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MAツール比較6選【2026年最新】HubSpot・SATORIの料金と選び方

MAツール比較6選【2026年最新】HubSpot・SATORIの料金と選び方

MA(マーケティングオートメーション)ツールの比較記事を何本か読み比べると、同じ製品なのに金額が食い違っていることに気づきます。原因ははっきりしていて、初期費用を足しているか、キャンペーン価格を通常価格として書いていないか、そして「1シートあたり」なのか「1組織あたり」なのかを揃えているか、が記事ごとにバラバラだからです。単位の違う数字を縦に並べた表は、それだけで判断を誤らせます。

この記事では、代表的な6製品について2026年9月5日に各社の公式料金ページを確認し、そこに表示されていた金額と条件をそのまま整理しました。今回の確認で大きく変わったのはSalesforce Marketing Cloud Account Engagementで、これまで「要問い合わせ」として紹介されることの多かったこの製品は、公式ページに4プランの金額が掲載されています。ただし課金単位が他社と違うため、そのまま横に並べると読み違えます。逆に、公式サイトで金額を公開していない製品については、推定額を書かずにその事実を明記しました。

この記事でわかること

結論

MAツールの料金は月額だけでは比べられません。初期費用・必須の導入支援・課金単位・従量課金の4つを足して初めて、6製品が同じ土俵に並びます。

  • 01公式に金額が出ている製品2026年9月時点で公式ページに月額が載っているのはHubSpot・SATORI・List Finder・Salesforceの4製品です。BowNowの有料月額とAdobe Marketo Engageは非公開でした。
  • 02課金単位が製品ごとに違うSalesforceは150,000円が「1組織あたり/月」、HubSpotのStarterは¥840が「1シートあたり/月」です。単位を揃えずに並べた表は比較になりません。
  • 03初期費用と導入支援SATORIは初期費用300,000円、List Finderは有料3プラン共通で100,000円。HubSpotはProfessional以上に必須の導入支援¥360,000が月額と別にかかります。
  • 04無料で試せる範囲HubSpotの無料版、List Finderのフリー(登録顧客データ100件)、BowNowのFREE(上限リード数100)。まず無料枠で自社の運用に耐えるかを確かめられます。
  • 05成果が出るほど増える費用List FinderはPV数と顧客データ数の掛け合わせで加算され、BowNowはリード5千件ごとに10,000円。導入1年後の想定値で試算しないと請求額を読み違えます。
  • 06選定の順序BtoBかBtoCか、実名リードが十分にあるか、既存のCRM・SFAと何を連携するか。この3点を先に決めてから機能を比べます。

MAツールとは|何が自動化されるのか

MAツールは、見込み客(リード)の獲得から育成、営業への引き渡しまでの流れを、データにもとづいて自動化するためのツールです。主な機能は次のとおりです。

  • リード管理:フォームや名刺、展示会などで得た見込み客情報を一元管理する
  • 行動トラッキング:どのページを何回見たか、どのメールを開封したかを記録する
  • スコアリング:行動に点数を付け、確度の高いリードを浮かび上がらせる
  • メール配信:セグメント配信、ステップメール、行動をきっかけにしたトリガー配信
  • シナリオ設計:条件分岐を含む一連の施策を自動で実行する

SEOやコンテンツ運用の立場から見ると、MAツールは「記事を読んだ人がその後どう動いたか」を追跡する装置です。検索流入をコンバージョンにつなげるまでの間を埋める役割を担います。検索面の数字を見るツールとは目的が違うので、SEO効果測定ツールの選び方と連携手順とは併用する前提で考えてください。

比較の前に決めておく3つの前提

製品を並べる前に、自社の条件を先に固めてください。ここが曖昧なまま比較を始めると、機能の多さだけで判断してしまいます。

1. BtoBかBtoCか

BtoB(法人向け)は検討期間が長く、1件あたりの単価が高く、リード数は少なめです。どの企業の人が見に来たかという企業単位の解析が重視されます。BtoC(個人向け)は逆に、大量のリードへ低コストで配信できることが重要になります。リード数が数万件を超えるなら、リード数で課金される製品は費用が跳ね上がります。この記事で扱う6製品のうち、SATORI・List Finder・BowNowは企業解析を前面に出した国産ツールで、BtoBの用途を想定した設計です。

