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レビュースニペットの手動対策、対象条件を拡大――Googleが「レビューの真正性」を新たな違反理由に追加【2026年7月】

レビュースニペットの手動対策、対象条件を拡大――Googleが「レビューの真正性」を新たな違反理由に追加【2026年7月】

Googleがレビュースニペットの構造化データガイドラインを更新し、手動対策(manual action)の対象となる条件に、レビューコンテンツの真正性に関する3つの新規定を追加したと、Search Engine Journal(Roger Montti氏、2026年7月27日付)が報じています。今回の更新は構造化データの記述形式そのものではなく、掲載されているレビューが実際の利用経験に基づくものか、謝礼を受け取っている場合はそれを開示しているかという「コンテンツの真正性」に踏み込んだ点が特徴で、違反時にはGoogleが正式な手動対策を科す可能性があると明記されています。

何が起きたか:レビュースニペットのガイドラインに新規定、Googleが手動対策を明記

Search Engine Journalの記事によると、Googleはレビュースニペット(Review、AggregateRating)構造化データのガイドラインページを更新し、手動対策の対象となりうる理由を3つ追加しました。記事のタイトル自体が「Google Expands Review Guidelines And Warns Of Manual Actions(Googleがレビューガイドラインを拡大、手動対策を警告)」となっており、手動対策という執行(エンフォースメント)の仕組みそのものに焦点を当てた内容になっています。

記事は、この更新の性質について次のように説明しています。「Googleの新しく更新されたレビュースニペット構造化データのガイドラインは、構造化データそのものとは直接関係がない。むしろコンテンツの真正性に関するものだ(“Google’s newly updated guidelines on review snippet structured data are not directly related to structured data. They are more about the authenticity of content”)」。つまり、スキーマの書き方(プロパティの過不足など)を問う話ではなく、レビューという「コンテンツの中身」自体の真偽が審査対象になった、という位置づけです。

追加された文言:「虚偽・未開示の謝礼レビュー」が新たな違反理由に

ガイドラインに追加された文言は次のとおりです。「ページ上またはあなたの構造化データマークアップに、虚偽または未開示のインセンティブ付きレビューを含めないでください(“Don’t include fake or undisclosed incentivized reviews on your page or in your structured data markup.”)」。

該当する例として、次の2点が挙げられています。1つ目は「製品やサービスに対する実際の経験に基づいていないレビュー(“Reviews that aren’t based on a genuine experience of a product or service”)」、2つ目は「金銭・割引・クーポン・無料製品などの見返りと引き換えに書かれたが、そのインセンティブを明確かつ目立つ形で開示していないレビュー(“Reviews written in exchange for a benefit (such as money, discounts, vouchers, or free products) that don’t clearly and prominently disclose the incentivization”)」です。

なぜ「手動対策」という切り口が重要か:スキーマ不備から「コンテンツの真正性」への対象拡大

今回の報道で実務者が押さえておくべきポイントは、禁止事項の中身そのものよりも、それが「手動対策の対象」として明記された点にあります。記事は「もしサイトがこれらのガイドラインのいずれかに違反した場合、Googleはそのサイトに対して手動対策を実施する可能性がある(“If your site violates one or more of these guidelines, then Google may take manual action against it.”)」というガイドライン本文を引用しています。

レビュースニペットのガイドラインには、これまでも自社サイトへの自己評価レビューの掲載(self-serving reviews)や、必須プロパティの記載といった技術寄りの規定が存在していました。今回追加されたのは、それらとは性質の異なる「レビュー内容が本物かどうか」「謝礼の開示があるかどうか」という真正性の観点であり、Google自身が記事中でこれを構造化データの技術要件とは別枠のものと位置づけています。手動対策という同じ執行の仕組みの適用範囲が、マークアップの技術的な正しさから、コンテンツの中身の真正性にまで広がったことが今回の更新の核心だといえます。

Google公式ドキュメントで確認できること(参考)

Search Engine Journalの記事が参照しているGoogle検索セントラルの「Review snippet(Review、AggregateRating)構造化データ」ドキュメントを直接確認したところ、手動対策に関する記述は記事中の引用と同一の文言で掲載されていました。ドキュメントのフッターには「Last updated 2026-07-24 UTC」との更新日時が記載されており、本更新は7月24日前後に反映されたとみられます。

同ドキュメントでは、今回の新規定とは別に、以前からある関連の禁止事項として、レビュー対象の企業が自社サイトに直接掲載する「自己評価レビュー(self-serving reviews)」は星評価機能の対象外(ineligible for star review feature)となること、Googleビジネスプロフィールや Facebook のレビューウィジェットを不適切な形で埋め込むことも該当しうる旨が記載されています。また必須プロパティとして、Review型では author・itemReviewed・reviewRating(reviewRating.ratingValueを含む)、AggregateRating型では itemReviewed・ratingCountまたはreviewCount・ratingValue が求められる点も明記されています。今回追加された3項目は、これら既存の技術要件・自己評価レビュー規定に並ぶ形で、ガイドライン本文に追記されたかたちです。

手動対策を受けるとどうなるか:再審査リクエストまでの流れ

ガイドライン違反による手動対策後の対応についても、記事とGoogle公式ドキュメントの双方に共通する記載があります。「問題を是正した後、サイトの再審査をリクエストできる(“Once you have remedied the problem, you can submit your site for reconsideration.”)」というもので、対象となったレビューコンテンツの是正(削除・謝礼開示の追記など)を行った上で、Search Console経由の再審査リクエストという通常の手動対策と同じ手順を踏む運用になっています。

