この記事でわかること
Ahrefsは自前のクローラーで集めた被リンクとキーワードのデータを軸にした統合型SEOツールで、まず無料版で自社サイトを診断し、競合の内部を見る必要が出た時点で有料プランに切り替えるのが無駄のない導入手順です。
- 01料金の全体像2026年9月時点の日本語の料金ページは円建て・税抜表示で、Starterが月額4,460円、実務の中心になるライトが19,900円、スタンダードが38,400円です。
- 02年間払いの扱い公式の表記は「年間払い、最大17%を節約」だけで、年額の総額は料金ページに掲載されていません。切り替えはサポートへの連絡が必要です。
- 03無料でできる範囲所有権を確認した自社サイトなら無料版で使えます。サイト監査は1プロジェクトあたり月5,000クロールクレジット、被リンクとキーワードは一度に1,000件までです。
- 04チーム利用の追加費用各プランに含まれるユーザーは1名で、追加は1人あたり月6,160円から別課金です。追加できる人数の上限もプランごとに決まっています。
- 05DR・KDの読み方どちらもGoogleの評価指標ではなくAhrefsの推定値です。絶対値ではなく、同じ条件で比べたときの相対差と時系列の変化で読みます。
Ahrefsとは|自前のクローラーで集めたデータを分析する統合型SEOツール
Ahrefsは、Webサイトの被リンク・検索キーワード・検索順位・コンテンツを分析するためのクラウド型SEOツールです。ブラウザ上で動作し、ソフトウェアのインストールは必要ありません。運営拠点はシンガポールで、外部資本に頼らない独立系の企業として運営されています。
最大の特徴は、Google以外で自前のWebクローラーを大規模に運用している数少ない事業者であるという点です。多くのSEOツールが外部から購入したデータを組み合わせて提供しているのに対し、Ahrefsは自社のクローラー(AhrefsBot)で世界中のWebページを巡回し、そこから抽出したリンク構造を自社のインデックスとして保有しています。この「自前のインデックスを持っている」という構造が、後述する価格帯の高さと、被リンクデータの網羅性の両方を説明する要因になっています。
何ができるツールなのか|用途は大きく3つ
機能名を覚える前に、Ahrefsで解ける課題の型を押さえておくと迷いません。
- 競合が「なぜ勝っているか」を分解する:競合サイトがどのキーワードで流入を得ていて、どのページにどんな被リンクが集まっているのかを、自社のデータを持たない状態でも外側から推定できます
- 自社サイトの弱点を洗い出す:クロールエラー・重複コンテンツ・内部リンク切れなど、技術的な不備を機械的に検出できます
- キーワードの取捨選択を数値で行う:検索ボリュームだけでなく、上位表示の難易度や見込みトラフィックまで含めて優先順位を決められます
逆に言えば、これらの課題が発生していない段階では投資対効果が出にくいツールでもあります。用途別にどのツールを選ぶべきかの全体像はSEOツールおすすめ20選で整理しているので、あわせて確認してください。
Ahrefsの主要機能|目的別のツール群として提供される
Ahrefsは単一の画面ではなく、目的別のツール群として提供されています。ここでは実務で使用頻度が高い順に整理します。
Site Explorer|任意のドメインを丸ごと分解する
Ahrefsの中核機能です。ドメインやURLを入力すると、そのサイトの被リンク一覧、参照ドメイン数、獲得しているオーガニックキーワード、推定トラフィック、上位ページなどが一覧で表示されます。
実務での使いどころは競合分析です。自社サイトの数字はGoogleのサーチコンソールで正確に取れますが、競合サイトの内部データは当然見られません。Site Explorerは検索結果とリンクグラフから外側の推定値を出すため、「競合のどのページが流入を稼いでいるのか」「どのページに外部リンクが集中しているのか」を仮説の出発点にできます。
Keywords Explorer|キーワードの難易度と見込み流入を見る
キーワードを入力すると、検索ボリューム、上位表示の難易度、クリック率、関連キーワード候補、そのキーワードで上位に入っているページの一覧が表示されます。日本語のキーワードにも対応しており、日本の検索データを取得できます。