2. 実名リードが十分にあるか

MAツールの多くは、フォーム登録済みの実名リードを前提に設計されています。まだリードがほとんど無い段階で導入すると、機能を持て余します。匿名の訪問者(まだ個人が特定できていない人)へのアプローチを重視するかどうかで、選ぶべき製品が変わります。

3. 既存のCRM・SFAとの関係

すでにCRM(顧客管理)やSFA(営業支援)が動いているなら、それと連携できるかが最優先条件になります。Salesforceを使っているならMarketing Cloud Account Engagementが最短ですし、CRMごと入れ替えるつもりなら、CRMを内蔵した製品を選ぶ道もあります。ここを決めずに機能表だけを見比べると、導入後にデータの二重管理が発生します。

MAツール比較6選【2026年9月時点の料金一覧】

以下は2026年9月5日時点で、各製品の公式サイトに表示されていた内容です。税の表記は製品によって異なるため、公式ページに書かれているものだけをそのまま記載しています(記載が無い製品については税別・税込を補っていません)。

製品 無料プラン 初期費用 月額(公式サイトの表示) 課金の単位
HubSpot Marketing Hub あり(¥0/月) Professional以上は必須の導入支援費用 Starter ¥840/月/シート〜 Starterはシート単価、Professional・Enterpriseは組織あたり
SATORI 記載なし 300,000円(税別) 148,000円/月(年間契約・税別) プラン区分なしの単一料金
List Finder あり(フリー) フリー0円/有料3プラン共通100,000円 45,000円/69,000円/92,000円 プラン定額+PV数・顧客データ数の従量
BowNow あり(FREE) ページ上に記載なし ページ上に記載なし(料金表のダウンロードが必要) 従量課金の単価のみ公開
Adobe Marketo Engage ― 公式サイトで公開しておらず要問い合わせ 公式サイトで公開しておらず要問い合わせ ―
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement 記載なし 記載なし Growth+ 150,000円/組織/月(年間契約)〜 組織あたり(シート単価ではない)

1. HubSpot Marketing Hub|無料から始められる統合型

CRM(顧客管理)を土台に、マーケティング・営業・サポートの機能を一体で使える製品です。MAツールとして比較する場合はMarketing Hubの部分を見ることになります。

プラン 表示価格 取り消し線価格 含まれる枠 備考
無料 ¥0/月 ― ― 2人のユーザーまで無料・決済情報も不要
Starter ¥840/月/シート ¥2,400/月/シート クレジット500/マーケティングコンタクト1,000 シート単価。人数分の掛け算が必要
Professional ¥96,000/月 ¥106,800/月 クレジット3,000/マーケティングコンタクト2,000 コアシート3件を含む。追加コアシート¥5,400/月〜
Enterprise ¥432,000/月 なし クレジット5,000/マーケティングコンタクト10,000 コアシート5件を含む。追加コアシート¥9,000/月〜

表示価格はいずれも「最低利用料金」という表記で、シート数やマーケティングコンタクト数に応じて上がります。加えて、料金ページを読むときに必ず確認したい点が3つあります。

  1. キャンペーン価格である可能性:ページ上部に「Starterが最大65%オフ」「新規のお客さま限定です。一部のオファーは期間限定でご利用いただけます。」というバナーが出ており、¥840には¥2,400の取り消し線が併記されています。Professionalも¥96,000に¥106,800の取り消し線が付きます
  2. 必須の導入支援費用:Professionalは「必須で1回限りのProfessional導入支援(料金は¥360,000)」、Enterpriseは同じく¥840,000が、表示価格とは別に必要と明記されています
  3. 単位が途中で変わる:Starterだけが「/月/シート」で、ProfessionalとEnterpriseは「/月」(コアシート3件・5件を含む組織あたりの額)です。Starterの¥840を人数で掛けずに上位プランと比べると、差が実際より大きく見えます

