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GoogleがAI回答への支払いをテスト、Search profilesは10,000フォロワーに【2026年9月】

GoogleがAI回答への支払いをテスト、Search profilesは10,000フォロワーに【2026年9月】

Search Engine Journalが2026年9月19日、週次まとめ「SEO Pulse」を公開しました。執筆はMatt G. Southern氏です。冒頭には、今週の更新がGoogleの支払う対象、Search ConsoleがAIの結果について報告する内容、そしてサイトが検索を失わずにAI学習を拒否する方法を変える、と置かれています。取り上げられたのは4件で、本記事ではそのうち2件――GoogleがAI回答への貢献に対してサイトへ支払うパイロットプログラムをテストしている件と、Search profilesのフォロワー要件が10,000に引き下げられた件――を中心に整理します。残るJohn Mueller氏の発言とCloudflareの設定変更は、当メディアで個別に扱っているため簡潔に触れます。

今週のSEO Pulseが扱った4件

2026年9月19日付の週次まとめが取り上げているのは、次の4件です。

・John Mueller氏が、AI検索のポジション(順位)のデータを有用な形で報告するのは難しいと述べた件

・Googleが、自社のAI回答への貢献に対して参加サイトへ支払うパイロットプログラムをテストしている件

・Cloudflareが、AI学習の拒否と検索用のクロールを切り分ける設定を追加した件

・Search profilesのフォロワー要件が10,000に引き下げられた件

当メディアでは1件目と3件目をすでに個別記事として扱っているため、以下では2件目と4件目を中心に整理し、残る2件は同じ週に併せて取り上げられたものとして簡潔に触れます。なお、AIによる概要(AI Overviews)とAIモード(AI Mode)は、いずれもGoogleの検索でAIが回答を生成する機能の名称です。

AI回答への貢献に対して支払うパイロットプログラム

出典は、参加するサイトのコンテンツがGeminiアプリ、AIによる概要、AIモードの回答に貢献したときに、そのサイトへ支払うプログラムをGoogleがパイロット提供していると伝えています。

押さえておきたいのは情報の階層です。これはGoogleが制度として発表したものではありません。出典はこの件をDigidayの報道として紹介し、Digidayによれば、Googleはこのパイロットが初期段階のものであると認め、少なくとも数十社のパブリッシャーに打診されていると書いています。

支払いの条件は「大きく貢献する」場合のみ

支払いを受けるのは、自社のコンテンツが回答の作成中にcontributes significantlyする場合だと出典はしています。日本語にすると「大きく貢献する」という内容です。事実の確認だけを行うコンテンツや、後から追加されたコンテンツは対象にならないと明記されています。回答に何らかの形で関わればよい、という条件ではありません。

受け入れたサイトには、月次の収益といくらかの履歴を表示するSearch Consoleのパネルが提供され、設定からオプトアウトできるとされています。

パネルは支払額を示すが、その根拠は示さない

一方で出典は、このパネルの限界も併記しています。貢献のパネルは支払額を表示するものの、それが何に基づいているのかは示さないとされ、プログラムを知るある経営層がこれをquite black boxと評したと書かれています。日本語にすると「かなりブラックボックスだ」という内容です。さらに、そのパネルの隣には、クリックではなくインプレッションを追跡するレポートが置かれているとも記されています。

出典はもう一点、a publishing executiveの見方を紹介しています。日本語にすると「あるパブリッシング企業の経営層」という内容です。この支払いを受け入れることは、特により良い条件を交渉する場面でサイトの交渉上の立場を弱めるかもしれない、という懸念で、理由としては、Googleがすでに提供している対価としてこのパイロットを引き合いに出せるからだと説明されています。これは匿名の関係者の見方として紹介されたものであり、そうなることが確認された事実ではありません。

Search profilesのフォロワー要件が10,000に引き下げられた

もう一つの主題は、Google検索のSearch profiles(検索上のプロフィール)です。出典は、Googleがフォロワーの下限を10,000に引き下げたと伝えています。この数は、YouTube、Instagram、X、TikTokのアカウント単位で数えられます。発表したのは、Searchのプロダクトマネージャーである Ibrahim Badr氏です。

要件の推移は次のとおりです。

・6月のローンチ時:YouTube、Instagram、Xで100,000フォロワー、TikTokで300,000フォロワー

・8月まで:4つのプラットフォーム横断で35,000フォロワー

・今回:10,000フォロワー

出典は、この結果としてYouTube、Instagram、Xについては15週間のうちに3つの異なる基準ができたことになる、と書いています。あわせて、メディア企業が複数のブランドをカバーする1つのログインを得られるようになったこと、記事の表示ではサムネイルが更新され見出しが長くなること(サイズは投稿に示されていないとされています)も挙げられています。この機能は今も米国のみです。

