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Bingが検索結果の商品画像に価格を重ねて表示するテスト――Search Engine Roundtableが報告【2026年7月】

Bingが検索結果の商品画像に価格を重ねて表示するテスト――Search Engine Roundtableが報告【2026年7月】

Microsoftが、Bingの自然検索結果(organic results)に表示される商品画像の上に価格を重ねて表示するテストを行っているようだと、Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏、2026年7月29日付)が報じています。この表示はSachin Patel氏がX(旧Twitter)に投稿したスクリーンショットで見つかったもので、通常のBingは商品画像の上にレビューの星評価を表示し、価格は画像の下に置くとされています。記事の著者であるBarry Schwartz氏自身の環境では従来どおりの表示だったものの、1件の検索結果スニペットの下に商品画像が2段並ぶ、新しいと思われる表示も別途確認したとしています。ごく短い速報ですが、ECサイトを運営する事業者にとっては、価格や在庫といった商品情報が検索面でどう扱われるかを考え直すきっかけになる動きです。

何が起きたか:Bingが商品画像の上に価格を重ねるテスト

Search Engine Roundtableの記事(見出し:「Bing Testing Pricing On Product Images(Bingが商品画像への価格表示をテスト)」)は、冒頭で次のように報じています。「Microsoftは、Bing検索の自然検索結果内にある商品画像の上に価格を表示することをテストしているようだ(“Microsoft seems to be testing showing pricing on the product images within the Bing Search organic results.”)」。

そのうえで、通常時のBingの挙動については「通常であれば、Bingは商品画像の上にレビューの星を表示し、画像の下に価格を表示する(“Normally, Bing would show review stars on the product images and, below the image, show the price.”)」と説明しています。つまり今回のテストは、商品サムネイルに重ねるバッジの中身を「レビュー評価」から「価格」へ差し替えたように見える、という趣旨です。

この価格表示は、Sachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットで発見されたものだと記事は説明しています(“The product price aspect was spotted by Sachin Patel who posted this screenshot on X”)。記事は非常に短い速報で、Microsoft側の公式コメントは掲載されておらず、テストの実施規模、対象国・言語、開始時期、正式導入の予定といった情報にも触れていません。記事が最後に述べているのは「Bingは本当に多くの機能をテストしている(“Bing tests a lot of features, a lot.”)」という一文だけで、フォーラムディスカッションの参照先としてもSachin Patel氏によるXの投稿が挙げられています。

詳細①:掲載されたスクリーンショットで確認できること

記事には3枚のスクリーンショットが掲載されており、そこから表示の違いを具体的に読み取ることができます。

1枚目、Sachin Patel氏が投稿したテスト表示のスクリーンショットでは、検索結果スニペットの右側に商品サムネイルが並び、各画像の左下に白い角丸のバッジで価格そのものが重ねて表示されています。Walmartの「Office Chair Cushions – Walmart.com」という結果には34.88ドルと26.29ドル、Wayfairの「Chair Pads & Kitchen Chair Cushions | At Home & Bedroom」という結果には67.99ドルと78.99ドルの価格バッジが乗っています。この画面では星評価のバッジも、画像下の商品名も確認できません。

2枚目は、Barry Schwartz氏自身の画面です。記事は「これが私に見えているものだ。画像にあるのはレビューであって価格ではない点に注目してほしい(“This is what I see, notice in the images are reviews, not pricing:”)」と添えています。スクリーンショットは「office chair cushions(オフィスチェア用クッション)」というクエリのBing検索結果で、Walmartのスニペットの下に商品カードが4点横並びになっています。各サムネイルの左上には星マーク付きの評価値(3.8、5、4.3)がバッジとして重なり、画像の下に商品名、さらにその下に太字で価格(34.88ドル、26.29ドル、46.84ドル、41.76ドル)が置かれています。バッジに入る情報が評価か価格かという一点が、テスト表示との明確な違いです。

詳細②:1件のスニペットに商品画像が2段並ぶ新しい表示

記事はもうひとつ、価格表示とは別の変化にも言及しています。「ひとつの検索結果スニペットの下に商品が2段並んでいるのも見えている点は指摘しておきたい。これは新しいと思う(“I should note that I am also seeing two rows of products under a single search result snippet, which I think is new.”)」という記述です。そのうえで「しかしその後、同じスニペットが商品画像2段で表示されるのを見た(“But then I saw the same snippet with two rows of product images:”)」として3枚目のスクリーンショットを示しています。

