この記事でわかること
アップデートの日程は検索ステータス ダッシュボードで確かめ、完了から1週間以上たってから開始前の1週間とSearch Consoleで比べます。期間が重なっただけで原因と決めつけないことが、対処を誤らない前提です。
- 01アップデートとは検索順位を決めるランキングシステムの見直しです。Googleは継続的に更新しており、大きなものは名前を付けてダッシュボードで告知します。
- 02最新の日程2026年10月14日時点の最新はSeptember 2026 spam update(日本時間9月25日〜10月8日)、直近のコアはMay 2026 core update(日本時間5月22日〜6月2日)です。
- 03日付がずれる理由ダッシュボードは米国太平洋時間、Search Consoleはカリフォルニア時間で日付を区切ります。日本時間に直すと開始日が1日後ろにずれることがあります。
- 042025年のコアは3回3月・6月・12月の3回です。当サイトの旧版にあった「2025年9月のコアアップデート」はダッシュボードに無く、削除しました。
- 05影響の調べ方公式の手順は、完了後1週間以上待ってから開始前の1週間と比べることです。当サイトでは、表示回数の減少がアップデート開始より前に始まっていた例もありました。
- 06下がったときの対処コアは品質の再評価、スパムはポリシー違反への対処です。種類で見る場所を分け、改善の反映には数か月かかることもあると考えて動きます。
Googleアルゴリズムアップデートとは?
Googleアルゴリズムアップデートとは、検索順位を決める仕組み(ランキングシステム)の見直しのことです。Googleは検索アルゴリズムを継続的に更新しており、そのうち影響の大きいものに「March 2026 core update」のような名前を付けて、公式の検索ステータス ダッシュボードで開始と完了を告知します。
Googleのコア アップデートに関する文書は、名前つきの大きな更新とは別に「Google では常に検索エンジンのアルゴリズムを更新しており、その更新には小規模なコア アップデートも含まれます」と説明しています(Google 検索のコア アップデートとウェブサイト)。順位は告知のない日にも動くということです。
Googleの検索アルゴリズム(ランキングシステム)とは
Googleの検索アルゴリズムとは、検索された語句に対してどのページをどの順番で表示するかを決める、自動化された仕組みの総称です。Googleは公式ガイドで、自動ランキング システムが検索インデックス内の数千億のウェブページなどについて多くの要素やシグナルを調べ、最も関連性が高く有用な結果を一瞬で表示すると説明しています(Google 検索ランキング システムのご紹介)。
このガイドには、語句の意味を理解するBERTやRankBrain、レビューの質を見るレビュー システム、スパムを検出するSpamBrainなど、個別のシステムが並んでいます。「アルゴリズム」は1本の式ではなく、こうした複数のシステムの組み合わせです。クロールやインデックスを含む検索の全体像は検索エンジンの仕組みとSEOとの関係で解説しています。
なぜアップデートが行われるのか
目的は、検索する人に有用で信頼できる結果を返し続けることです。コア アップデート文書は、コア アップデートの目的を「有用で信頼できる結果を検索ユーザーに提供するという Google の使命を果たすこと」と書き、ウェブ上のコンテンツが変わるのに合わせてシステムを評価し、更新していると説明しています。
同じ文書は、お気に入りのレストランのリストを例に、新しい店が候補に加わるとリストの順番が変わり、順位が下がった店が必ずしも「悪い」わけではないとたとえています。コア アップデートで順位が下がったページに、必ずしも問題があるとは限らないということです。
アップデートの種類:コア・スパム・その他
順位は日常的な小さな変更でも動きますが、名前つきで告知されるアップデートは、大きく「コアアップデート」「スパムアップデート」「その他(レビュー・ヘルプフルコンテンツ・Discoverなど)」に分けられます。順位が下がったときに見るべき場所は種類で変わるため、まずこの区別を押さえます。
コアアップデートとは
コアアップデートとは、Googleが年に数回行う、検索アルゴリズムとシステムへの重要かつ大規模な変更です。コア アップデート文書は「これらの変更は広範囲にわたるもので、特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」としています。
展開にかかる期間は回ごとに違います。検索ステータス ダッシュボードの記録では、2025〜2026年のコアアップデート5回は11日21時間〜18日2時間でした。一方で2024年3月のコアアップデートは45日かかっています。「約2週間」は目安にすぎず、毎回ダッシュボードで完了の告知を確かめる必要があります。
スパムアップデートとは(コアとの違い)
スパムアップデートとは、スパムを検出する自動システムに大きな改良を加えたときの呼び名です。Googleのスパム アップデート文書は、スパム検出の自動システムは常に動いているが、その仕組みを大きく改善したときにスパム アップデートと呼ぶ、と説明しています(Google Search spam updates and your site)。
