は「数週間かけての小さな伸びが、1日あたり15~25%の下落に転じた(“Went from making small gains for a couple of weeks to trending down 15-25% daily”)」と書き込んでいます。全体の雰囲気を象徴する投稿として、「ある日はトラフィックに溺れるほどなのに、次の日には完全な幽霊街になる。ニュースサイトもショップも全く同じ状況だ(“One day you’re drowning in traffic, and the next day it’s a total ghost town…”)」というコメントも紹介されています。

なぜ重要か・SEO/GEO実務への影響

今回のケースが示すのは、順位変動追跡ツールの数値は必ずしも一致しないという点です。AWRやWireboard、Wincherのように週末にかけて過去1か月の最高値を更新したツールがある一方で、複数ツールを正規化した集計値では前週の山を超えていません。単一のツール、あるいはスクリーンショット1枚だけを根拠に「大型アップデートが来た」と判断するのは危険だということが、この数値の食い違い自体からも読み取れます。

また、記事はもう一つ重要な文脈を添えています。Googleが検索経由で送るトラフィック自体が減少傾向にあるため、多くの大手パブリッシャーがGoogle検索によるクロールを完全にブロックすることを検討し始めているという指摘です。順位変動そのものだけでなく、「順位が変わってもそれがトラフィックに結びつく比重自体が下がっている」という構造変化も、あわせて押さえておく必要があります。

所感

Scale Basics編集部としては、今回のように「未確認の変動」が短い間隔で繰り返される局面ほど、対応の順序を先に決めておくことが重要だと考えています。まず、順位や流入の変化に気づいた直後に施策を変えるのは避け、最低でも3~5日は自社データの推移を観察することを目安にしてください。今回のケースでもAWRのように1日で50ポイント以上上下するツールがある一方、複合指標はほとんど動いていません。1日単位の数値の上下だけで判断すると、ノイズに振り回される可能性が高くなります。

確認する順番としては、まず自社のGoogle Search Consoleで表示回数と掲載順位の推移をページ・クエリ単位で見て、特定のテンプレートに偏りがないかを確認し、そのうえでクリック率やコンバージョンを見るのが安全です。コアアップデートかどうかを見分ける基準はシンプルで、Googleの公式ブログでの発表があるか、展開が数週間単位で続くかどうかです。今回のように公式コメントがなく、複数ツールの数値が食い違ったまま数日で落ち着くタイプの変動は、コアアップデートとは切り分けて様子見を基本方針にするのが妥当だと判断しています。

まとめ

・Search Engine Roundtableによると、Googleの検索順位に7月23日(木)深夜から24日(金)、そして週末にかけて大きな変動が観測された。Google公式のコメントはなく、あくまで未確認の変動である

・この変動は、7月18日・19日にあった別の未確認の変動とは別物として報じられている。Googleが公式に確認した直近のアップデートは6月のスパムアップデート(6月14日~26日)と5月のコアアップデート(5月21日~6月2日)で、6月26日の完了以降、公式アップデートは確認されていない

・AWR、Wireboard、Wincherなど一部の追跡ツールは週末にかけて集計期間中の最高値を記録した一方、複数ツールを正規化した集計値は7月19日の水準を超えておらず、ツール間で数値の食い違いが見られる

・WebmasterWorldのフォーラムでは、「トラフィックが通常の27%」「ブラジルで60~70%の急減」「1日あたり15~25%の下落」といった具体的な数値を伴う報告が相次いでいる

・実務上は、変動に気づいてすぐ施策を変えず、最低3~5日は自社のGoogle Search Consoleデータを観察し、コアアップデートかどうかはGoogleからの公式発表の有無で見分けることが重要である

よくある質問

Q1: 今回の7月23日・24日の変動は、7月18日・19日の変動と同じものですか?

いいえ、別のものとして報じられています。Search Engine Roundtableは、7月18日・19日の未確認の変動が1週間ほど続いた後、いったん落ち着き、7月23日(木)深夜から24日(金)にかけて改めてボラティリティが高まったと説明しています。

Q2: 今回の変動はGoogleの公式アップデートですか?

公式アップデートとしては確認されていません。記事内でも一貫して「unconfirmed(未確認)」の変動として扱われています。Googleが公式に確認している直近のアップデートは、6月14日~26日の2026年6月スパムアップデートと、5月21日~6月2日の2026年5月コアアップデートです。

Q3: 順位変動に気づいたら、まず何をすべきですか?

すぐに施策を変えるのではなく、まずGoogle Search Consoleで表示回数・掲載順位の推移をページ・クエリ単位で数日間観察することが推奨されます。単一の追跡ツールの数値だけで判断せず、複数の情報源と自社データを突き合わせたうえで対応を検討してください。

出典:Google Search Ranking Volatility July 24th Through The Weekend(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年7月26日)https://www.seroundtable.com/google-ranking-volatility-41758.html

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

編集部について詳しく見る →