Ahrefsを使う場合、キーワードの並べ替えは「ボリュームが大きい順」ではなく、後述するTraffic Potentialと難易度の組み合わせで行うのが基本です。
Site Audit|技術的な問題を機械的に検出する
自社サイトをクロールし、リンク切れ、リダイレクトの連鎖、重複するtitleやmeta description、画像のalt欠落、表示速度の問題などを一覧化します。公式サイトの説明では170以上の一般的な技術的・ページ上のSEOの問題をスキャンできるとされています。
クロールできるページ数は「クロールクレジット」で管理され、プランごとに上限が決まっています。同種の診断ツールとの比較はSEOチェックツール8選で扱っています。
Rank Tracker|登録したキーワードの順位を追跡する
計測したいキーワードを登録すると、順位の推移をデバイス別・地域別に記録します。競合ドメインを設定すれば、同じキーワードでの相対的な位置関係も追えます。追跡できるキーワード数はプランごとの上限があり、ここがプラン選定の主要な分岐点になります。
なお2026年8月には、Googleが検索結果のリンクを中継用のURL経由に切り替えたことを公式に認めています。第三者の順位計測ツールは中継されたリダイレクトを1つずつたどる必要が生じるため、計測の仕組みそのものに影響します。背景はGoogleが検索結果のリンクをgoogle.com/goto経由に変更した件で解説しています。
Content Explorer|話題になっているコンテンツを探す
キーワードを含むページを、被リンク数・ソーシャルメディアでの共有数・推定トラフィックなどの条件で絞り込んで探せます。コンテンツ企画の材料集めや、リンクを獲得しやすいテーマの発見に使います。
Ahrefs自身も自社のインデックスを使った検索結果の分析を公開しており、たとえば公開FacebookグループがGoogleの「ディスカッションとフォーラム」枠で2位になったというAhrefsの調査は、コンテンツを置く場所を考えるうえでの材料になります。
Web Analytics|自社サイトのアクセス解析
Ahrefsが提供する軽量なアクセス解析機能です。Googleアナリティクスの代替というより、Ahrefsの被リンク・キーワードデータと同じ画面で流入を確認するための補助的な位置づけです。無料版でも1プロジェクトあたり最大1Mイベントまで利用できます。
Brand Radar|生成AIの回答での言及を追う
公式の料金ページには、AI検索での自社ブランドの露出を追跡する「ブランドレーダー AI(Brand Radar)」が別建てのオプションとして掲載されています。2026年9月時点の価格は月額30,600円からで、公式FAQでは本体プランを契約せずスタンドアロンのツールとしても利用できると案内されています。
ただし、AI検索での露出は無料で確認できる範囲も広がっています。GoogleはSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを全世界に展開しており、まずはこちらで自社の表示回数を確認してから、有料オプションで追う範囲を決めるのが順序として自然です。LLM向けの配信フォーマットをめぐる実験でも、対応が先行しているのはSEOツール側だと報告されており(GoogleのMueller氏によるLLM向けMarkdown配信の実験結果)、この領域はまだ手法が固まっていません。
Ahrefs独自指標の読み方|DR・UR・KD・Traffic Potential
Ahrefsを使い始めた人がまず戸惑うのが、画面の各所に出てくる独自スコアです。数値の意味を取り違えると判断を誤るので、ここは丁寧に押さえてください。
DR(Domain Rating)|ドメイン全体の被リンクの強さ
DRは、そのドメインが受け取っている被リンクプロファイルの強さを0〜100で表したAhrefs独自の指標です。重要な性質が2つあります。
- 対数スケールである:DRを20から30に上げるのと、70から80に上げるのでは、必要なリンクの量と質がまったく違います。上位帯ほど1ポイントの重みが大きくなります
- 相対評価である:全ドメインの中での位置づけで決まるため、自社が何もしなくても他サイトの動きでDRが変動することがあります