コアとの違いは、見直しの対象です。コアアップデートは検索結果全体の品質の評価を広く見直すもので、順位が下がってもサイトに違反があるとは限りません。スパムアップデートで影響を受けたサイトについて、同文書はスパムに関するポリシーを確認し、守れているかを点検するよう求めています。2026年6月の例はJune 2026 spam updateの実施内容で解説しています。
その他のアップデート(レビュー・ヘルプフルコンテンツ・Discover)とコアへの統合
ダッシュボードには、コアとスパム以外にも、レビュー アップデート(2023年11月まで)、ヘルプフル コンテンツ アップデート(2022年8月・12月、2023年9月)、パソコン向けのページ エクスペリエンス アップデート(2022年2月)、Discoverのアップデート(2026年2月)が載っています。
こうした個別のシステムは、のちにコアへ組み込まれてきました。ランキング システムのガイドは「ヘルプフル コンテンツ システム」を引退したシステムの欄に置き、2022年に「ヘルプフル コンテンツ アップデート」として発表され、2024年3月にコア ランキング システムの一部になったと説明しています。2024年3月5日の公式ブログも、このコアアップデートは複数のコア システムの変更を含み、有用性を判断するシグナルやシステムはもはや1つではない、と書いています(What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies)。
2026年2月の更新は、ダッシュボード上の名称が「February 2026 Discover update」で、告知本文では「February 2026 Discover core update」と呼ばれています。告知時点の対象は米国の英語ユーザーで、今後ほかの国と言語に広げる予定とされていました。通常の検索結果ではなく、Discoverの品質を全体的に高めるための更新です。
| 種類 | 目的 | 実施回数(ダッシュボード記載) | 順位が動いたときに見るところ |
|---|---|---|---|
| コアアップデート | 検索結果全体の品質評価の見直し。特定サイトが対象ではない | 2023年4回、2024年4回、2025年3回、2026年は10月14日時点で2回 | 上位ページとの比較、検索意図とのずれ、コンテンツの質 |
| スパムアップデート | スパム検出システムの改良 | 2024年3回、2025年1回、2026年は10月14日時点で4回 | スパムポリシーへの違反、Search Consoleの手動による対策 |
| レビュー・ヘルプフルコンテンツ | レビューの質・人のために作られたコンテンツの評価 | 2023年11月のレビュー アップデートが最後。ヘルプフル コンテンツは2024年3月にコアへ | 現在はコアアップデートと同じ見方 |
| Discoverのアップデート | Discoverの品質向上 | 2026年2月に1回(告知時点は米国の英語ユーザー向け) | Search ConsoleのDiscoverレポート |
最新のアップデートはいつ?2025〜2026年の公式日程
2026年10月14日時点で最新のランキング更新は、September 2026 spam update(日本時間2026年9月25日〜10月8日)です。直近のコアアップデートはMay 2026 core update(日本時間5月22日〜6月2日)で、2026年のコアはMarch 2026 core updateと合わせて2回です。その前はDecember 2025 core updateでした。
下の表は、検索ステータス ダッシュボードの公開データ(incidents.json)と、2025年分は各回の告知ページにある開始・終了時刻を、太平洋時間のまま載せた列と、日本時間に換算した列に分けたものです。所要期間はダッシュボードの履歴ページの表記です。
| 名称(公式表記) | 期間(米国太平洋時間) | 期間(日本時間に換算) | 所要期間 |
|---|---|---|---|
| September 2026 spam update | 2026/9/24 9:15〜10/8 1:00 | 2026/9/25 1:15〜10/8 17:00 | 13日16時間 |
| August 2026 spam update | 2026/8/18 9:27〜8/21 1:49 | 2026/8/19 1:27〜8/21 17:49 | 2日16時間 |
| June 2026 spam update | 2026/6/24 9:00〜6/26 10:00 | 2026/6/25 1:00〜6/27 2:00 | 2日1時間 |
| May 2026 core update | 2026/5/21 8:40〜6/2 5:40 | 2026/5/22 0:40〜6/2 21:40 | 11日21時間 |
| March 2026 core update | 2026/3/27 2:00〜4/8 6:00 | 2026/3/27 18:00〜4/8 22:00 | 12日4時間 |
| March 2026 spam update | 2026/3/24 12:00〜3/25 7:30 | 2026/3/25 4:00〜3/25 23:30 | 19時間30分 |