3枚目は、同じ「office chair cushions」というクエリに対するAmazonの検索結果「Amazon.com: Chair Cushions For Office Chairs」で、そのスニペットの下に商品カードが4点×2段、合計8点並んでいます。サムネイルの左上には星付きの評価値(4、5、4.2、5など)が付き、画像の下に商品名、その下に価格(32.99ドル、69.99ドル、29.95ドル、29.99ドル、45.95ドル、25.99ドル、24.99ドル、15.29ドル)が表示されています。最後の1点だけは15.29ドルの右に取り消し線付きの17.99ドルが並び、値下げが分かる形になっています。

なお記事は、この2段表示についても「新しいと思う」と述べるにとどめており、テストなのか正式な仕様変更なのか、どの程度の割合のユーザーに出ているのかについては明言していません。1件の結果に紐づく商品枠が4点から8点に増えるということは、同じ検索結果ページの中で1つのドメインが占める面積が広がることを意味しますが、その意図についての説明も記事にはありません。

背景:商品情報付きスニペットを支える仕組み(一般論としての整理)

ここから先は記事本文には書かれていない内容で、一般に公開されている情報に基づくScale Basics編集部の補足です。今回の表示テストがどの情報源を使っているのかについてMicrosoftからの説明はなく、以下をBingの現在の仕様として断定することはできません。

一般論として、検索エンジンが自然検索の結果に商品名・価格・在庫・レビュー評価といった情報を出す場合、その材料はおおむね2系統に分かれます。ひとつはページ内に埋め込まれたSchema.orgのProduct(商品)構造化データで、もうひとつは商品フィード(Microsoft Merchant CenterなどにアップロードするCSVやXMLの商品データ)です。前者はクロールされたページから読み取られ、後者は事業者が能動的に送信します。どちらの経路であっても、事業者側が正確な価格・在庫を供給していなければ、検索面に正しい情報は出ません。

また一般論として、Bingのインデックスは検索結果ページの中だけで完結するものではありません。MicrosoftのAIアシスタントであるCopilotは、Bingの検索インデックスを土台に回答を組み立てていると説明されてきました。Bing側で商品情報の見せ方が変わる動きは、AIによる回答面で商品がどう引用されるかという文脈でも、中長期的に無視できない要素だと言えます。

実務への影響:SEO・PPC・GEO運用のどこに効くか

この章も、記事本文にはない一般的な実務知識に基づくScale Basics編集部の解説です。Bingの今回のテストへの直接的な対応策ではなく、検索面の表示が今後どう変わっても効いてくる土台づくりとして読んでください。

まず、EC事業者が最優先で点検すべきなのは商品ページのProduct構造化データです。一般的に、Product型では商品名(name)と画像(image)に加えて、価格情報を格納するoffers(Offerオブジェクト)が要になります。Offerの中では、価格そのものを表すprice、通貨を表すpriceCurrency(日本円なら「JPY」)、在庫状態を表すavailability(在庫ありなら「https://schema.org/InStock」、在庫切れなら「OutOfStock」、予約受付中なら「PreOrder」など)、そして購入ページを指すurlが基本セットになります。価格の有効期限を示すpriceValidUntilや、識別子であるsku・gtin・mpn、レビュー評価をまとめるaggregateRatingを併記すると、情報としての精度が上がります。

次に重要なのが鮮度です。商品画像に価格が重なるような表示が広がるほど、実際の販売価格と検索面に出る価格のズレは、ユーザーの離脱やクレームに直結しやすくなります。セール価格や在庫状態を頻繁に変える運用をしているなら、構造化データがページ表示と同じデータソースから動的に生成されているかを確認したいところです。静的に埋め込んだままの価格が半年前のものだった、というのは実務でよく見かける事故です。更新をいち早く知らせる手段としては、Bing Webmaster ToolsやIndexNow経由でのURL送信も一般的な選択肢になります。

PPC(運用型広告)の観点では、商品フィードの整備が同じ土台の上にあります。一般に、ショッピング広告のフィードと商品ページの構造化データは別々の担当者が管理していることが多く、価格や在庫の定義がずれると、広告側と自然検索側で違う価格が表示される事態が起こり得ます。GEO(生成エンジン最適化)の観点でも、AIアシスタントが商品を要約して提示する際に参照するのは、結局のところ構造化された正確な商品データです。表示面の変化そのものを追いかけるより、どの面に出しても破綻しない商品データを一元管理することのほうが、投資対効果は高いと考えられます。

所感

ここからは記事本文にはない、Scale Basics編集部の見解です。今回の一報は、Bingが日常的に繰り返している数多くのUIテストのひとつに過ぎず、このまま正式導入されるかどうかは分かりません。実際、記事自身が「Bingは本当に多くの機能をテストしている」と締めくくっており、過度に読み込む必要のない話題だとも言えます。ただ、商品サムネイルという最も目に入りやすい場所に置く情報が「星評価」から「価格」へ入れ替わるかもしれない、という点は、EC事業者にとって示唆的だと考えます。星評価はレビュー資産の蓄積が必要な指標であるのに対し、価格は日々変えられる指標です。検索面で比較される軸が変われば、クリックを取るための打ち手も変わります。