そして最も重要な点として、DRはGoogleの評価指標ではありません。Googleが公表している指標ではなく、Ahrefsがリンクグラフから算出した推定値です。競合との相対比較や、リンク獲得施策の進捗確認には有効ですが、順位の予測値として扱うべきものではありません。同種の指標の位置づけはドメインパワーとは?調べ方・目安・上げ方で詳しく整理しています。
UR(URL Rating)|個別ページの被リンクの強さ
URは、ドメイン単位ではなく個別URL単位で被リンクの強さを0〜100で表した指標です。DRが高くてもURが低いページは多く、その逆もあります。「サイト全体は強いのに、この記事だけ上がらない」という状況を切り分けるときに使います。被リンクそのものの考え方は被リンクとは?SEO効果と良質なリンクの特徴で解説しています。
KD(Keyword Difficulty)|上位表示の難易度
KDは、そのキーワードで検索上位に入るためにどれだけの被リンクが必要かを0〜100で推定した指標です。名前は「難易度」ですが、実質的には上位ページの被リンク量から逆算した数値であり、コンテンツの質やドメインの専門性、検索意図との合致度は含まれていません。
したがって、KDが低いのに上がらないキーワード(検索意図が自社と噛み合っていない)も、KDが高いのに取れるキーワード(テーマ的な専門性が効く領域)も普通に存在します。KDは足切りの目安であって、判断の結論ではありません。
Traffic Potential|そのテーマ全体の見込み流入
Traffic Potentialは、対象キーワードで1位のページが実際に獲得している総トラフィックの推定値です。1つのページは通常、狙ったキーワード以外にも大量の関連キーワードで流入を得ているため、単独キーワードの検索ボリュームよりこちらの方が投資判断の材料になります。
検索ボリュームが大きいキーワードよりも、ボリュームは小さいがTraffic Potentialが高いキーワードの方が価値が高い、という逆転は頻繁に起こります。
指標を鵜呑みにしないための注意点
DR・UR・KD・推定トラフィックは、いずれもAhrefsのインデックスを母集団とした推定値です。特に日本語のニッチなキーワードや、立ち上げ直後のサイトでは実態とのズレが大きくなります。絶対値ではなく、同じ条件で比べたときの相対差と時系列の変化を読むのが正しい使い方です。
Ahrefsの料金プラン【2026年9月時点】
日本からアクセスすると、Ahrefsの料金ページは日本円建てで表示されます。表示価格は税抜で、ページには「表示価格(税抜)に、別途消費税が加算されます。」と明記されています。2026年9月時点で掲載されている主要プランは次のとおりです。
| プラン | 月額(税抜) | 含まれるユーザー | プロジェクト数 | 追跡キーワード | クロールクレジット |
|---|---|---|---|---|---|
| Ahrefs Free | 無料 | ― | ― | ― | ― |
| Starter | 4,460円 | 1ユーザー | ― | ― | ― |
| ライト | 19,900円 | 1ユーザー | 5 | 750 | 100,000 |
| スタンダード | 38,400円 | 1ユーザー | 20 | 2,000 | 500,000 |
| アドバンスド | 68,900円 | 1ユーザー | 50 | 5,000 | 1,500,000 |
| エンタープライズ | 230,900円 | 3ユーザーから | ― | ― | ― |
「―」は公式の料金ページに個別の記載がない項目です。エンタープライズには「年間契約が必要です」という注記があり、申し込みは営業担当者への相談から始まります。クロールクレジットの消費単位はライトのみ「1ユーザーあたり1,000クレジット」で、スタンダード以上は1ユーザーあたりのクレジット数が無制限と案内されています。
プラン別の上限|履歴データ・AIプロンプト・Ahrefs Connect
価格差はキーワード数だけで決まりません。さかのぼれる履歴の長さ、AI検索向けの追跡プロンプト数、API連携の単位数も段階的に変わります。
| プラン | 履歴データ | 追跡対象AIプロンプト | Ahrefs Connect(連携単位/月) | 追加できるユーザー |