| February 2026 Discover update | 2026/2/5 9:00〜2/27 2:00 | 2026/2/6 2:00〜2/27 19:00 | 21日17時間 |
| December 2025 core update | 2025/12/11 9:25〜12/29 11:00 | 2025/12/12 2:25〜12/30 4:00 | 18日2時間 |
| August 2025 spam update | 2025/8/26 9:00〜9/22 0:00 | 2025/8/27 1:00〜9/22 16:00 | 26日15時間 |
| June 2025 core update | 2025/6/30 7:30〜7/17 1:00 | 2025/6/30 23:30〜7/17 17:00 | 16日18時間 |
| March 2025 core update | 2025/3/13 9:00〜3/27 5:35 | 2025/3/14 1:00〜3/27 21:35 | 13日21時間 |
公開データ(incidents.json)には、同じ期間に別サービス(Serving)の障害も載っていますが、ランキング更新ではないため除外しています。各回の速報はSEO最新情報まとめでも追えます。
記事によって日付が1日ずれる理由(太平洋時間と日本時間)
日付が1日ずれるのは、ダッシュボードが米国太平洋時間で表示されているためです。履歴ページの末尾には「All times are US/Pacific」と書かれています。たとえばMay 2026 core updateは太平洋時間では5月21日8時40分開始ですが、日本時間では5月22日0時40分です。「5月21日開始」と「5月22日開始」はどちらも間違いではなく、時間帯の違いです。
Search Consoleも同じ考え方です。Search Consoleヘルプは「検索パフォーマンス レポートは、日ごとのデータをカリフォルニア州の現地時間に基づいてトラッキングしている」と説明しています(Search Console のデータについて)。Search Consoleで前後を比べるときは、ダッシュボードの太平洋時間の日付をそのまま使うと、区切りがそろいます。
9月スパムアップデートだけ約13日16時間かかった
2026年のスパムアップデートは4回あり、3月は19時間30分、6月は2日1時間、8月は2日16時間で終わりました。これに対して9月スパムアップデートは13日16時間かかっています。開始時の英語の告知は、世界全体とすべての言語に適用され、展開の完了には最大2週間かかる場合がある、という内容でした。
なぜ長くかかったのか、どのような種類のスパムが対象だったのかについて、ダッシュボードには説明がありません。完了の告知と、同時期に順位チェックツールで見られた変動の扱いは2026年9月のスパムアップデート完了のニュースで整理しています。8月の回の業界の分析は2026年8月スパムアップデートの順位変動の分析にまとめています。
2025年のコアアップデートは3回(3月・6月・12月)
2025年のコアアップデートは、March 2025 core update、June 2025 core update、December 2025 core updateの3回です。ほかにAugust 2025 spam updateがあり、26日15時間と、2025〜2026年のランキング更新で最も長くかかっています。
当サイトの旧版では、2025年のコアアップデートを3月・6月・9月・12月の年4回と書いていましたが、ダッシュボードに2025年9月のコアアップデートはありません。旧版の誤りとして削除し、あわせて旧版に無かったAugust 2025 spam update、December 2024 core update、December 2024 spam updateを年表に加えました。旧版にあった、2025年3月に悪用された評判(サイトの評判の不正使用)ポリシーを導入したという記述も、Googleの公式ブログでは2024年3月の発表・5月5日の施行となっていたため削除しています。
Googleアルゴリズムアップデートの歴史(年表 2011〜2026年)
Googleアルゴリズムアップデートの歴史は、公式の記録の残り方で2つに分かれます。2021年11月以降はダッシュボードに全件が載っています。それより前は、Googleの公式ブログやランキング システムのガイドで個別に確認するしかありません。この年表は、両方の公式ソースで確認できたものだけを載せています。
2021年11月以降は検索ステータス ダッシュボードの全件
Googleが「ランキングの更新情報のリスト」として案内していたページ(developers.google.com/search/updates/ranking)は、2026年10月14日に開くと検索ステータス ダッシュボードのRanking履歴へ転送されました。公式のリストは現在ダッシュボードの履歴そのもので、最も古い掲載はNovember 2021 spam updateです。下の表は、その履歴を全件書き出したものです(開始日は太平洋時間)。
| 年 | 名称(公式表記) | 開始日(太平洋時間) | 所要期間 |
|---|---|---|---|