検索・AI検索の担当者にとっては、単体で契約できる「HubSpot AEO(回答エンジン最適化)」が¥6,000/月(年間払いの場合¥5,400/月)で用意されている点も判断材料になります。3つの回答エンジンで25個のプロンプトを毎日追跡する機能で、Marketing HubのProfessionalおよびEnterpriseにも含まれます。機能の全体像と無料版でできる範囲はHubSpotとは?機能・料金プラン・無料でできることで詳しく整理しています。

なお、税の表記については公式の料金ページに記載がありません。稟議で税込額が必要な場合は、営業担当に確認してください。

2. SATORI|匿名リードへのアプローチが持ち味の国産ツール

プラン区分がなく、単一の料金体系である点が特徴です。公式の料金ページに記載されている条件は次のとおりです。

  • 初期費用:300,000円(税別)
  • 月額費用:148,000円/月(年間契約)(税別)
  • 「※契約はすべて前払いの一括請求でお願い致します」
  • 「※従量課金が発生する場合があります」(従量の単価はページに記載なし)
  • 基本料金に含まれるもの:オンラインサポート(回数制限なく無料)、ハンズオンセミナー、導入サポート(ウェルカムミーティング・フォローアップミーティング)、活用支援サイト、ユーザーコミュニティ

無料枠・無料トライアルの記載はページ上にありません。リード数やPV数の上限も明示されていないため、規模が大きくなったときにいくらになるかは、問い合わせて確認する必要があります。月額148,000円は年間契約が前提で、月単位で契約した場合の金額はページに載っていません。また、LINEへのメッセージ配信、外部ツールとのデータ連携、データ提供、個別ワーカー、計画おたすけ・実行おたすけといったオプションが並んでいますが、いずれも金額の記載はなく要問い合わせです。

予算計上の面では、初期費用300,000円と前払いの一括請求という2点が効いてきます。月々の支払いを平準化する前提で稟議を組むと、実際の支払い時期とずれます。

3. List Finder|無料から段階的に上げられる価格設計

フリープランを含む4段階の構成です。公式の料金ページの表示は次のとおりです。

プラン 初期費用 月額 主な上限
フリー 0円 0円 ユーザーID 1/計測ドメイン1/登録顧客データ100件/企業解析・個人解析は各500セッション分まで
ライト 100,000円 45,000円 ユーザーID・計測ドメイン・登録顧客データ数は無制限/自由項目5
スタンダード 100,000円 69,000円 企業属性付与1,500件/月まで/Web会議サポート上限3時間/月
プレミアム 100,000円 92,000円 企業属性付与3,000件/月まで/Web会議サポート上限5時間/月/自由項目10

まず押さえておきたいのは、初期費用100,000円がライトだけの費用ではなく、ライト・スタンダード・プレミアムの有料3プランに共通する額だという点です。公式ページの表でも3プランをまたぐ形で1つのセルにまとめられています。「ライトは初期費用がかかるが上位プランなら不要」ということはありません。

Web会議サポートは、スタンダードが上限3時間/月、プレミアムが上限5時間/月で、上限を超えると30分あたり1,500円です。ライトプランには時間枠の設定がなく、同じく30分あたり1,500円でサポートを受ける形になります。ここも「ライトのほうがサポート時間が長い」と誤って書かれることのある箇所です。

登録顧客データ数は有料プランでは無制限ですが、「※登録数によって従量課金が発生します」と注記されています。従量課金はPV数と顧客データ数の掛け合わせで、プラン月額に加算されます。

PV数/顧客データ数 〜5,000件 〜10,000件 〜20,000件 〜30,000件
〜50,000PV 0円 +10,000円 +20,000円 +30,000円
〜100,000PV +10,000円 +20,000円 +30,000円 +40,000円