|---|---|---|---|---|
| ライト | 6か月 | 5件 | 100,000 | 最大2人(1人あたり6,160円/月) |
| スタンダード | 2年間 | 10件 | 400,000 | 最大5人(1人あたり9,240円/月) |
| アドバンスド | 5年間 | 20件 | 1M | 最大10人(1人あたり12,320円/月) |
| エンタープライズ | 無制限 | ― | 2M | 無制限(1人あたり15,420円/月) |
APIとMCPへのアクセスはライトから含まれ、エンタープライズでは上限なしのAPIアクセスに加えてSSO・アクセス管理・監査ログといった組織向けの機能が付きます。「1M」「2M」は公式の表記どおりの連携単位です。
年間払いの扱い|公表されているのは「最大17%を節約」まで
料金ページの上部には請求サイクルを切り替えるトグルがあり、そこには「年間払い、最大17%を節約」と表示されています。公式が公開している年間払いの情報はこの割引率までで、年額の総額はページのどこにも掲載されていません。具体的な年額や割引の内訳を挙げている解説記事もありますが、公式の料金ページに根拠となる記載がないため、この記事では総額を書きません。契約前にサポートへ確認してください。
実務上、注意しておきたい点が3つあります。
- 切り替えはセルフサービスではない:公式FAQでは、年払いへの切り替えはサポートチーム(support@ahrefs.com)へ連絡する手順が案内されています
- 返金は基本的に行われない:FAQに「Ahrefs は基本的に返金を行いません。」と明記されています
- 初期費用はかからない:契約料・設定料は「一切かかりません」と案内されています
返金が原則ないことを踏まえると、まず月払いで開始し、継続が確定してから年間払いに切り替えるのが安全な進め方です。
追加ユーザーの料金|チームで使うほど効いてくる
各プランに含まれるユーザーは1名で、複数人で使う場合は上の表のとおり別途費用が発生します。ライトは追加が最大2人までなので、実質3人が上限です。4人以上で同時に使う体制ならスタンダード以上を選ぶことになります。
チームでの利用を検討するときは、本体価格ではなく「本体価格+人数分の追加ユーザー料金」で他社ツールと比較するのが正しい見方です。他ツールとの価格帯比較はSEOツール比較8選にまとめています。
別建てのオプション|ブランドレーダー・カスタムプロンプトほか
本体プランとは別に、月額課金のオプションが用意されています。2026年9月時点で公式料金ページに掲載されている金額は次のとおりです。
| オプション | 月額(税抜) | 内容 |
|---|---|---|
| ブランドレーダー AI | 30,600円から | AI検索での自社ブランドの露出を追跡。スタンドアロンでも購入可 |
| カスタムプロンプト ベーシック | 7,700円 | 追加2,500チェック |
| カスタムプロンプト グロース | 15,420円 | 追加7,000チェック |
| カスタムプロンプト スケール | 38,500円 | 追加25,000チェック |
| Content Kit | 15,000円から | コンテンツ制作向けのパッケージ |
| Report Builder | 15,000円 | レポート作成機能 |
| Project Boost Pro | 3,080円 | プロジェクトあたりの上限拡張 |
| Project Boost Max | 30,800円 | プロジェクトあたりの上限拡張(上位) |
カスタムプロンプトは各パッケージにチェック数の上限があり、超過分は1チェックあたりの従量課金になります。AI検索の追跡を本格的に行う場合、本体プランよりオプション側の金額が積み上がる構成になっている点は押さえておいてください。
ここに挙げた金額はすべて2026年9月5日時点で公式料金ページに表示されていた日本円価格(税抜)です。為替や改定の影響を受けるため、契約直前には必ずAhrefs公式の料金ページで最新価格を確認してください。
Ahrefsを無料で使う方法|Ahrefs無料版(ウェブマスターツール)
