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USA Today・Politico・Reuters・Economist・PeopleらがGoogle検索の完全ブロックを検討、WSJが報道【2026年7月】

USA Today・Politico・Reuters・Economist・PeopleらがGoogle検索の完全ブロックを検討、WSJが報道【2026年7月】

USA Today、Politico、Reuters、Economist、People、そしてRedditを含む複数の大手パブリッシャーが、Google検索からのクリックが減少し続けていることを受けて、Google検索を完全にブロックすることを強く検討していると、The Wall Street Journal(WSJ)が報じ、Search Engine Roundtable(2026年7月23日付)がこれを伝えています。

何が報じられたのか

Search Engine Roundtableによると、複数の大手パブリッシャーが、Google検索からのクリックが減少し続けていることを受けて、Google検索を完全にブロックすることを強く検討しています。Googleに自社コンテンツを消費させる(クロールさせる)ことの見返り(exchange of value)が、Google検索からの十分なクリックにもはや結びついていないことが背景にあるとされています。

この動きを最初に報じたのは、The Wall Street Journalの記事「Google Was a Lifeline for Publishers. Now Some Are Thinking of Cutting It Off」です。同記事は、USA Today、Politico、Reuters、Economist、Peopleなど、そしてRedditまでも含む複数のサイトが、Googleによるコンテンツのクロールを単純に許可しなくなった場合に何が起きるかを検討していると報じています。

各パブリッシャーの声

WSJが伝えた関係者の発言を、Search Engine Roundtableが引用しています。

USA Today Co.の最高経営責任者(CEO)Mike Reed氏は、「もう我慢の限界だと声を上げる時だ(“It’s time to take a stand and say enough is enough,”)」と述べています。

Axel Springer傘下のPoliticoでは、従業員がGoogleや他のボットによる無料記事へのアクセスを制限することについて話し合っているとされています。

Politicoと同様にB2B(法人向け)サービスから多くの収益を得ているReutersも、トラフィックの減少を受けて、消費者向けニュース製品についてGoogleのボットをブロックするかどうかを検討していると述べています。Reuters社長のPaul Bascobert氏は、「検索とAIサマリーの間の経済的トレードオフを確かに見ている(“We are certainly looking at the economic trade-offs between search and AI summaries,”)」と述べています。

Economistのジェネレーティブ(生成)AI担当バイスプレジデントJosh Muncke氏は、「問題は、これを実行すべきか、そして実行する場合・しない場合にどのような影響があるのか、ということだった(“The question was, should we do this, and what are the implications of doing it or not?”)」と述べ、Googleから完全に撤退することは現時点では議論の対象になっていないと付け加えています。同氏は「Googleは対峙すべき強大な存在だ(“Google is a powerful force to be reckoned with,”)」とし、「トラフィックは不安定で減少しているかもしれないが、それでもトラフィックはトラフィックだ(“Traffic can be choppy and declining, but traffic is still traffic.”)」と述べています。

People Inc.の最高経営責任者Neil Vogel氏は、「(Googleを)完全にオフにしてブロックすることは100%検討の対象だ(“Turning them off and blocking them entirely is 100% on the table,”)」と述べています。

Timeの最高執行責任者(COO)Mark Howard氏は、「今は2つの読者層が存在する(“There are now two audiences,”)」と述べ、「人間が実際に訪れたときにどう手厚く対応するか、そしてボットを二次的な読者層としてどう捉えるかを考えている(“We’re thinking about, How do we superserve the humans when they do come, and how do we think about the bots as a secondary audience?”)」と説明しています。

また、Google検索結果の一部を支えているオンライン掲示板Redditも、AI利用のための自社コンテンツへのGoogleのアクセスを遮断することについて協議しているとされています(関係者の話として)。

背景にあるもの

WSJはこの記事に、これらのパブリッシャーがGoogle検索から受けているクリック減少のグラフを掲載しており、データはSemrushによるものだとされています。

この報道は、The New York Timesが「How Google’s A.I. Search Is Imperiling the Open Web」を掲載した後に出たものです。これを受けてGoogle幹部は、「Googleは週にAI検索機能を通じて数十億件のクリックを送っている(Google sends billions of clicks through AI Search features weekly)」という指標を持ち出しているとされています。加えて、RedditとGoogleとの間のコンテンツ契約が更新期限を迎えている点も指摘されています。