これを超える分は、顧客データが以降10,000件追加ごとに+10,000円(50,001以降は+5,000円)、PV数は以降5万PVごとに+10,000円(300,001PV以降は+5,000円)と記載されています。このほか、外部ツール連携オプションが10,000円/月、名刺データ化代行は導入後6か月以内なら1,000枚まで無料(スキャン2回)で、以降は500枚あたり20,000円です。

フリープランは登録顧客データ100件・解析500セッションまでと小さめですが、「自社の運用に耐えるか」を確かめる目的なら十分です。なお、この料金ページには税別・税込の記載がありません。表内の金額をそのまま税別と読むか税込と読むかは、公式ページからは判断できません。また「※企業解析機能のみのプランもご用意しております」との注記があり、表に載っていないプランが別にあります。

4. BowNow|無料プランの範囲が広い国産ツール

公式の料金ページにはプラン名と用途は載っているものの、有料プランの月額と初期費用は一切記載されていません。金額を知るには料金表のダウンロードが必要です。ページ上で確認できるのは、プランごとの上限値と従量課金の単価です。

項目 FREE スタンダード MA運用×架電代行
上限リード数 100 5,000 5,000
PV数 〜50,000PVまで 〜50,000PVまで 〜50,000PVまで
メール配信数 配信数上限あり 無制限 無制限
アカウント数 無制限 無制限 無制限
登録ドメイン数 1ドメイン 無制限 無制限

FREEプランは一部の機能に「1ヶ月間のみ」「1フォームのみ」「制限あり」といった注記が付いています。無料で始められる範囲は広いものの、フォーム数や利用期間に制約がある機能が混ざっている点は把握しておいてください。

従量課金の単価は公開されており、リード数は10,000円/5千件ごと、PV数は10,000円/5万PVごとです。リード数はメールアドレスを基準にした登録数で、Web訪問ユーザーのカウントではないと注記されています。なお「※エントリープランは除きます」という但し書きがありますが、そのエントリープラン自体は比較表に載っておらず、内容も金額も公式ページからは確認できません。

運用面で押さえておきたい記載が3つあります。従量課金の単価は税抜き表記であること、最低利用期間はフリープランを除き1年間であること、そして企業解析・個人解析のログ蓄積期間がフリープランを除き過去2年間であることです。無料で試して有料に上げる場合、1年間の契約が前提になります。

5. Adobe Marketo Engage|大規模・複雑なシナリオ向け

大企業を中心に導入されている製品で、複雑なシナリオ設計と他システムとの連携に強みがあります。ただし公式サイトでは価格を公開しておらず、要問い合わせです。本記事の調査でも金額を確認できなかったため、この記事では金額を一切記載していません。

比較検討の実務としては、他の5製品で自社の要件と予算感を固めてから、最後に見積もりを取るのが現実的です。金額が分からない製品を候補の中心に置くと、比較そのものが進まなくなります。なお、他社の比較記事に載っている「Marketo Engageは月額◯万円から」という類の金額は、公式の出典が示されていないことが多いので、そのまま稟議に使わないでください。

6. Salesforce Marketing Cloud Account Engagement|Salesforceユーザー向け

旧Pardotにあたる製品で、Salesforceの顧客データとそのまま連携できるのが最大の特徴です。すでにSalesforceを運用している組織であれば、データ連携の設計コストを大きく削減できます。公式の料金ページには4プランの金額が掲載されています。

プラン 月額(円) 月額(ドル) 含まれる取引先責任者
Growth+ 150,000円/組織/月 $1,250/組織/月 10,000件
Plus+ 330,000円/組織/月 $2,750/組織/月 10,000件
Advanced+ 528,000円/組織/月 $4,400/組織/月 10,000件
Premium+ 1,800,000円/組織/月 $15,000/組織/月 75,000件

ここで最も重要なのは課金単位が「組織あたり」だという点です。1ユーザーあたりでも1シートあたりでもありません。HubSpotのStarterのように「/月/シート」で表示される製品と同じ列に並べると、桁がまるで違って見えますが、比べている単位が違います。公式表示が組織単位である以上、シート単価の製品のように利用人数を掛ける必要はありません。利用者が多い組織ほど1人あたりの負担は下がる構造です。