| 2026 | September 2026 spam update | 9月24日 | 13日16時間 |
| 2026 | August 2026 spam update | 8月18日 | 2日16時間 |
| 2026 | June 2026 spam update | 6月24日 | 2日1時間 |
| 2026 | May 2026 core update | 5月21日 | 11日21時間 |
| 2026 | March 2026 core update | 3月27日 | 12日4時間 |
| 2026 | March 2026 spam update | 3月24日 | 19時間30分 |
| 2026 | February 2026 Discover update | 2月5日 | 21日17時間 |
| 2025 | December 2025 core update | 12月11日 | 18日2時間 |
| 2025 | August 2025 spam update | 8月26日 | 26日15時間 |
| 2025 | June 2025 core update | 6月30日 | 16日18時間 |
| 2025 | March 2025 core update | 3月13日 | 13日21時間 |
| 2024 | December 2024 spam update | 12月19日 | 7日2時間 |
| 2024 | December 2024 core update | 12月12日 | 6日4時間 |
| 2024 | November 2024 core update | 11月11日 | 23日13時間 |
| 2024 | August 2024 core update | 8月15日 | 19日4時間 |
| 2024 | June 2024 spam update | 6月20日 | 7日1時間 |
| 2024 | March 2024 spam update | 3月5日 | 14日21時間 |
| 2024 | March 2024 core update | 3月5日 | 45日 |
| 2023 | November 2023 reviews update | 11月8日 | 29日 |
| 2023 | November 2023 core update | 11月2日 | 25日21時間 |
| 2023 | October 2023 core update | 10月5日 | 13日23時間 |
| 2023 | October 2023 spam update | 10月4日 | 15日12時間 |
| 2023 | September 2023 helpful content update | 9月14日 | 13日11時間 |
| 2023 | August 2023 core update | 8月22日 | 16日3時間 |
| 2023 | April 2023 reviews update | 4月12日 | 13日2時間 |
| 2023 | March 2023 core update | 3月15日 | 13日7時間 |
| 2023 | February 2023 product reviews update | 2月21日 | 14日 |
| 2022 | December 2022 link spam update | 12月14日 | 29日 |
| 2022 | December 2022 helpful content update | 12月5日 | 38日 |
| 2022 | October 2022 spam update | 10月19日 | 2日 |
| 2022 | September 2022 product reviews update | 9月20日 | 6日 |
| 2022 | September 2022 core update | 9月12日 | 14日 |
| 2022 | August 2022 helpful content update | 8月25日 | 15日 |
| 2022 | July 2022 product reviews update | 7月27日 | 6日 |
| 2022 | May 2022 core update | 5月25日 | 15日 |
| 2022 | March 2022 product reviews update | 3月23日 | 14日 |
| 2022 | Page experience update for desktop | 2月22日 | 9日 |
| 2021 | December 2021 product reviews update | 12月1日 | 20日 |
| 2021 | November 2021 core update | 11月17日 | 13日 |
| 2021 | November 2021 spam update | 11月3日 | 8日1時間 |
履歴には「Ranking is experiencing an ongoing issue」(2023年10月5日・2024年8月15日)という項目もありますが、これはランキングの不具合の告知で、アップデートではないため除いています。
2021年以前の主なアップデート(パンダ・ペンギンなど)