日本市場の事情に引き付けると、この種の変化への対応を難しくしているのは組織構造だと感じます。商品ページの構造化データはWeb制作会社やインハウスのSEO担当、ショッピング広告のフィードは広告代理店、実際の販売価格は事業部のマーチャンダイジング担当、というように、同じ「価格」という情報が三者に分かれて管理されているケースは珍しくありません。この状態では、検索面の表示仕様が変わったときに誰がどこを直すのかが決まらず、対応が後手に回ります。

推奨したいのは、表示テストへの追随ではなく、商品マスタを唯一の正とし、そこから商品ページのProduct構造化データと広告フィードの両方を自動生成する体制を先に作っておくことです。そのうえで、Bing Webmaster Toolsを未登録のままにしているなら登録し、自社の主要商材が実際にどう表示されているかを定点観測しておく。Bingの表示テストは頻繁に現れては消えますが、正確な商品データという土台は、Googleでも、Bingでも、AIアシスタント上でも同じように効き続けます。

まとめ

・Microsoftが、Bingの自然検索結果に出る商品画像の上に価格を重ねて表示するテストを行っているようだと、Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏、2026年7月29日付)が報じた

・通常のBingは商品画像の上にレビューの星評価を表示し、価格は画像の下に置くとされており、今回のテストはバッジの中身が評価から価格へ差し替わったように見える

・この価格表示はSachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットで発見されたもので、掲載画像ではWalmartやWayfairの結果に34.88ドル・26.29ドル・67.99ドル・78.99ドルといった価格バッジが商品画像に重なっている

・記事の著者であるBarry Schwartz氏自身の画面では従来どおり星評価が画像に重なる表示だったが、1件のスニペットの下に商品画像が4点×2段=8点並ぶ、新しいと思われる表示も確認されている

・記事は短い速報でMicrosoft側の公式コメントやテスト規模の説明はなく、Bingが多数の機能テストを行っている点を指摘するにとどめている

よくある質問

Q1: Bingは今回のテストについて公式に発表しているのですか?

いいえ。Search Engine Roundtableの記事にはMicrosoft側の公式コメントは掲載されておらず、テストの実施規模、対象国や言語、開始時期、正式導入の予定についても触れられていません。記事は、Sachin Patel氏がXに投稿したスクリーンショットで価格表示が発見されたことを伝えたうえで、Bingが非常に多くの機能をテストしていると述べるにとどめています。現時点でこの表示をBingの確定した仕様として扱うことはできません。

Q2: 通常のBingの商品画像表示と、今回のテスト表示は何が違うのですか?

記事によれば、通常のBingは商品画像の上にレビューの星評価を表示し、価格は画像の下に表示します。実際、記事の著者であるBarry Schwartz氏の画面のスクリーンショットでは、商品サムネイルの左上に星付きの評価値が重なり、画像の下に商品名と価格が並んでいます。一方、Sachin Patel氏が投稿したテスト表示のスクリーンショットでは、商品画像の左下に価格そのものがバッジとして重ねられており、星評価は確認できません。画像に重ねる情報が評価から価格へ差し替わっている点が違いです。

Q3: EC事業者は今から何を準備しておけばよいですか?

記事にはEC事業者向けの推奨事項は書かれていないため、以下はScale Basics編集部による一般的な実務上の補足です。表示テストへの個別対応よりも、商品データの土台を整えることを推奨します。具体的には、商品ページのProduct構造化データでoffers配下のprice、priceCurrency、availability、urlといった基本項目が正しく出力されているかを点検し、価格や在庫がページ表示と同じデータソースから動的に生成されるようにしておくことです。あわせて、ショッピング広告のフィードと商品ページの構造化データで価格・在庫の定義がずれていないかを確認しておくと、どの検索面に出ても情報が破綻しにくくなります。

出典:Bing Testing Pricing On Product Images(Search Engine Roundtable、Barry Schwartz氏、2026年7月29日)https://www.seroundtable.com/bing-pricing-product-images-41765.html

scale-basics編集部
監修

scale-basics編集部

SEO・AI検索最適化(AIO/LLMO/GEO)・Web制作の最前線で活動する専門チーム。テクニカルSEOからコンテンツ戦略、データ分析まで幅広い実務経験をもとに、最新のナレッジと実践的なノウハウを発信しています。

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