もう1点、注記に「※月単位の製品はすべて年間契約が必要となります」とあります。円とドルが併記されていますが、これは公式ページにそのまま両方が掲載されているためで、編集部が換算したものではありません。無料枠・無料トライアルの記載はなく、税別・税込についても確認した公式ページには記載がありませんでした。

料金比較で見落としがちな5つの落とし穴

ここまでの6製品を実際に並べてみると、比較を歪める原因が5つに整理できます。どれも今回の調査でそのまま出てきたものです。

落とし穴1:月額だけで比べてしまう

初年度の実質コストは「初期費用+月額×12か月+従量分」です。今回の6製品で初期にかかる費用を並べると、SATORIが300,000円、List Finderが有料3プラン共通で100,000円、HubSpotはProfessionalで¥360,000・Enterpriseで¥840,000の導入支援が必須です。月額が安く見える製品でも、最初の1年で見ると順位が入れ替わることがあります。逆にList Finderのフリーのように初期費用0円のプランもあるので、まず「初期にいくら必要か」を製品ごとに書き出してください。

落とし穴2:キャンペーン価格を通常価格として比較する

HubSpotの料金ページには「Starterが最大65%オフ」というバナーが出ており、¥840の隣に¥2,400の取り消し線が並んでいます。「新規のお客さま限定です。一部のオファーは期間限定でご利用いただけます。」という条件も明記されています。Professionalも同様に¥96,000に対して¥106,800の取り消し線が付きます。

稟議書に載せる金額は、割引が外れた場合の価格で試算しておくと安全です。取り消し線価格が併記されている製品は、少なくとも「その額まで戻り得る」ことを公式が示しているとも読めます。他社の比較記事がキャンペーン価格だけを転記していることも多いので、公式ページで取り消し線の有無を自分の目で確認してください。

落とし穴3:課金単位が製品ごとに違う

今回いちばん誤解を生みやすいのがここです。公式表示の単位を並べると次のようになります。

製品・プラン 公式表示の単位
HubSpot Starter /月/シート(利用人数に比例)
HubSpot Professional・Enterprise /月(組織あたり。コアシート3件・5件を含み、追加は¥5,400・¥9,000/月〜)
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement /組織/月(年間契約。人数では増えない)
SATORI 月額基本料金(プラン区分なし)
List Finder プラン月額+PV数・顧客データ数の従量
BowNow 月額は非公開。従量単価のみ公開

シート単価の製品は、比較表を作る時点で自社が実際に使う人数を掛けてから並べてください。逆に組織あたりの製品は、人数が増えても額が動きません。単位を揃えずに数字だけを縦に並べた比較表は、どれだけ丁寧に作っても判断材料になりません。

落とし穴4:従量課金の増え方を計算していない

MAツールは、成果が出るほどリード数とPV数が増え、費用も増える構造です。今回確認できた各社の従量条件は次のとおりです。

  • HubSpot:マーケティングコンタクト数(Starter 1,000/Professional 2,000/Enterprise 10,000が含まれる)、シート数、HubSpotクレジット(¥1,080/1,000クレジット・年払いの場合)
  • List Finder:〜50,000PVかつ顧客データ〜5,000件までは0円。〜100,000PVかつ〜30,000件で+40,000円まで段階的に加算
  • BowNow:リード数10,000円/5千件ごと、PV数10,000円/5万PVごと
  • SATORI:「従量課金が発生する場合があります」との記載のみで、単価は非公開

導入1年後・2年後に想定されるリード数とPV数で試算し、その時点の金額で比較してください。初期の小さい数字で比べると、伸びたときに想定外の請求が来ます。とくに従量の単価が公開されていないSATORIは、契約前に条件を書面で確認しておくべき項目です。