2021年11月より前のアップデートは公式リストに載っていません。下の表は、Googleの公式ブログとランキング システムのガイドで、時期と内容を確認できたものだけです。影響範囲の数値は、各公式ブログが発表時に示したものです。
| 時期 | 名称 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 2011年2月 | パンダ | 低品質なサイトの順位を下げる変更。発表時点は米国のみで、クエリの11.8%に目に見える影響。2015年にコア ランキング システムの一部に |
| 2012年4月 | ペンギン | リンクスパムへの対策。英語のクエリの約3.1%に影響。2016年にコア ランキング システムへ統合 |
| 2013年8月 | ハミングバード | ランキング システム全体の大きな改善 |
| 2014年8月 | HTTPSをランキング シグナルに | 発表時点では影響は1%未満のクエリにとどまる小さな要素 |
| 2015年4月 | モバイルフレンドリー アップデート | モバイル検索で、モバイル対応ページの順位を引き上げ |
| 2016年9月 | ペンギンがコアの一部に | 公式ブログの表題は「Penguin is now part of our core algorithm」 |
| 2018年3月 | モバイル ファースト インデックス | ベストプラクティスに沿うサイトから移行を開始 |
| 2019年10月 | BERT | 米国の英語検索の10件に1件で、検索の理解を助ける |
| 2021年6月中旬〜 | ページ エクスペリエンス アップデート | 段階的に展開。パソコン向けは2022年2月(上の表) |
旧版の年表に載せていたEMDアップデート、パイレーツ アップデート、フレッド アップデート、「メディック アップデート」と呼ばれた2018年8月の変動などは、今回Googleの公式ページで時期と内容を確認できなかったため外しました。業界で付けられた通称が多く、公式の名称や発表とは一致しないことがあるためです。
年表から読めるGoogleの方向性
年表を通して見ると、個別に名前を付けて発表したシステムが、のちにコアへ組み込まれる流れが続いています。パンダは2015年、ペンギンは2016年、ヘルプフル コンテンツは2024年3月にコアの一部になりました。2023年11月を最後にレビュー アップデートも単独では告知されていません。
その結果、2024年以降に名前つきで告知されるのは、ほぼ「コア」と「スパム」の2種類です。順位が動いたときに見るべき場所が、品質全般かスパムポリシーかの2つに整理されてきた、と読むことができます。
アップデートの影響を調べる方法(Search Consoleでの公式の手順)
アップデートの影響を調べる方法は、Googleがコア アップデート文書で手順を示しています。要点は3つで、ダッシュボードで開始日と完了日を確認する、完了から1週間以上待つ、完了後の1週間と開始前の1週間をSearch Consoleで比べる、です。この手順はコアアップデート向けに書かれたものですが、スパムアップデートでも同じ考え方を当てはめられます。
公式の確認先:検索ステータス ダッシュボードと公式ブログ
アップデートの日程を確認する一次情報は、Google 検索ステータス ダッシュボード(Search Status Dashboard)のRanking履歴です。開始時の告知、完了時の告知、所要期間が記録され、RSSフィードとJSONでも配信されています。
アップデートの背景や新しいポリシーの説明は、Google 検索セントラル ブログやGoogle Search CentralのSNSアカウントで発表されることがあります。Googleがアップデートに名前を付けて公表する理由は、アップデート名を公表する理由は「主に透明性」というMueller氏の説明で紹介しています。まとめ記事の日付は書き手によって時間帯がそろっていないことがあるため、日付は必ずダッシュボードで確かめてください。
Search Consoleで比べる手順
Search Consoleの「Performance(検索パフォーマンス)」レポートで、期間を2つ並べて比べます。手順は次のとおりです。
- ダッシュボードで、対象のアップデートの開始日と完了日(太平洋時間)を控える
- 完了日から1週間以上たってから作業する(変化を見極めやすくするため。Google推奨)
- Search Consoleの「Performance(検索パフォーマンス)」→「Search results(検索結果)」を開く
- 日付のフィルタで「Compare(比較)」を選び、完了後の1週間と、開始前の1週間をカスタム期間で指定する
- 「Pages(ページ)」タブで、クリック数・表示回数の差が大きいページを並べる
- 差が大きいページを選んだ状態で「Queries(クエリ)」タブに切り替え、どの検索語句で順位が動いたかを見る
Googleのコア アップデート文書は、上位のページとクエリについてアップデート前後の順位を見て、下落の大きさで対応を分けるよう勧めています。例として、2位から4位のような小さな下落なら大きな手直しは不要(うまくいっているコンテンツは変えないことを推奨)、4位から29位のような大きな下落ならより詳しく評価する、と示しています。Search Consoleの日付はカリフォルニア時間で区切られるため、ダッシュボードの太平洋時間の日付をそのまま入れれば、期間の境目がそろいます。Search Console全般の操作はサーチコンソールの使い方ガイドで解説しています。