Ahrefsには、自分が所有するサイトに限って主要機能を無料で使える「Ahrefs無料版(ウェブマスターツール)」が用意されています。公式FAQでも「当社では割引を提供しておりません。ただし、ウェブサイトの所有者であれば、Ahrefs 無料版 に登録して、サイトエクスプローラーおよびサイト監査を一定回数まで無料で利用することができます。」と案内されており、これが実質的な入口になります。
無料で使える機能と上限
| 機能 | 無料で使える範囲 |
|---|---|
| 登録できるサイト数 | 所有権を確認したサイトは無制限 |
| サイト監査(Site Audit) | 1プロジェクトあたり月5,000クロールクレジット(ステータスコード200のHTMLページをクロールしたときのみ消費) |
| サイトエクスプローラー | 被リンク・キーワードを一度に1,000件まで表示 |
| ウェブアナリティクス | 1プロジェクトあたり最大1Mイベント |
| ソーシャルメディアマネージャー | チャンネル・投稿ともに無制限(ベータ) |
| AIコンテンツヘルパー | 月1ドキュメント |
利用にはサイトの所有権確認が必須です。他社サイトを無料で分析することはできません。この制約は「無料版で競合調査をしたい」というニーズには応えられない一方、自社サイトの技術的な健康診断としては十分に実用的な水準です。なお有料プランの契約者にも無料版の機能は含まれ、認証済みウェブサイトにはサイト監査でプロジェクトごとに毎月5,000クロールクレジット、サイトエクスプローラーで合計500クレジットが追加で付与されます。
サーチコンソールとの使い分け
Ahrefs無料版とGoogleのサーチコンソールは競合するものではなく、見ている面が違います。
- サーチコンソール:Google側の実データ(表示回数・クリック数・実際のインデックス状況)が取れる。ただし外部リンクの一覧には表示件数の制限がある
- Ahrefs無料版:Ahrefsのインデックスにもとづく被リンクの詳細と、独自のサイト診断項目が取れる。ただしGoogleの実データではない
したがって、成果の測定はサーチコンソール、被リンクと技術診断はAhrefs無料版という分担になります。無料で使えるツールの全体像は無料SEOツール15選で整理しています。
Ahrefsの使い方|導入後1週間でやるべき5ステップ
高機能なツールほど、契約したまま使いこなせずに解約されがちです。最初の1週間で次の順に手を動かすと、投資対効果を判断できる状態まで到達できます。
- 自社サイトをプロジェクト登録し、サイト監査を1回まわす:まず技術的な不備の総量を把握します。無料版でも月5,000クロールクレジットの範囲で実行できます
- Site Explorerで自社の現在地を記録する:DR、参照ドメイン数、獲得キーワード数、推定トラフィックをスクリーンショットで残しておきます。これが施策前のベースラインになります
- 競合3社を同じ指標で並べる:同じ画面で競合を計測し、どの数値で負けているのかを特定します。全部負けている場合は、差が最も小さい指標から着手します
- 競合の上位ページから流入キーワードを抜き出す:Site Explorerの「上位ページ」で、競合が流入を得ているのに自社が持っていないキーワードを一覧化します
- Rank Trackerに主要キーワードを登録する:ここまでで洗い出したキーワードを登録し、以後は週次で順位の推移を確認します
この5ステップが1週間で終われば、そのまま継続する価値があります。3ステップ目で「競合と大きな差がない」と分かった場合は、ツールよりコンテンツ制作に予算を回した方が成果は出ます。
Ahrefsが向いている人・向いていない人
向いているケース
- 被リンク施策を本気で運用している:リンク獲得の効果測定と、競合のリンク元調査が必要な場合。この用途では代替が効きにくいツールです
- 複数サイト・複数クライアントを扱う:制作会社や代理店のように、他社ドメインを日常的に分析する必要がある場合。プロジェクト数の上限が選定基準になります
- 競合が明確で、勝ち筋を数値で説明する必要がある:社内稟議や提案書で根拠を示す場面が多い場合
向いていないケース
- 立ち上げ直後で記事が10本もない:分析する対象がないため、ライトの19,900円は記事制作に回した方が効果的です