順位には直接影響せず、Discoverに表示される

順位との関係について出典は、GoogleのヘルプページがSearch profileは順位に直接影響しないとしていると書いています。代わりにDiscover(Googleのフィード)に表示され、フォロワーがそのソースのコンテンツをフィード内でより多く見る可能性がある、という位置づけです。出典は例として、6月の時点では対象外だったYouTube登録者12,000人の米国サイトが、今日ならプロフィールを取得できると挙げています。

同じ週に取り上げられた残り2件と今週のテーマ

1件目は、GoogleのJohn Mueller氏の発言です。出典は、検索が従来の1位から10位というモデルを超えて進化しており、それをAIの結果に適応させるのは相当な難題だと同氏が述べたと伝えています。同氏は、8月31日に全世界へ展開されたレポートに関するRedditの議論に応じ、ポジションの追跡はhard to do in a way that makes it usefulだと述べました。日本語にすると「有用になる形で行うのは難しい」という内容です。生成AIのレポートはポジションをまったく示さず、その下のSearch performanceのデータでは、リンクはOverviewのブロック自体があった位置を引き継ぐとされています。

3件目はCloudflareです。出典は、robots.txtにAI学習を拒否する意思表示を掲げつつ、Googlebot、Applebot、Bingbotが検索のためにクロールすることは妨げないDisallow AI Trainingという設定が追加されたと伝えています。日本語にすると「AI学習を許可しない」という設定名です。Blockを選ぶと、現在は検索も含めて3つのクローラーすべてが止まり、既存のTraining向けのブロックは新しい設定に合わせて自動的に更新されます。Googleではこの設定がGoogle-Extended、AppleではApplebot-Extendedを通じて管理されるとされ、この設定は自社のページがAIによる概要やAIモードに表示されるかどうかには影響せず、そちらはSearch Consoleで別に管理されるとも注記されています。

今週のテーマ:「計算のない数字」

締めの章はTheme Of The Week: The Number Without The Mathと題されています。日本語にすると「今週のテーマ:計算のない数字」という内容です。今週の2つの話題は数字を示すが、どちらもその背後にある詳細の一部を省いている、という指摘です。Googleはパイロットでサイトに支払うが貢献の内訳は示さず、AIのレポートはインプレッションを示すがポジションは特定しない、と並べられます。対してCloudflareは透明性を重視し、Accountableというラベルの必須要件として、学習のために提供されたページのURLを提示する、あるいは提示することを約束するよう運営者に求めていると書かれています。Cloudflareによれば、GoogleはGoogle-Extendedに関連するURL単位の透明性ツールを今後数週間のうちに追加する計画です。唯一の例外はSearch profilesで、そこに示される数字は、すでにそれを表示しているプラットフォーム上ですでに持っていたフォロワー数だ、というのが記事の締めです。

現場への意味(編集部の見解)

ここからは編集部の整理です。Search profilesは出典が米国のみと明記しているため、日本のSEO担当者にとって現時点で手を動かす対象ではありません。米国以外への展開の有無や時期について、出典は触れていません。ただし、出典自身がYouTube、Instagram、Xについては15週間で3つの異なる基準になったと書いているとおり、条件が短期間で動く種類の機能である点は把握しておく価値があります。ここからは編集部の推測ですが、仮に日本語圏へ広がれば、自社が持つYouTubeやInstagramなどのアカウントのフォロワー数が、検索側の機能を使うための前提条件として初めて意味を持ちます。もっとも、その可能性を理由にアカウント運用を組み替えるほどの根拠は現時点でありません。

支払いパイロットで誤りやすい点は2つあります。1つは情報の階層で、これはDigidayの報道であり、Googleが認めたのは初期段階のパイロットであるという点までです。制度として発表されたものとして社内に共有すると、事実がひとつ変わってしまいます。もう1つは参加の経路で、出典に書かれているのは少なくとも数十社のパブリッシャーに打診されたという規模感だけです。応募窓口や申し込み方法についての記述は出典にありません。日本のメディアに打診が来ているかどうかにも、出典は触れていません。