当サイトのデータで比べてみた例
当サイト(scale-basics)のサイト全体のSearch Consoleデータ(ウェブ検索)に、この手順を2026年のスパムアップデート2回分当てはめてみました。2026年10月14日に日別のデータを取得し、太平洋時間の日付で区切っています。
| アップデート | 期間 | クリック数 | 表示回数 |
|---|---|---|---|
| August 2026 spam update(8月18日〜21日) | 開始前の1週間(8月11日〜17日) | 53 | 3,590 |
| 完了後の1週間(8月22日〜28日) | 37 | 3,112 | |
| September 2026 spam update(9月24日〜10月8日) | 開始の2週間前(9月10日〜16日) | 51 | 4,153 |
| 開始前の1週間(9月17日〜23日) | 20 | 1,820 |
8月の回は、開始前の1週間に比べて完了後の1週間はクリック数・表示回数とも少なくなっていました。ただし、この比較だけでは、減った理由がスパムアップデートなのか、ほかの要因なのかは区別できません。当サイトではこの期間の減少の原因を特定できていません。
9月の回は、期間の前後だけを比べると「アップデートの前から減っている」ことが見えません。日別に見ると、当サイトの表示回数は9月14日の882回から、9月18日に279回、9月22日に179回と、アップデートが始まった9月24日(太平洋時間)より前に減り始めていました。期間が重なっていても、それだけでアップデートが原因とは言えない例です。逆に、アップデートと無関係だとも断定できません。完了後の1週間(10月9日〜15日)は、2026年10月14日時点ではまだ終わっておらず、比べられる状態になっていません。
このように、比べる前の1週間がすでにふだんと違う動きをしていることがあります。開始前の1週間だけでなく、その前の数週間の日別の推移も一緒に確認すると、判断を誤りにくくなります。
公式でない「順位変動」との付き合い方
ダッシュボードに載らない順位の動きも、SEO業界ではよく話題になります。2026年7月には、複数の順位変動ツールとSEO業界の体感報告をもとに大きな変動が伝えられましたが、Googleの公式な告知はなく、未確認のままでした(2026年7月の未確認の順位変動)。
順位変動ツールの数値が上がることと、自分のサイトの順位が実際に動くことは別の話です。2026年9月下旬には、順位チェックツール側のデータに、実際の検索結果とは違う変動が混ざっていた可能性があるという見解を、順位計測ツールSEOmonitorの見解として米Search Engine Journalが報じました(Googleの公式説明ではありません。詳しくは2026年9月スパムアップデート完了のニュース)。ツールの数字は補助にとどめ、判断の根拠は自分のサイトのSearch Consoleのクリック数と表示回数に置きます。
順位が下がったときの対処
順位が下がったときの対処は、慌てて直す前に、アップデートの種類と展開の完了を確かめることから始めます。展開中は順位が日々動くため、途中のデータで結論を出すと、直す必要のないページまで変えてしまいます。
まずアップデートの種類で切り分ける
| 確認すること | コアアップデート | スパムアップデート | 告知のない変動 |
|---|---|---|---|
| 何が見直されたか | 検索結果全体の品質の評価 | スパム検出の仕組み | 不明 |
| サイトに違反があるか | 必ずしも無い(相対的な順位の入れ替わり) | スパムポリシー違反の可能性を点検 | 判断できない |
| 最初に見る場所 | 落ちたページと上位ページの比較 | スパムポリシー、手動による対策のレポート | Search Consoleで実際に動いたかどうか |
コアアップデートの場合
コアアップデートでは、特定の違反を直せば戻るという考え方はしません。落ちたページについて、検索結果の上位に来ているページと比べ、検索した人の目的に合っているか、情報が古くなっていないか、独自の内容があるかを見直します。
Googleは有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成で、自己評価のための質問を公開しています。たとえば「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか。」「コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。」「コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。」といった質問です。コア アップデート文書も、影響が大きかったページをこの自己評価の質問に照らして見直し、サイトに関わりのない信頼できる人にも評価してもらうことを勧めています。
スパムアップデートの場合
スパムアップデートの後に順位が動いたときは、スパムポリシーに照らしてサイトを点検します。Search Consoleの「Manual actions(手動による対策)」レポートに通知が出ていないかも確認してください。手動による対策は人の審査による措置で、アルゴリズムによるアップデートとは別の仕組みです。