一般に、Search Consoleの「手動による対策」レポートに記録される手動対策は、リッチリザルトの対象から単に外れる(自己評価レビューで星が表示されなくなるなど)アルゴリズム的な扱いとは別枠で、サイト運営者側に明示的な通知と是正・再審査の対応を求めるものです。今回の更新でレビューの真正性に関する違反が同じ手動対策の枠組みに位置づけられたことで、サイト側が把握しないまま是正が必要な状態に置かれるリスクが、従来より広い範囲で生じうる点に注意が必要です。

なぜ重要か・SEO/GEO実務への影響

レビューリッチリザルトはクリック率に直結する要素であり、ECサイトやサービス比較サイト、口コミを集めるプラットフォーム系サイトにとって重要な表示枠です。今回の更新は、単に「謝礼レビューを開示しないと星が出なくなる」という表示上の不利益にとどまらず、サイト全体の信頼性評価に関わる手動対策として扱われうることを示した点で、対応の優先度を引き上げる材料になります。

特に、紹介プログラムやサンプル提供と引き換えにレビューを集めている事業者、外部のレビュー収集ツール・ウィジェットを利用している事業者は、収集フローの中に謝礼開示の仕組みが組み込まれているかを見直す必要があります。記事はこの流れを、Googleが求める「本物の人間による洞察(“authentic human insights”)」というコンテンツ品質全般の方針と地続きのものと位置づけており、レビュー領域に限らずE-E-A-T全体の文脈で捉えるべき動きだといえます。

所感

Scale Basics編集部としては、今回の更新は「禁止事項が増えた」という表面的な話以上に、レビューコンテンツの真正性が手動対策という重いエンフォースメントの対象になったという点を重く見るべきだと考えています。実務上の確認手順としては、まず自社サイトで表示しているレビュー(構造化データマークアップ済みのものを含む)に、謝礼・割引・無料提供と引き換えに書かれたものが含まれていないかを棚卸しし、含まれる場合はその旨を明確かつ目立つ形で開示する文言を追加することが最優先です。

あわせて、レビュー収集の運用フロー自体(紹介プログラム、サンプル提供、キャンペーン応募と引き換えのレビュー依頼など)を見直し、依頼文面の時点でインセンティブの開示を組み込んでおくと、事後対応より確実です。Search Consoleの「手動による対策」レポートを定期的に確認する習慣がなかった事業者は、この機会に確認フローに組み込んでおくとよいでしょう。万一手動対策を受けた場合は、該当レビューの削除または開示文言の追記といった是正を行った上で、再審査リクエストを提出する、という通常の手動対策対応と同じ手順を踏むことになります。

まとめ

・Googleはレビュースニペットの構造化データガイドラインを更新し、手動対策の対象となる違反理由に「虚偽または未開示のインセンティブ付きレビュー」を新たに追加した

・該当例として、実際の経験に基づかないレビューと、謝礼と引き換えでありながらその開示が不十分なレビューの2点が挙げられている

・今回の更新はマークアップの技術的な正しさではなく、レビューという「コンテンツの中身」の真正性を問うものであり、既存の自己評価レビュー規定・必須プロパティ要件とは別枠で追加された

・違反時はGoogleが手動対策を実施しうるとガイドラインに明記されており、是正後にサイトの再審査をリクエストする流れになる

・紹介プログラムや外部レビューウィジェットで謝礼付きレビューを集めている事業者は、開示文言の有無を優先的に点検する必要がある

よくある質問

Q1: 今回のガイドライン更新で、レビュースニペットの手動対策の対象はどう変わりましたか?

従来から存在していた自己評価レビューの禁止や必須プロパティの規定に加えて、「虚偽または未開示のインセンティブ付きレビュー」というレビューコンテンツの真正性に関する項目が、新たに手動対策の対象として明記されました。構造化データの技術的な適合だけでなく、レビュー内容そのものの真偽・開示状況が審査対象になった点が変化です。

Q2: 「虚偽・未開示の謝礼レビュー」とは具体的に何を指しますか?

Googleのガイドラインでは、製品やサービスに対する実際の経験に基づいていないレビューと、金銭・割引・クーポン・無料製品などの見返りと引き換えに書かれたにもかかわらず、そのインセンティブを明確かつ目立つ形で開示していないレビューの2つが例として挙げられています。

Q3: 手動対策を受けた場合、どう対応すればよいですか?

Googleのガイドラインおよび記事によれば、問題となっているレビューを是正した後、Search Console経由でサイトの再審査をリクエストできるとされています。該当レビューの削除や、謝礼を受け取っている旨の開示文言の追記といった是正を行ったうえで、通常の手動対策と同様の再審査リクエストの手順を踏む必要があります。

出典:Google Expands Review Guidelines And Warns Of Manual Actions(Search Engine Journal、Roger Montti氏、2026年7月27日)https://www.searchenginejournal.com/google-expands-review-guidelines-and-warns-of-manual-actions/583674/

参考:Review snippet(Review、AggregateRating)構造化データ ガイドライン(Google 検索セントラル)https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/review-snippet

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

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