SEO業界の著名人Glenn Gabe氏は、2026年7月22日付のポストで、5月のコアアップデートと6月のスパムアップデート以降Redditで問題が生じていること、そして60M(6,000万ドル)規模のGoogleとの契約が近く更新期限を迎えることに触れ、Reddit、Politicoその他がトラフィック減少を受けてAI向けのコンテンツアクセスをGoogleに与えることを見直そうとしている、と投稿しています。

なぜ重要か・SEO実務への影響

今回報じられている検討は、いずれもまだ「実行するかどうかを検討している」段階であり、実際にGoogle検索の完全ブロックに踏み切ったパブリッシャーがいるわけではありません。しかし、USA Today、People、Reutersといった規模のあるメディア企業が「ブロックは選択肢として100%あり得る」と公言している点は、Google検索とパブリッシャーの関係が転換点に近づいていることを示すシグナルだと捉えられます。特に、Googleによるコンテンツのクロール・活用(AI Overviewsなどでの要約表示を含む)と、そこから得られる送客(クリック)のバランスが崩れているという指摘は、AI検索時代における「見返りのない露出」というテーマそのものであり、日本のパブリッシャー・メディア運営者にとっても他人事ではない構造的な課題です。

所感

Scale Basics編集部としては、今回の報道は、AI OverviewsやAI検索機能の拡大によって、コンテンツを提供する側(パブリッシャー)とそれを消費・要約する側(Google)との間の力学が、可視化されつつある事例だと捉えています。USA TodayやPeopleのように収益規模の大きい企業が「ブロックは選択肢の一つ」と明言する段階に至ったことは重い意味を持ちますが、Economistのように「トラフィックは減っていてもゼロにはしたくない」という慎重な立場も併存しており、業界内でも一枚岩ではないことがうかがえます。日本のメディア・パブリッシャーにとっても、Googleからの送客に依存する構造がどこまで持続可能かを見直す契機として、この動向を注視する価値があるでしょう。

まとめ

・USA Today、Politico、Reuters、Economist、People、Redditを含む複数の大手パブリッシャーが、Google検索からのクリック減少を受けてGoogle検索の完全ブロックを強く検討しているとWSJが報道

・USA Today CEOのMike Reed氏やPeople Inc. CEOのNeil Vogel氏は「ブロックは100%検討対象」と明言する一方、Economistは完全撤退は現時点で議論外とするなど、企業間で立場に差がある

・背景には、NYTによるGoogleのAI検索批判記事や、Redditの対Googleコンテンツ契約の更新期限、Googleが持ち出す「週に数十億クリック」という指標がある

・実際にブロックに踏み切った企業はまだないが、Googleとパブリッシャーの力学の転換点を示すシグナルとして注目される

よくある質問

Q1: 実際にGoogle検索をブロックした大手パブリッシャーはあるのですか?

現時点での報道では、USA Today、Politico、Reuters、Economist、People、Redditなどの企業が「検討している」段階であり、実際にGoogle検索の完全ブロックに踏み切ったという事実は報じられていません。

Q2: なぜパブリッシャーはGoogle検索のブロックを検討しているのですか?

Google検索からのクリックが継続的に減少しており、Googleに自社コンテンツをクロール・消費させることの見返りが、十分なクリックという形で戻ってこなくなっていることが背景にあるとされています。AI OverviewsなどのAI検索機能の拡大も要因の一つとして挙げられています。

Q3: この動きにはどんな企業が関わっているのですか?

WSJの報道では、USA Today、Politico(Axel Springer傘下)、Reuters、Economist、People Inc.、Timeなどのメディア企業に加え、オンライン掲示板のRedditも、AI利用のための自社コンテンツへのGoogleのアクセス遮断を協議しているとされています。

出典:Large Publishers Strongly Considering Blocking Google Search(Search Engine Roundtable、2026年7月23日)https://www.seroundtable.com/publishers-blocking-google-search-41735.html

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

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