スパムポリシーは更新されることがあります。2026年には、ブラウザの「戻る」操作を妨げるバックボタン・ハイジャックがスパムポリシーに追加されました(バックボタン・ハイジャックの新スパムポリシー)。第三者のコンテンツでサイトの評判を利用する行為については、サイトの評判の不正使用ポリシーの更新でまとめています。
回復までの期間
回復には数日から数か月かかります。コア アップデート文書は、改善の効果について「数日で効果が出るものもありますが、サイト全体が長期的に有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを提供しているとシステムが学習し、確認するまでには、数か月かかることもあります」と書いています。数か月たっても効果が見られない場合は、次のコアアップデートまで待つ必要があるかもしれない、とも説明しています。
スパムアップデートについては、スパム アップデート文書が、サイトがポリシーを守っていると自動システムが数か月かけて学習すれば改善する可能性がある、としています。ただし、リンクスパムのアップデートで不自然なリンクの効果が取り除かれた場合は、リンクで得ていた評価は戻らないとも明記しています。
アップデートに左右されにくいサイトにするには
アップデートのたびに慌てないためには、Googleが求める方向にふだんから合わせておくことです。具体的には、独自の情報があること、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を示せること、生成AIを使う場合も価値を足すこと、低品質なページを放置しないことの4つです。全体の施策の優先順位はSEO対策の全体像で整理しています。
独自の情報(一次情報)と検索意図への一致
Googleの自己評価の質問の最初は「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか。」です。ほかのサイトの情報をまとめ直しただけのページは、この質問に答えられません。自社のデータ、実際に試した記録、公式情報を自分で確かめた結果など、そのページにしか無い情報を入れます。
あわせて、検索した人が知りたいことに最初の数行で答えているかを確認します。この記事も、上位の解説記事が扱う論点を洗い出したうえで、公式記録との全件照合という独自の情報を加える形で書き直しました。検索意図に沿った記事の作り方はコンテンツSEOの進め方で解説しています。
E-E-A-Tと運営者・著者情報
誰が書いたのか、誰が運営しているのかを読者が確かめられるようにします。Googleの同じガイダンスは、読者が期待する場所に署名(著者名)を付けることを勧める一方で、偽りの著者情報を使わないよう求めています。2026年10月14日に確認した英語版のページ(最終更新 2026年10月5日)には、AIで生成した顔写真、架空の名前、偽の資格で人間の専門家が書いたように見せることは欺瞞の一形態であり、低品質なページのシグナルになる、と書かれています。
著者欄は、実在する書き手の実際の経歴だけを載せることが前提です。運営者情報、問い合わせ先、出典のリンクもあわせて整えます。
AI生成コンテンツの扱い
生成AIで作ったこと自体が問題になるわけではありません。Googleの生成 AI の利用に関するガイダンスは、生成AIはトピックの調査や独自のコンテンツの構成に役立つとしたうえで、ユーザーにとっての価値を加えずに大量のページを生成すると、大規模なコンテンツの不正使用に関するスパムポリシーに違反する場合がある、と説明しています。
AIで下書きを作る場合も、事実を確かめ、独自の情報を足してから公開します。品質の低いページが多いとクロールやインデックスにも影響しうる点はクロール済み-未インデックスとサイト品質の関係で、AI検索での見え方はLLMOの解説で扱っています。
低品質ページの整理(改善・統合・noindex)
アクセスがほとんど無く、情報も古いページは、改善・統合・インデックスからの除外のいずれかで整理します。テーマに価値があるなら最新の情報と独自の内容を足して改善し、似たテーマの薄いページが複数あるなら1本にまとめて、古いURLから301で転送します。転送の設定方法はリダイレクトの種類と設定方法で解説しています。
改善も統合もしないページを検索結果から外す場合は、そのページの<head>に次のメタタグを入れます。
<!-- 検索結果から外したいページに入れる(リンクはたどらせる) -->
<meta name="robots" content="noindex, follow">
noindexはページを残したまま検索結果から外す指定です。ページ自体を削除する場合は、メタタグではなくサーバー側で404や410を返します。
よくある質問
Q. Googleの最新のアップデートはいつですか?
2026年10月14日時点の最新は、September 2026 spam updateです。太平洋時間で2026年9月24日に始まり10月8日に完了しました(日本時間では9月25日〜10月8日)。直近のコアアップデートは、太平洋時間で5月21日〜6月2日のMay 2026 core updateです。最新の状況はGoogle 検索ステータス ダッシュボードで確認できます。