落とし穴5:「非公開」を「高い」と読み替えてしまう

今回の調査では、Adobe Marketo Engageが公式サイトで価格を公開しておらず要問い合わせ、BowNowも有料プランの月額を公式ページに載せていませんでした。ここで「非公開=高額」と決めつけるのは根拠がありません。要件によって構成が変わる製品や、代理店経由の販売が中心の製品では、そもそも定価を掲載しない方針をとることがあります。

実際、Salesforce Marketing Cloud Account Engagementは長く「要問い合わせ」として紹介されてきましたが、今回確認した公式ページには4プランの金額がはっきり掲載されていました。「非公開」という情報も更新されます。比較記事の記述をそのまま信じず、検討時点で公式ページを開いて確かめるのが結局いちばん速い方法です。

目的別の選び方

条件 候補 理由
まず無料で試したい HubSpot/List Finder/BowNow いずれも無料プランがあり、決済情報なしで始められる
CRMごと整備したい HubSpot CRMを土台にした統合型で、営業・サポートまで同じデータを使える
すでにSalesforceを使っている Marketing Cloud Account Engagement 顧客データの連携設計を省ける。組織あたり150,000円/月から
匿名リードにも働きかけたい SATORI 匿名段階のアプローチを持ち味としている
初期の月額を抑えて始めたい List Finder ライトが月45,000円。初期費用100,000円は有料3プラン共通
利用人数が多い Marketing Cloud Account Engagement/HubSpot上位プラン 組織あたりの課金なので、人数が増えても月額が比例しない
複雑なシナリオを大規模に回したい Marketo Engage 大規模運用を前提とした設計。ただし金額は要問い合わせ

SEO・コンテンツ担当が確認すべき連携ポイント

MAツールの選定は営業部門主導で進むことが多いのですが、コンテンツ運用の側から見るべき観点もあります。導入前に次の3点を確認しておくと、後から「記事の効果が測れない」という事態を避けられます。

  1. 既存サイトにタグを入れるだけで使えるか:サイトを作り替えずに導入できるかどうかで、初期の負荷が大きく変わります
  2. どの記事がリード獲得に貢献したかを見られるか:流入から獲得までの経路が追えないと、記事の評価ができません。Google広告側でもリード獲得の全工程をドラッグ&ドロップで可視化する「Lead Journey Mapping」のヘルプが公開されており、経路を図にして共有する運用が広がっています
  3. アクセス解析ツールとの役割分担:MAツールの解析は個社・個人単位、SEO効果測定ツールは検索面の把握と、見る対象が異なります。ページ内の行動を見るならヒートマップツールも併用対象です

もう1つ、2026年に入って無視できなくなったのが流入元が正しく記録されないケースです。生成AI経由の訪問は参照元が落ちやすく、ChatGPTがオーガニック計測の死角を広げているという指摘や、GA4標準の「AIアシスタント」チャネルがAI流入を過少計測する問題が報告されています。MAツール側で「どこから来たリードか」を分類する設計を、流入計測の設定とセットで決めてください。検索面についてはSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが全世界に展開されたことで、AI検索での表示回数を確認できるようになっています。

よくある質問

Q1: 無料のMAツールだけで運用できますか?

リード数が少ない立ち上げ期であれば可能です。HubSpotの無料版、List Finderのフリープラン、BowNowのFREEプランはいずれも実際に使えます。ただし、List Finderのフリーは登録顧客データ100件・解析500セッションまで、BowNowのFREEは上限リード数100と、いずれも規模の制約があります。リードが数百件を超えたあたりが有料化の目安になります。

Q2: Salesforceの料金は「要問い合わせ」ではないのですか?

2026年9月5日に確認した公式ページには、Growth+ 150,000円/Plus+ 330,000円/Advanced+ 528,000円/Premium+ 1,800,000円(いずれも組織/月・年間契約)の4プランが掲載されていました。「要問い合わせ」と書いている比較記事は、情報が古い可能性があります。ただしこの金額は組織あたりなので、1ユーザーあたりで表示される他社の金額とそのまま比べないでください。

Q3: 国産ツールと海外ツールはどちらがよいですか?