条件の読み方も実務的には重要です。対象は回答の作成中に大きく貢献した場合で、事実の確認だけを行うコンテンツや後から追加されたコンテンツは対象外だと出典は書いています。ここからは編集部の推測ですが、この線引きは、すでにどこかにある事実をなぞるだけの記事と、回答の骨格そのものを提供する記事とを分ける考え方に近く、一次情報や独自の観測を持つ記事のほうが有利になりやすいと読めます。ただし、その判定が実際にどう行われるのかを出典は説明していません。パネルが支払額だけを示して根拠を示さない以上、支払われた金額から逆算して編集方針を決めることは、現状では難しいと考えます。

交渉上の立場への懸念は、共有の仕方に注意が必要です。支払いを受け入れると交渉力が弱まりうるという指摘は、出典が「a publishing executive」として紹介した匿名の見方であり、事実として確認された影響ではありません。社内やクライアントへ伝える際は、「そう指摘する関係者がいる」という形のまま残すのが正確です。日本のSEO担当者が今週できることがあるとすれば、Search Consoleに見慣れないパネルが現れたときにそれが何なのかを判断できるよう、支払いの条件とオプトアウトの所在を頭に入れておくことだと編集部は考えます。

まとめ

・Search Engine Journalが2026年9月19日付の週次まとめSEO Pulse(執筆:Matt G. Southern氏)で4件を取り上げた

・Googleは、参加サイトのコンテンツがGeminiアプリ、AIによる概要、AIモードの回答に貢献したときに支払うプログラムをパイロット提供している。情報源はDigidayの報道で、Googleは初期段階のパイロットであると認め、少なくとも数十社のパブリッシャーに打診されたとされる

・支払われるのは回答の作成中に「大きく貢献する」場合で、事実確認のみのコンテンツや後から追加されたコンテンツは対象外。受け入れたサイトには月次収益と履歴を示すSearch Consoleのパネルが提供され、設定からオプトアウトできる

・そのパネルは支払額を示すが根拠を示さず、プログラムを知る経営層は「かなりブラックボックスだ」と評した。隣にはクリックではなくインプレッションを追跡するレポートがある。支払いを受け入れると交渉上の立場が弱まりうるという指摘は、出典が匿名のパブリッシング企業経営層の見方として紹介したもの

・Search profilesのフォロワー要件が10,000(YouTube・Instagram・X・TikTokのアカウント単位)に引き下げられた。6月のローンチ時はYouTube・Instagram・Xで100,000、TikTokで300,000、8月までに4プラットフォーム横断で35,000。発表者はSearchのプロダクトマネージャー Ibrahim Badr氏で、機能は現時点で米国のみ

・GoogleのヘルプページはSearch profileが順位に直接影響しないとしており、Discoverに表示されてフォロワーがそのソースのコンテンツをより多く見る可能性があるとされる

よくある質問

Q1: AI回答への支払いパイロットには、誰でも参加を申し込めるのですか?

応募窓口や申し込み方法についての記述は出典にありません。出典はDigidayの報道として、Googleがこのパイロットを初期段階のものだと認め、少なくとも数十社のパブリッシャーに打診されたと伝えています。支払われるのはコンテンツが回答の作成中に大きく貢献した場合で、事実の確認だけを行うコンテンツや後から追加されたコンテンツは対象外とされ、受け入れたサイトには月次の収益といくらかの履歴を示すSearch Consoleのパネルが提供され、設定からオプトアウトできると書かれています。

Q2: Search profilesは日本でも使えますか?

出典は、この機能が今も米国のみだと書いています。米国以外への展開の有無や時期について、出典は触れていません。要件は10,000フォロワーで、YouTube、Instagram、X、TikTokのアカウント単位で数えられます。6月のローンチ時はYouTube、Instagram、Xで100,000フォロワー、TikTokで300,000フォロワーが必要で、8月までに4つのプラットフォーム横断で35,000フォロワーに引き下げられていました。

Q3: Search profileを作ると検索順位は上がるのですか?

出典は、GoogleのヘルプページがSearch profileは順位に直接影響しないとしていると書いています。代わりにDiscoverに表示され、フォロワーがそのソースのコンテンツをフィード内でより多く見る可能性があるとされています。出典は例として、6月の時点では対象外だったYouTube登録者12,000人の米国サイトが、今日ならプロフィールを取得できると挙げています。

出典:Google AI Payment Pilot, Search Profiles At 10,000 – SEO Pulse(Search Engine Journal、Matt G. Southern氏、2026年9月19日)https://www.searchenginejournal.com/seo-pulse-google-ai-payment-pilot-search-profiles-at-10000/589849/

SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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