Q. Googleのアップデートで何が変わりましたか?
2026年は、コアアップデートが3月と5月の2回、スパムアップデートが3月・6月・8月・9月の4回、Discover向けのコアアップデートが2月に1回ありました。コアアップデートについては、ダッシュボードの告知に個別の変更点は書かれておらず、Googleの文書も、検索アルゴリズムとシステムに重要かつ大規模な変更を加えるもの、と説明するにとどまります。ガイダンスの面では、2026年10月時点で、偽りの著者情報は低品質なページのシグナルになるという記述が公式ガイダンスに入っています。
Q. コアアップデートはどのくらいの頻度で行われますか?
Googleは「年に数回」と説明しています。検索ステータス ダッシュボードでは、2023年と2024年が各4回、2025年が3回、2026年は10月14日時点で2回でした。展開には、2025〜2026年の回で11日〜18日ほどかかっています。
Q. コアアップデートとスパムアップデートの違いは?
コアアップデートは、検索結果全体の品質の評価を広く見直すもので、特定のサイトを対象にしていません。スパムアップデートは、スパムを検出する自動システムを改良したものです。コアで順位が下がってもサイトに違反があるとは限りませんが、スパムアップデートの後に順位が下がった場合は、スパムポリシーに違反していないかを点検します。
Q. アップデート中に記事を更新しても大丈夫ですか?
通常の記事の更新は続けて構いません。ただし、アップデートへの対策として内容を大きく変えるのは、展開の完了から1週間以上たち、Search Consoleで前後を比べてからにします。展開中に変えると、更新の効果とアップデートの影響を区別できなくなるためです。
Q. 順位が回復するまでどれくらいかかりますか?
数日から数か月です。Googleのコア アップデート文書は、改善が反映されるまでに数か月かかることもあり、数か月たっても効果が見られない場合は次のコアアップデートまで待つ必要があるかもしれない、と説明しています。回復が保証されるわけではないため、品質の改善を続けることが前提です。
まとめ
Googleアルゴリズムアップデートは、検索順位を決めるランキングシステムの見直しです。名前つきで告知されるのは主にコアアップデートとスパムアップデートで、2021年11月以降の全件はGoogle 検索ステータス ダッシュボードで確認できます。2026年10月14日時点の最新はSeptember 2026 spam update、直近のコアはMay 2026 core updateです。
日付を見るときは、ダッシュボードが太平洋時間であることに注意してください。影響を調べるときは、完了から1週間以上待ち、開始前の1週間とSearch Consoleで比べるのが公式の手順です。当サイトのデータで見たように、比べる前の期間からすでに数値が動いていることもあります。期間が重なっただけで原因と決めつけず、種類に合わせて見る場所を分けてください。
アップデートのたびに慌てないためには、独自の情報、正直な著者情報、価値を足したコンテンツ、低品質なページの整理という、Googleが公式に示している方向にふだんから合わせておくことが確実です。まずはダッシュボードの履歴と、自分のサイトのSearch Consoleの日別データを並べて見るところから始めてみてください。
本記事は2026年10月14日に調査・執筆しました。アップデートの名称・日時・所要期間は、同日にGoogle 検索ステータス ダッシュボードのRanking履歴とincidents.jsonを取得して全件照合し、日本時間は公開データのUTC時刻から換算しています。公式文書は、同日にGoogle検索セントラルの「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」「Google Search spam updates and your site」「Google 検索ランキング システムのご紹介」「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」「生成 AI の利用に関するガイダンス」、Search Consoleヘルプ「Search Console のデータについて」、Google公式ブログ(2011年2月24日・2012年4月24日・2014年8月7日・2015年4月21日・2016年9月23日・2018年3月26日・2019年10月25日・2021年4月19日・2024年3月5日)を開いて確認しました。当サイトのデータは、2026年10月14日に取得したscale-basics.com全体のSearch Console日別データ(2026年6月14日〜10月11日)です。リライト前の状況として、当サイトのこの記事自体はSearch Consoleで表示150回・平均掲載順位22.4位(2026年7月15日〜10月12日)で、「google検索 アルゴリズム 歴史 年表」では平均13.9位でした。順位の変動には複数の要因があり、本記事の内容は回復を保証するものではありません。
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