優劣ではなく前提の違いです。国産ツールは日本語サポートと商習慣への適合、海外ツールは機能の広さと他サービスとの連携数に強みがあります。判断材料としては、サポートを日本語で受けられるか、既存システムと連携できるか、価格が予算に収まるかの3点を優先してください。今回の6製品では、SATORI・List Finder・BowNowが国産、HubSpot・Adobe Marketo Engage・Salesforce Marketing Cloud Account Engagementが海外製です。

Q4: 導入すればすぐに成果が出ますか?

出ません。MAツールは、配信する相手(リード)と配信する中身(コンテンツ)が揃って初めて機能します。リードがほとんどない状態、あるいは送るコンテンツがない状態で導入すると、費用だけが発生します。先にコンテンツとリード獲得の導線を作り、それから自動化を考えるのが順序です。

Q5: 記事に書かれている料金は最新ですか?

本記事の金額は2026年9月5日時点で各社公式サイトに表示されていたものです。MAツールの価格は改定やキャンペーンで変わるため、実際の検討時は必ず公式ページで最新の表示を確認してください。とくにキャンペーン価格は適用条件が付いていることがあります。

まとめ

MAツール比較の要点を整理します。

・比較の前に「法人向けか個人向けか」「実名リードが十分にあるか」「既存の顧客管理基盤との関係」の3点を決める
・HubSpot Marketing Hubは無料版があり、Starterは¥840/月/シート(取り消し線¥2,400・最大65%オフのキャンペーン表示あり)。Professional ¥96,000/月、Enterprise ¥432,000/月
・HubSpotのProfessional以上は「必須で1回限り」の導入支援費用(¥360,000/¥840,000)が月額とは別に必要
・SATORIは初期300,000円(税別)+月額148,000円(年間契約・税別)で、前払いの一括請求
・List Finderはフリー0円/ライト45,000円/スタンダード69,000円/プレミアム92,000円。初期費用100,000円は有料3プラン共通で、PV数と顧客データ数の従量が加算される
・BowNowはFREEプラン(上限リード数100・〜50,000PV)があり、有料の月額は公式ページに記載がない。従量はリード数10,000円/5千件ごと、PV数10,000円/5万PVごと
・Adobe Marketo Engageは公式サイトで価格を公開しておらず要問い合わせ
・Salesforce Marketing Cloud Account Engagementは公式に4プランを掲載(Growth+ 150,000円〜Premium+ 1,800,000円)。ただし組織あたり/月・年間契約で、シート単価の製品とは単位が違う
・比較は「初期費用+月額×12か月+従量分」で、しかも1〜2年後の想定リード数で試算する

MAツールは、導入すること自体が目的になりやすいツールです。まず無料プランのある製品で自社の運用に耐えるかを確かめ、リードが増えて手作業が回らなくなった段階で有料化する。この順序であれば、費用対効果を見誤ることはありません。ツール選定全体の考え方はSEOツールおすすめ20選とSEOツール比較8選もあわせて参考にしてください。

本記事の料金に関する記述は、2026年9月5日に取得した各社公式サイトの料金ページ(HubSpot Marketing Hub/SATORI/List Finder/BowNow/Salesforce Marketing Cloud Account Engagement)に表示されていた内容にもとづきます。Adobe Marketo Engageについては、公式サイトで価格を公開しておらず要問い合わせのため金額を記載していません。編集部による推定額・為替換算・第三者サイトからの転記は一切含みません。価格・プラン構成・キャンペーンの条件は変更されるため、検討時は必ず各公式ページで最新の表示をご確認ください。

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SEO基礎おじ
執筆・監修

SEO基礎おじ

フリーランスのWeb制作者/SEO実務者(実務歴3年以上)。HTML・CSS・JavaScript・WordPressを自分で実装する立場から、テクニカルSEO・構造化データ・GA4/Search Consoleの計測設計までを一人で担当しています。当サイトを実験台にして、施策の効果は自分で取った実測データで検証してから記事にしています。「SEO基礎おじ」は筆名です。

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