- キーワードの検索ボリュームだけ知りたい:この用途なら国産の安価なツールで足ります。ラッコキーワードの無料枠でも初期の調査はまかなえます
- 日本語のニッチ市場だけを見ている:日本語圏のロングテールでは推定値のズレが大きくなりやすく、国産ツールの方が体感精度が高い場面があります。国産の統合型についてはキーワードマップで解説しています
よくある質問
Ahrefsは日本語に対応していますか
管理画面と料金ページは日本語表示に対応しており、料金も円建てで表示されます。日本語のキーワードデータも取得できます。ただしヘルプドキュメントやブログの一部は英語のみで、サポートも英語でのやり取りが基本になります。
無料トライアルはありますか
公式FAQでは割引・無料トライアルのいずれも提供していないと明記されています。試したい場合は、所有権を確認したサイトで使えるAhrefs無料版を利用するか、月額4,460円のStarterプランから始めるのが現実的です。有料機能を検証したいだけなら、月払いで1か月だけ契約して判断する方法もあります。
DRはいくつあれば良いのでしょうか
絶対的な合格ラインはありません。DRは競合との相対比較で読む指標なので、狙っているキーワードで上位に入っているサイトのDR分布を見て、その中央値付近を当面の目標にするのが現実的です。業界によって水準はまったく異なります。
Ahrefsの推定トラフィックは実際のアクセス数と一致しますか
一致しません。推定トラフィックは、Ahrefsが保有するキーワードの順位データとクリック率のモデルから算出した推定値です。実際の数値はGoogleアナリティクスやサーチコンソールでしか取れないため、他社との比較や推移の把握に使う数値と割り切ってください。
解約はいつでもできますか
月払いプランは次回請求日までに解約すれば継続課金されません。一方で公式FAQには「Ahrefs は基本的に返金を行いません。」と記載されているため、年間払いに切り替えたあとで使わなくなった場合の負担は大きくなります。初回は月払いで開始するのが安全です。
まとめ|まず無料版で自社を診断し、競合分析が必要になったら有料化
Ahrefsは、自前のクローラーで築いた被リンクとキーワードのインデックスを土台に、競合分析・キーワード調査・サイト診断・順位計測を1つにまとめた統合型のSEOツールです。2026年9月時点の料金は日本円・税抜でStarter 4,460円/月からエンタープライズ 230,900円/月まで幅があり、実務の中心はライト(19,900円/月)とスタンダード(38,400円/月)になります。年間払いについて公式が示しているのは「最大17%を節約」という割引率までで、年額の総額は公開されていません。
導入の順序としては、まず無料のAhrefs無料版で自社サイトの技術診断と被リンク確認を行い、「競合の内部を見たい」という具体的な必要が出た時点で有料プランに切り替えるのが無駄がありません。DRやKDといった独自指標は便利ですが、いずれもGoogleの評価そのものではなく推定値である点は最後まで忘れないでください。他のツールと横並びで検討する場合はSEOツール比較8選とSEOツールおすすめ20選をあわせてご覧ください。
本記事の料金・無料枠の数値は、2026年9月5日にAhrefs公式サイトの料金ページ(日本語版)とAhrefs無料版(ウェブマスターツール)のページをレンダリングして確認した表示にもとづきます。金額はすべて税抜・月払いの表示価格です。価格・上限は改定される場合があるため、契約前に必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。
無料ダウンロード資料
はじめてのSEO 完全ガイド
Web担当になった人が、90日で自走するための実務書
検索エンジンの仕組みから、キーワード選定・記事づくり・技術対応・効果測定、 そしてAI検索時代の打ち手まで。専門用語の知識ゼロの状態から読み始められるよう、用語はすべて本文中で説明しています。
| 体裁 | PDF/A4縦・全109ページ |
|---|---|
| 収録 | 図解21点、チェックリスト120項目、90日実行プラン、用語集56語 |
※フォーム送信後、ご入力のメールアドレス宛にダウンロードリンクをお送りいたします。
こちらのフォームにご記入ください
入力は1分ほどで終わります。